8日には男女のトップ選手が出場砂浜か、林か? 「シクロクロス東京2015」を実走したライダーたちが語った勝負どころ

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 2月7日に開幕した冬のサイクルスポーツの祭典「シクロクロス東京2015」。初日を終え、有力選手たちに話を聞くと、今年のコースの特徴や勝負どころが浮かび上がってきた。8日に行われる女子のトップレース「CL1」クラスと、男子エリートのレースを控え、見どころや観戦ポイントを押さえておきたい。(福光俊介)

コースを試走する竹之内悠 (上野嘉之撮影)コースを試走する竹之内悠 (上野嘉之撮影)

「他のレースとは全く違った」

 シクロクロスは土、砂、芝などの不整地やアップダウンをこなしながら争われるが、シクロクロス東京の場合、舞台がお台場海浜公園という特性上、コースの多くの部分を砂浜が占める。

 7日に行われたレースは男女のアマチュアライダーが中心だったが、選手たちは一様に、砂浜区間に悪戦苦闘。特にスタート直後に訪れる「クロップス サンドエリア」は、選手が通過するたびに深く掘れてしまい、遅い時刻に実施されるクラスほど難易度が高まっていった。

長い砂の直線が続く「ミズタニバイシクル サンドエリア」は、まさに選手泣かせ。砂が深く、なかなか乗って走ることはできない (福光俊介撮影)長い砂の直線が続く「ミズタニバイシクル サンドエリア」は、まさに選手泣かせ。砂が深く、なかなか乗って走ることはできない (福光俊介撮影)
砂地獄に苦しめられ、ゴール後には倒れ込む選手が続出 (福光俊介撮影)砂地獄に苦しめられ、ゴール後には倒れ込む選手が続出 (福光俊介撮影)

 C3-3クラスに出場した清水大樹さん(Team CHAINRING Espoir)は、「コースのほとんどが砂といった感じで、土の区間が多い他のレースとは全く違った」と話す。ゴール直後に倒れ込む選手や、座り込んで動けなくなる選手が続出するあたりに、“砂地獄”の厳しさがうかがえる。

長いランの区間 林の中はテクニカル

2位に1分以上の差をつける圧勝でC1を制した小笠原崇裕(THE BIKE JOURNAL)。ランの区間も圧巻の走りを見せた (平澤尚威撮影)2位に1分以上の差をつける圧勝でC1を制した小笠原崇裕(THE BIKE JOURNAL)。ランの区間も圧巻の走りを見せた (平澤尚威撮影)

 初日のメーンレースとなったC-1クラスでは、小笠原崇裕(THE BIKE JOURNAL)が2位に1分以上の差をつける圧勝劇。マウンテンバイクを中心にロードレース、トライアスロン、エクステラ(オフロード版トライアスロン)と活躍の幅が広い小笠原だが、シクロクロスは「まだバイクに慣れていなくて」と笑う。

 この日の勝因として、やはりコース特性を挙げた小笠原。「砂浜は(バイクを担いで走る)ランの区間が多く、乗ったまま攻める箇所が少なかった。シクロクロスとしては特殊なコース」と表現した。トレイルランニングも速い小笠原は、他のサイクリストたちよりもランの区間が有利だったようだ。

C3クラスのレースを走る選手。林を抜けるエリアはテクニカルなカーブが多い (上野嘉之撮影)C3クラスのレースを走る選手。林を抜けるエリアはテクニカルなカーブが多い (上野嘉之撮影)

 一方、国内招待選手として出場する日本チャンピオンの竹之内悠(ベランクラシック・ドルチーニ)はこの日、コースを確かめるようにじっくり試走していた。レースで重視すべきポイントとしては、林の中を走るマウンテンエリアを挙げた。障害物を飛び越えるシケインが設置されているほか、木が生い茂り、コーナーが連続するテクニカルな区間だ。また、コーナー内には大きな石や植え込みがあり、慎重なバイクコントロールが求められる。

 多くの選手が口にした砂浜区間での走りについて、竹之内は「スタート直後の区間は乗って攻めることができる。周回後半の区間も、コーナーが少ない分、気持ち良く走ることができる」と述べ、そのうえでマウンテンエリアでのスピード差をつけ、ライバルを引き離したいと戦略を語った。日本人としてシクロクロス東京初制覇を目指す彼ならではのコース分析と言えそうだ。

コースをゆっくり確かめる門田基志。昨年の全日本シクロクロス選手権2位の強豪選手だ (上野嘉之撮影)コースをゆっくり確かめる門田基志。昨年の全日本シクロクロス選手権2位の強豪選手だ (上野嘉之撮影)
カーブが増えた砂浜区間を歩いて確かめる竹之内悠 (上野嘉之撮影)カーブが増えた砂浜区間を歩いて確かめる竹之内悠 (上野嘉之撮影)

ギャラリーの目の前で展開される駆け引き

 レース観戦はコース内に入らない限り、自由に移動ができ、数カ所にコースを横断できるポイントもある。砂浜区間の選手通過を見届けた後、ダッシュでマウンテンエリアへ移動して観戦、なんてことも、もちろんOKだ。レース展開によっては観客の大移動もシクロクロスではよくあること。また、コースの背後には海やレインボーブリッジを望むことができ、カメラ撮影ポイントも充実。目の前を走る選手たちの息遣いや駆け引きとともに、シクロクロス東京ならではのシチュエーションを堪能しよう。

 大会最終日は午前9時から競技開始。女子のトップ選手が出走するCL1(40分)は午後0時50分から、エリート男子(60分)は午後2時にスタートが切られる。

試走でコースを確かめるパナソニックレディースの坂口聖香、楓華姉妹 (上野嘉之撮影)試走でコースを確かめるパナソニックレディースの坂口聖香、楓華姉妹 (上野嘉之撮影)

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