文化庁メディア芸術祭で新人賞受賞自転車の街乗りでスマホが「危険マップ」を自動作成 スプレーで道の凹み警告も

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「Auto-Complain」の展示「Auto-Complain」の展示

 サイクリスト向けのスマートフォンアプリといえば、自転車の走行距離などを記録して自分のトレーニングに役立てるものが主流ですが、今後は公共の利益につながるものが増えるかもしれません。“街乗り”をするだけで道路の安全向上に貢献するというユニークなプロジェクトが第18回文化庁メディア芸術祭のエンターテイメント部門の新人賞に選ばれ、東京・六本木の国立新美術館で展示されています。

産経アプリスタ編集部) 

 このアイデアのカギになるのが、デザイナーでアーティストのドイツ人男性、フローリアン・ボルンさんが制作したアプリ「Auto-Complain」です。“自動的に苦情を訴える”という名の通り、スマホを取り付けた自転車が走行中に大きな凹みの上を通過すると、アプリが車体の揺れの強さと位置情報を記録します。これらの情報は、オンライン上の地図に直接アップロードされます。

ハンドル部分に設置したスマホ(写真は模型)が凹みを検知するハンドル部分に設置したスマホ(写真は模型)が凹みを検知する
青いピンが凹みのあった場所を示している青いピンが凹みのあった場所を示している

 つまりサイクリングをするだけで、アスファルトのひび割れなどで危険な状態になっている位置を示すデジタルマップが出来上がるというわけです。ボルンさんはサイクリスト同士が危険な場所を教え合うだけでなく、自治体の道路改修の担当部署にマップを送ることで改善を促せるとしています。

 国立新美術館の展示スペースでは都内の「危険マップ」が公開されており、交通量が多い井ノ頭通りで道路の凹みが点在していることが分かりました。危険度の正確性は、ユーザー数の増加と報告の頻度によって高まるでしょう。

 このプロジェクトが面白いのは、デジタルだけでなくアナログの面でも注意を喚起するところです。凹みを検知したとき、後輪のあたりに設置されたスプレーが路面に色をつけるのです。

スプレーで危険な場所を注意する仕組みもスプレーで危険な場所を注意する仕組みも

 実際に使用するとなると、公的機関による許可や連携など様々なハードルがありそうですが、より視覚に訴える警告手段として重要かもしれません。

産経アプリスタより)

◇         ◇

第18回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展
【会期】2015年2月4日(水)~2月15日(日)
【会場】
■国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2) ※2月10日(火)休館
10:00~18:00 金曜は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
■シネマート六本木(東京都港区六本木3-8-15)
■スーパー・デラックス(東京都港区西麻布3-1-25 B1F)
<開館時間、休館日は会場によって異なります>

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