参加者アンケートなどから算出「ツール・ド・東北2014」経済波及効果は7億3600万円 事業は黒字化、基金へ842万円寄付

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「ツール・ド・東北 2014」の経済波及効果は7億3600万円「ツール・ド・東北 2014」の経済波及効果は7億3600万円

 宮城県三陸沿岸で2014年9月14日に開かれた「ツール・ド・東北2014」の経済波及効果が約7億3600万円にのぼったことが、大会を主催した河北新報社とヤフーによる調査で明らかになった。また、大会の事業収支は開催2年目で黒字に転換。大会が掲げる「10年間の継続開催」の実現に一歩近づいた形だ。

自転車関連の製品購入に経済効果大

 経済波及効果は、参加者へのアンケート調査で把握した消費支出や、大会運営にともなう支出に基づいて、大和総研が算出した。それによると、消費支出・大会運営支出による直接効果は約3億500万円、それに誘発された生産額(間接1次効果)が約2億5600万円。さらに、間接1次効果による雇用者所得が消費を生んだ生産額(間接2次効果)が約1億7500万円にのぼったという。

参加者に手を振って声援を送る地元の人たち(2014年大会より)参加者に手を振って声援を送る地元の人たち(2014年大会より)
エイドステーションで振る舞われた水揚げされたばかりの大粒ホタテ(2014年大会より)エイドステーションで振る舞われた水揚げされたばかりの大粒ホタテ(2014年大会より)
コースによっては具だくさんのシーフードカレーも登場(2014年大会より)コースによっては具だくさんのシーフードカレーも登場(2014年大会より)

 アンケート調査では、参加者の実際の支出用途として、衣類(ウェア)やシューズ・バッグといったアクセサリー、自転車用品や自転車を含めた事前の購入費がトップで、次いで飛行機による移動費、宿泊費の順に支出額が多かったという。具体的に自転車用品をはじめとする製品の事前購入費は、参加者ひとりあたり平均でおよそ6万円。自転車本体の購入を除いてもおよそ2万5000円という結果となった。

基金ではサイクリングロード整備などを助成

 大会の事業収支は、収入が約1億663万円、支出が約8903万円で、約1760万円の収益が生まれた。このうち1400万円を次回大会への事業繰越金とし、約360万円は「ツール・ド・東北 基金」への寄付に充てられる。

 さらに、大会公式グッズ販売の収益や、寄付を前提に抽選なしで出走枠を得られる「チャリティーライダープログラム」(募集100人)からの寄付充当分などを合わせると、大会からツール・ド・東北 基金への寄付は総額841万7902円にのぼる。基金では、自転車を活用した東北地方の観光振興や、サイクリングロード整備への助成など、東日本大震災の被災地域の復興支援活動に取り組んでいくという。

宮城県三陸沿岸を走るツール・ド・東北のコース(2014年大会より)宮城県三陸沿岸を走るツール・ド・東北のコース(2014年大会より)

 ツール・ド・東北は、宮城県三陸沿岸を舞台に2013年から開かれている復興支援サイクリングイベント。エイドステーションで出会える地元の人たちとの交流やご当地グルメ、コース沿道では声援や人々の笑顔に迎えられる大会として人気が高い。2014年大会では、全国から2959人が参加。参加者らは、東日本大震災後の海沿いの風景を感じながら60~220kmのコースを思い思いに走った。

◇         ◇

 第3回目の開催となる「ツール・ド・東北2015」の日程は9月13日に決まった。大会の詳細は4月に発表され、出走エントリーや大会運営ボランティアの募集は5月に始まる予定だ。

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