山本和弘は38位、竹之内悠は45位20歳のマテュー・ファンデルポールが男子エリート初制覇 シクロクロス世界選手権2015

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 2015年のUCIシクロクロス世界選手権が1月31日から2月1日にかけてチェコのターボルで行われ、最終レースの男子エリートは20歳のオランダ人、マテュー・ファンデルポールが初優勝を飾った。2人の日本勢は完走を逃し、山本和弘は-2ラップの38位、竹之内悠は-3ラップの45位でレースを終えた。

弱冠20歳のオランダ人、マテュー・ファンデルポールがUCIシクロクロス世界選手権の男子エリートで初優勝(AP)弱冠20歳のオランダ人、マテュー・ファンデルポールがUCIシクロクロス世界選手権の男子エリートで初優勝(AP)

オランダ勢とベルギー勢が激突

 21カ国から60人が出場し、そのうち強豪国のベルギーが最多の7人、オランダが6人を占めた。優勝候補として注目されたのは、全6戦で行われる最高峰のシリーズ戦、UCIシクロクロスワールドカップの優勝者たち。第6戦を制したファンデルポールと、同じくオランダ人で第1、5戦優勝者のラース・ファンデルハール。ベルギーでは第2戦を制した20歳のワウト・ファンアート、第3、4戦で連勝を飾るなどの好成績で総合優勝に輝いたケヴィン・パウエルスらだ。開催国チェコからも6人が出場したが、前年度優勝者のズデニェック・シュティバルはけがにより欠場した。

果敢に攻めて順位を上げながら、38位で終えた山本和弘(提供:日本自転車競技連盟)果敢に攻めて順位を上げながら、38位で終えた山本和弘(提供:日本自転車競技連盟)

 コースは全長3110mで、フィニッシュライン付近を除けばほとんどが未舗装路。選手たちはぬかるんだ土のなか、180度のコーナーやシケイン(障害物)、担いで上る階段などのセクションを走り抜けていった。1周目からパンクしてしまい担いで走る選手や、もつれるようにして落車した選手たちが小競り合いを起こすシーンなども見られ、緊迫した空気が漂った。

 ランキング上位の選手が前方からスタートできるため、先頭集団には自然と実力者たちが集まる。1周目はファンデルポールが単独トップで、それを2番手でファンアートが追う展開。その後方にパウエルスとトム・メーウセン(ベルギー)、ファンデルハールと続いた。

 1周目が終わる間際、舗装路に入ったところで2番手を走っていたファンアートのチェーンが外れて後退。ファンデルポールがさらなる独走態勢を築き、2位以下に10秒ほどの差をつけて2周目に入った。パウエルス、メーウセンのパックにファンアートが合流し、ベルギー勢3人のパックを形成。ピットに入ってバイクを交換したファンデルポールに対し、パウエルス、メーウセンはバイク交換を行わず、ファンデルポールに追いついた。

 レースは60分を目安にスタートし、序盤のラップタイムを参考に、周回数が決定される。2周目終了時点で1周約8分40秒のペースだったことで、8周回で行われることが決定した。

若手選手が表彰台を独占

 3周目に入ると、スピードに差が出始めた。バイク交換の有無で差が出たのか、ファンデルポールはベルギー勢を引き離していく。一方、ここから浮上してきたのはファンデルハールとファンアール。ファンデルハールは中盤にペースを上げ、一時はファンデルポールまで10秒を切るほどのタイム差まで縮めていった。また、ファンアールは最終周にかけて徐々に追い上げ、ファンデルハールに合流した。

2位のワウト・ファンアート、優勝したマテュー・ファンデルポール、3位のラース・ファンデルハール(AP)2位のワウト・ファンアート、優勝したマテュー・ファンデルポール、3位のラース・ファンデルハール(AP)

 先頭のファンデルポールはコーナーで落車するなどミスもあったが、タイムロスは最小限に抑えていく。180度コーナーで荒れたインコースではなくあえて大回りするなど、リードを得たことによって、ミスをしないように工夫する余裕があった。追い上げを試みた後続とのリードを守り続けて、男子エリート初出場にして世界チャンピオンの証、アルカンシエルを獲得した。

 2位争いでは、ファンデルハールの後ろにぴったりとついていたファンアートが最終ストレートに入る直前で前に出ると、スプリント力の差を見せつけて先着。怒涛の追い上げによる銀メダル獲得だったが、ゴール直後も表彰式でも悔しさを露わにした。

 1位のファンデルポール、2位のファンアートはともに20歳で、昨年のU23カテゴリーではそれぞれ3位と1位だった選手たちだ。また、2013-14シーズン総合王者であるファンデルハールは23歳にして2年連続の3位。昨シーズンから今シーズンにかけてセンセーショナルな活躍を見せてきた若い選手たちが、世界選手権という大舞台でさらなる飛躍を遂げた。

■UCIシクロクロス世界選手権 男子エリート結果
1.マテュー・ファンデルポール(オランダ) 1時間9分12秒
2.ワウト・ファンアート(ベルギー) +15秒
3.ラース・ファンデルハール(オランダ) +17秒
4.ケヴィン・パウエルス(ベルギー) +1分6秒
5.クラース・ヴァントルノウト(ベルギー) +1分12秒
6.トム・メーウセン(ベルギー) +1分17秒
38.山本和弘 -2Lap
45.竹之内悠 -3Lap

女子エリートはフェランプレヴォが勝利 ロードと合わせて“2冠”

女子エリート42位の豊岡英子(提供:日本自転車競技連盟)女子エリート42位の豊岡英子(提供:日本自転車競技連盟)

 1月31日に行われた女子エリートでは、ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)がサンヌ・カント(ベルギー)との接戦を制した。6連覇中だった女王、マリアンヌ・フォス(オランダ)は3位に終わり連勝が途絶えた。フェランプレヴォは昨年9月に行われたロードレース世界選手権に続いて2つ目のアルカンシエルを獲得した。日本の豊岡瑛子は42位で完走した。

■UCIシクロクロス世界選手権 女子エリート結果
1.ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス) 49分10秒
2.サンヌ・カント(ベルギー) +1秒
3.マリアンヌ・フォス(オランダ) +15秒
4.ニキ・ハリス(イギリス) +21秒
5.カテリーナ・ナッシュ(チェコ) +36秒
6.ルーシー・シェネル=ルフェーブル(フランス) +56秒
42.豊岡英子 +7分25秒

◇         ◇

U23に出場した前田公平。40位でゴールした(提供:日本自転車競技連盟)U23に出場した前田公平。40位でゴールした(提供:日本自転車競技連盟)

■UCIシクロクロス世界選手権 U23結果
1.ミハエル・ヴァントルノート(ベルギー) 49分55秒
2.ローレンス・スウェーク(ベルギー)
3.スタン・ゴドリー(オランダ)
4.クレメント・ヴェントゥリーニ(フランス)
5.ヨリス・ニューウェンハイス(オランダ)
6.トゥーン・アーツ(ベルギー)
40.前田公平 +5分48秒
48.横山航太 -1Lap


世界選手権に臨んだ日本代表チーム(提供:日本自転車競技連盟)世界選手権に臨んだ日本代表チーム(提供:日本自転車競技連盟)

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