1歳から中学生まで85人が参加「ウィーラースクール in 前橋」で子供たちが自転車体験 トラックで集団走行やリレーも
今年で7回目を迎えた子供向け自転車教室「ウィーラースクール in 前橋」が、前橋競輪などが行われる多目的施設、ヤマダグリーンドーム前橋で1月24日に開催された。1歳から中学生まで、県内外から85人の子供たちが集まった。一本橋渡りにチャレンジしたりトラックを走ったりと、競技場のなかを駆けまわりながら自転車を楽しんだ。
ウィーラースクール in 前橋は、地元出身のプロロードレーサー、狩野智也選手を「校長」として講師に迎え毎年開催されている。この日は他にも、狩野選手がキャプテンを務める新しいJプロツアーチーム「群馬グリフィン レーシングチーム」の選手たちや、自転車普及協会の栗村修さん、那須ブラーゼンの清水良之監督と岩井航太選手、日本競輪選手会群馬支部の選手たちが講師を務めた。
子供たちは一本橋から外れないようにゆっくり渡ったり、カラーコーンを使ってスラロームや8の字に走ったりというメニューを反復練習。300mのトラックを使っての集団走行や、タイムトライアル、リレーといった種目にも挑戦しながらスポーツとして自転車を楽しんだ。また、競輪選手やロードレース選手たちの模擬レースもトラックで行われ、目の前で繰り広げられる迫力のレースに、子供たちからは大きな声援が飛んでいた。

川岸祐仁(ゆうと)君、亮太君、暖弥(はるや)君の兄弟3人は、栃木県足利市から参加。去年も参加した祐仁君と亮太君が「また行きたい」と希望したことで参加を決めたという。祐仁君は「自転車が好き。リレーが楽しかったです」と感想を語った。3歳の暖弥君は年代別のタイムトライアルで2位に入り、賞品の菓子パンを片手に「これもらったんだよ」とニコニコしていた。

ウィーラースクールを主催するブラッキー中島さんは日本各地で自転車教室を開いているが、競輪場のような大きな会場を使えるのは珍しいことだという。「きょう来た子供たちには、基礎的な練習はもちろん、スポーツとして自転車と触れ合ったり、真剣に競い合ったりという体験をしてもらうことができた。競輪場は交通環境に気を配らずに練習できる。競輪以外にも教育の場として使ってもらいたい」と語った。
- ロードレース選手らの指導を受けながら、子供たちは300mのトラックで集団走行を体験した
- 会話を交えながら交通ルールを子供たちに教えるブラッキー中島さん
- 小さな子供用の練習エリアも
- 子供たちは一本橋に何度も挑戦しながら走行技術をアップ
- 講師を務めた栗村修さんの先導でトラックを走る子供たち
- ウィーラースクール in 前橋の「校長」を務める狩野智也選手
- MCを務めたブラッキー中島さんとサイクルライフナビゲーターの絹代さん、群馬グリフィンの選手たち
- 競輪選手による模擬レースを見つめる子供たち
- 一人ずつ出走するタイムトライアルに、みんな真剣な表情
- 参加者全員が4チームに分かれてリレーを行った
- 栃木県足利市から参加した(左から)父親の雅和さん、暖弥君、祐仁君、亮太君
- タイムトライアルで年代ごとに表彰された上位3人と講師陣
- タイムトライアルで年代ごとに表彰された上位3人と講師陣
- 参加した子供たちと講師陣みんなで記念撮影