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子育て満点バイク in アジア<11>シンガポールに誕生した「Shimano Cycling World」へ 子連れでも安心&楽しい施設

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「Shimano Cycling World」に入ってすぐのスクリーンには自転車の映像が流れています。タッチスクリーンになっていて、シンガポールの自転車情報を知ることができます「Shimano Cycling World」に入ってすぐのスクリーンには自転車の映像が流れています。タッチスクリーンになっていて、シンガポールの自転車情報を知ることができます

 「美緒はもう行ったか?」と、地元サイクリストとの間でたびたび話題に上ることがあった「Shimano Cycling World」(シマノ サイクリング ワールド=SCW)。2014年9月にシンガポールにオープンして以降、なかなか行けずにいたのですが、自転車冒険家の西川昌徳さんのトークショーが開かれるいうことで、ついに先日訪ねてきました。日曜日で周辺施設も混み合うなか、ふらりと立ち寄る家族連れやサイクリストも多くみられました。

自転車利用の推進をめざす体験型展示施設

子供たちはコンポーネントの体験装置で遊ぶことができます子供たちはコンポーネントの体験装置で遊ぶことができます

 SCWは、ナショナルスタジアム、水泳競技センター、アリーナ、ショッピングセンターがそろう「シンガポールスポーツハブ」という、アジア最大級のスポーツ複合施設の中にあります。シンガポールでの自転車文化の発展、ライフスタイルとしての自転車利用の推進、ブランドの浸透を目的としてシマノが設立した体験型の展示施設です。

 シンガポールの鉄道「MRT」のスタジアム駅を降りてすぐ、左手に見えました「Shimano」の旗! 好立地! アジアには惜しい日本語や偽物の日本ブランドが巷にあふれているので、日本人が書いた本物を見るとほっとします。

 入館すると、右手には自転車の映像が流れるスクリーン、その上にはスプロケットとチェーンを連結させギアの正確な動きを表現した見事な芸術作品がお出迎え。左手には天井まである背の高い本棚に、世界中の自転車関係の本が並んでいました。本棚の前には落ち着いた雰囲気のテーブルと椅子が設置されていて、ゆっくり本を読んでくつろげそうです。

入口からみた様子。左手に本棚、右手にハイテクなスクリーンとスプロケットとチェーンを連結し正確なギアの動きを表現した芸術作品があります入口からみた様子。左手に本棚、右手にハイテクなスクリーンとスプロケットとチェーンを連結し正確なギアの動きを表現した芸術作品があります
世界中の自転車本が並ぶ本棚。拙著『満点バイク』、『満点自行車』(『満点バイク』の台湾版)もあります世界中の自転車本が並ぶ本棚。拙著『満点バイク』、『満点自行車』(『満点バイク』の台湾版)もあります

 入口のタッチスクリーンとテーブルに設置されたiPadでは、サイクリングのルートや道路状況、天気やショップなどシンガポールでの自転車生活に役立つ情報を見ることができます。また、日本を含む世界のサイクリング情報も常にアップデートされているそうで、日本をタッチしたら能登と九州の情報が出てきました(四国がないので今度追加してもらおう)。

回る! 動く! 子供たちが集まる展示

自転車コレクションは天井からつりさげられたスライド式になっていて自分で引き出して見ることができます自転車コレクションは天井からつりさげられたスライド式になっていて自分で引き出して見ることができます

 奥の部屋には様々なコンポーネントの展示と体験装置、自転車の歴史年表。そして自転車コレクションも! マウンテン、ロード、クラシックバイクなど12台の自転車がレールの付いたラックに並んでいて、自分で引き出して見ることができます。

 今回は夫が出張中で、やむなく私1人で2人の息子を連れて行ったので、息子たちが展示品を触ったりうろうろしたりすると、講演なんて聞けないだろうな…と予想していました。しかし! 展示品はほとんどが子どもの手の届かないところにあるため安全で、息子たちはきょろきょろしながら歩き回っていました。

体験エリア。コンポーネントの動きを体験できる装置があります体験エリア。コンポーネントの動きを体験できる装置があります
階段上の客席を備えたステージ。ここで講演や講習会が開かれます階段上の客席を備えたステージ。ここで講演や講習会が開かれます

 息子たちに限らず、子どもは特に「回るもの」や「動くもの」、「連結」が大好きなので、入口の展示をはじめ、ダイナモライトの働きやコンポーネントの動きを見て体験できる装置には、子どもたちが集まり大人気でした。「SCWはShimano “Children” Worldの略なの」と息子をひょいっと抱き上げて笑うスタッフのお姉さんたち。「美緒が講演するときには私たちが面倒を見るからね!」と頼もしい言葉をいただき、「私もいつかここで講演させてもらおう」と心に誓いました。

動きを見て体験できる装置は子供たちが集まり大人気動きを見て体験できる装置は子供たちが集まり大人気
居心地が良すぎてつい寝そべってしまった次男居心地が良すぎてつい寝そべってしまった次男
公演中の西川さん。あまりに親しみやすい人なのでステージに上がってしまった子が何人もいました公演中の西川さん。あまりに親しみやすい人なのでステージに上がってしまった子が何人もいました

 西川さんの講演の舞台は、入口から進んで正面のステージ。タイ・バンコクからシンガポールまで2500kmを2カ月かけて旅をされてきたそうで、真っ黒に日焼けしていました。旅をしながらSkypeを通じて、「地球の教科書」という授業を日本の小学生にされたそうです。また、旅の途中で1カ月も同じ家族にお世話になったこと、テントに夜11時まで人がやってきて眠れなかったことなど、各地での楽しい出会いのエピソードも聞きました。旅の写真を見ていたら、私も旅をしたくなってきました、もちろん子連れで!

◇         ◇

 シンガポールで自転車は、生活手段というよりはスポーツバイクとしての利用が一般的です。ライダーも男性がほとんど。自転車のことを学べて、自転車の今を発信できるShimano Cycling Worldを通じて、大人も子供も女性にとっても、自転車が身近になればいいなぁと思いました。

山田美緒山田美緒(やまだ・みお)

サイクリストとして世界中を旅した経験から一般社団法人コグウェイを設立し、「四国ディスカバリーライド」「コグウェイin台湾」などを主催。著書に、アフリカ大陸縦断記をまとめた『マンゴーと丸坊主』、女性サイクリストたちとの旅や交流の体験記『満点バイク』がある。2014年3月よりシンガポール在住。ブログ「満点バイク」を掲載。

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