TREK WORLD 2013 JAPAN レポート<上>「マドン」「ドマーネ」を全面展開、エントリーモデルも拡充 トレックが新ラインナップを発表

  • 一覧

 ロードバイクはヨーロッパ、MTBはアメリカが発祥の地だ。それぞれの分野で刺激し合い、互いに発展してきたが、現在、スポーツバイクの世界を牽引しているのはアメリカンブランドである。中でも、トレックの果たしている役割は大きい。その製品ラインナップが一堂に会する「トレックワールド」が今年も8月21〜23日、国立京都国際会館で開催された。ロードバイク関連製品を中心に、2回にわたってレポートする。(取材・文 菊地武洋)

「トレックワールド」の会場「トレックワールド」の会場

 トレックのロードバイクのラインナップは、高性能シリーズ「マドン」に、快適性を優先して開発された「ドマーネ」シリーズを加え、2本柱になったことが大きな特徴だ。優れたロードバイクを開発する上で、軽量性、快適性、エアロダイナミクスといった要素は普遍的なテーマとなる。トレックが設けた2つのシリーズは、ともにプロのレースで通用する走行性能を持たせつつ、それぞれに特化した性能をも実現した。

最高級のテクノロジーを採用したマドン7シリーズ。ノーマルバイクと比べ時速40km、横風10°で走行時に25ワットのパワーロスを防ぐという最高級のテクノロジーを採用したマドン7シリーズ。ノーマルバイクと比べ時速40km、横風10°で走行時に25ワットのパワーロスを防ぐという
ファビアン・カンチェッラーラに「もうマドンはいらない」と言わせた“ドマーネ”。単なる快適重視モデルではなく、レースにも十二分に対応するファビアン・カンチェッラーラに「もうマドンはいらない」と言わせた“ドマーネ”。単なる快適重視モデルではなく、レースにも十二分に対応する

 マドンは上位モデルが一新される。トレックの車名は最初にシリーズ名、続く数字がグレードを表わしている。数字が大きいほど高級で、マドンは6、5、4、3シリーズの4グレード展開だったが、2013年モデルは最上位に“7”、エントリーグレードに“2”シリーズが加わって計6グレードになった。

マドンの名を冠するようになった“2”シリーズ。アルミチューブは上級モデルと同じく空力に優れる“KVFエアロ形状”を採用マドンの名を冠するようになった“2”シリーズ。アルミチューブは上級モデルと同じく空力に優れる“KVFエアロ形状”を採用
マドンの“最高峰”7シリーズのフレームセットマドン7シリーズのフレームセット

 マドンの上位シリーズ(7,6,5)は軽量性とブレーキ性能が向上。最高級グレードの7シリーズは、フレーム単体で750g(56㎝)と、シリーズ史上最軽量を実現している。

 また、ブレーキの取り付け位置を見直し、前側はフォーククラウンに直接、後側はBB裏に取り付けられる。フロントは従来よりも剛性感に溢れ、リヤ側はシートステーへの負荷を軽減することで、快適性の向上を図ったという。

マドンの上級モデルに採用されているダイレクトマウントブレーキ。制動力だけでなくて空力面でも効果を発揮するマドンの上級モデルに採用されているダイレクトマウントブレーキ。制動力だけでなくて空力面でも効果を発揮する
リヤブレーキはBB裏に取り付けられ、シンプルでスタイリッシュな外観を実現するリヤブレーキはBB裏に取り付けられ、シンプルでスタイリッシュな外観を実現する

 先に発売されたドマーネのラインナップの全容も明らかになった。ドマーネは特殊構造によってシートチューブがしなり、抜群の快適性を誇る。最上級モデルの6シリーズを筆頭に、アルミフレームの2シリーズまで展開される。また、女性専用設計のWSDモデルも設定。軽快さを求める人ならマドン、ロングライドならドマーネという住み分けだ。

柔軟性のあるドマーネのシートチューブは、ペダリング効率を高めるとともに、ロングライドでの快適性を向上するという柔軟性のあるドマーネのシートチューブは、ペダリング効率を高めるとともに、ロングライドでの快適性を向上するという
女性用の専用設計が施されたドマーネの最高級モデル“6.2”。46万7000円女性用の専用設計が施されたドマーネの最高級モデル“6.2”。46万7000円
アルミフレームを採用してコストパフォーマンスに優れた“1”シリーズ。1.2はシマノ・ソラがメインコンポで10万5000円アルミフレームを採用してコストパフォーマンスに優れた“1”シリーズ

 マドンやドマーネのほかに、アルミフレームを採用したエントリーモデルである1シリーズの充実も見逃せない。価格を据え置きながらも、フレームのグレードが上がったり、パーツのスペックが良くなったりしている。メインコンポーネントにシマノ・ソラを採用したモデルで10万5000円という価格が設定されている。 ※<下>へ続く
 

菊地武洋菊地 武洋(きくち・たけひろ)
自転車ジャーナリスト。1000台を超える市販ロードバイク試乗体験に基づく評価は、他の追随を許さない。国内外のメーカーやサイクルショーなどの取材経験も豊富。近著「ロード買うなら業界一の自転車バカに訊け!」を7月に発売。東京都生まれ。

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

トレック

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載