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はらぺこサイクルキッチン<28>言葉の壁を越えて「世界で活躍するアスリートフード研究家になる!」 英語の料理教室に初挑戦

by 池田清子 / Sayako IKEDA
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 あけましておめでとうございます。皆さん「今年の抱負」はお決まりですか? 私は何と言っても「英語の習得」が大きな目標だということを、ここに宣言してしまいましょう。その先には「世界で活躍するアスリートフード研究家になる!」という夢があるのです。

アメリカの友人たちと。今年の夏には沢山話せるようになっているから待っててねアメリカの友人たちと。今年の夏には沢山話せるようになっているから待っててね

 まずは昨年末に英語で受講した料理教室のもようをレポートします。そして夫であるマウンテンバイクプロアスリート池田祐樹選手に、世界のレースに参戦する選手たちの英語力について尋ねてみました。

何度も経験した悔しい思い まずは料理教室へ

スリランカで友達になったネパールの選手、ラクシミーと。次はどこの国で再会できるのか、今から楽しみですスリランカで友達になったネパールの選手、ラクシミーと。次はどこの国で再会できるのか、今から楽しみです

 2014年は夫のレース遠征に同行して、私も世界7カ国に渡航しました。英語は、どこへ行ってもコミュニケーションツールとして必須アイテム。世界中から集まるライダーたちは、まるで母国語のように英語を操っていました。私は言葉が分からず、みんなが何に笑っているのか、何を相談しているのか、内容も分からなければ話に入っていくこともできない。何度も何度も悔しい思いをし、枕を濡らしたこともありました。もっとみんなと繋がりたい!

平日に開かれたレッスンは、英語と料理を学びたい女性でいっぱい平日に開かれたレッスンは、英語と料理を学びたい女性でいっぱい

 千里の道も一歩から。シーズン終了後、海外の友達と短いメールをしたり、毎日ラジオ英会話を聴いたりしています。国内にいると英語に触れる機会は少ないですが、先日、地元で開かれた「アメリカ人にアメリカ料理を英語で習う」という料理教室に参加してきました。

 この日の料理のテーマは、「感謝祭の料理」。作ったのは、伝統的なアップルパイとバーボンキャロットの2品です。いざキッチンに立つと「あれ? この動作何て言うのかな?」と簡単なはずの単語も分からず、身振り手振りで先生に聞きました。「これでもか」というバターの量に圧倒されながらも、耳を澄ませ、香りを嗅ぎ、生徒同士も英語を使って会話。五感をフル活用したレッスンはとても刺激的でした。アメリカの文化も学べて一石三鳥でした。

先生と英語でコミュニケーションをとりながら料理。日本とアメリカでは1カップの量が異なるので確認中先生と英語でコミュニケーションをとりながら料理。日本とアメリカでは1カップの量が異なるので確認中
キッチンはいい香りに包まれてきて、テンションアップ。会話も弾みましたキッチンはいい香りに包まれてきて、テンションアップ。会話も弾みました
アップルパイ生地用のバターをカットしながらも、口は英会話レッスンアップルパイ生地用のバターをカットしながらも、口は英会話レッスン
アメリカの伝統的なアップルパイが焼けました!アメリカの伝統的なアップルパイが焼けました!
たっぷりのバターと香り付けのバーボンでちょっぴり大人な“にんじんのグラッセ”にたっぷりのバターと香り付けのバーボンでちょっぴり大人な“にんじんのグラッセ”に

海外レースへの積極参戦が競技レベルのアップに

 ある時、「もしかすると私がレースで出会ったライダーたちは“英語が話せるから”抵抗なく海外に出て行けるのかも知れない」と、ふと思ったことがありました。語学力が行動や夢の実現を後押ししてくれることは、間違いないでしょう。英語が話せる祐樹さんも、2014年には9カ国で10のレースに参戦しました。

北米最大のMTBマラソンレース「レッドヴィル・トレイル100」参戦時に仲間たちと食事を楽しむ池田祐樹選手(左から3番目)<2014年>北米最大のMTBマラソンレース「レッドヴィル・トレイル100」参戦時に仲間たちと食事を楽しむ池田祐樹選手(左から3番目)<2014年>

 祐樹さんに聞いてみたところ、やはり「海外のレースに出るのに、言語の壁を感じないメリットは大きい」そうです。そして「海外のライダーに比べて、日本人の外国でのレース参戦率は低い」という指摘も。日本人選手からは、「深いコミュニケーションが取れない」「その場でジェスチャーなどでは伝わるけれど、帰国してからも情報交換をするような仲になれない」という声も聞いたそうです。

 ただし現実としては、「日本人選手が英語を身につけて海外のレースに積極的に参戦することは、競技レベルを向上させる上でも必要」とのこと。英語が苦手で海外に行くことを躊躇してしまうという方、一緒にがんばりましょう!

スリランカで行われた「ランブル・イン・ザ・ジャングル」を下校途中に応援する子供たち<2014年>スリランカで行われた「ランブル・イン・ザ・ジャングル」を下校途中に応援する子供たち<2014年>

 また海外に出なくとも、2020年に開催される東京オリンピックでは、世界中から選手やスタッフ、大勢の観光客が来日しますね。街の看板や案内の対応力、そして日本人のコミュニケーション能力が問われる時だと思います。

 昨年11月のレース参戦で訪れたスリランカでは、学校の授業は英語で行っているそうで、小さな子供からも「HELLO!」と元気よく英語で話しかけられました。国際化社会において英語は必須であるばかりでなく、「受け入れる環境作りも大切」と感じました。オリンピックという共通の話題を通して、来る2020年には、私を含め多くの日本人が様々な体験をしたり情報交換をしたり、日本を紹介する“おもてなし”ができたらいいなと思います。

◇         ◇

参加者の皆で試食。この後、ラッキーな出来事が私を待ち受けていました!参加者の皆で試食。この後、ラッキーな出来事が私を待ち受けていました!

 最後に、おまけの話を。料理教室では、先生がターキーを作ってきて取り分けてくださいました。レッスン参加生徒18人の中でただひとり私の皿に、1羽にたったひとつしかない鳥の喉の骨が入っていました。

 先生からは、「それはウィッシュ・ボーンといって、入っていた人はラッキー。そして、誰かと引っ張り合いをして、割けた骨の大きい方を持っていた人の願いが叶うと言われているのよ」と教えてもらいました。胸の中で願いを唱えていざ引っ張ってみると…残念!

できあがり。先生が作って来てくださったターキーやサラダと一緒に。食を通じて感謝祭の雰囲気を楽しむことができましたできあがり。先生が作って来てくださったターキーやサラダと一緒に。食を通じて感謝祭の雰囲気を楽しむことができました
1羽につき1つしかない、入っていた人はラッキーな喉の骨。その名も「ウィッシュ・ボーン」1羽につき1つしかない、入っていた人はラッキーな喉の骨。その名も「ウィッシュ・ボーン」
(左から)願いを込めて…引っ張り合い…あっ、負けました~!(左から)願いを込めて…引っ張り合い…あっ、負けました~!

 願いは胸にしまっておいて、今年の抱負は努力で叶えたいと思います。「世界で活躍するアスリートフード研究家になる」「国内外でアスリートフードの講演会を開く」「海外レースのシェフを務める」…夢は広がるばかりです。

池田清子池田清子(いけだ・さやこ)

アスリートフード研究家。モデル事務所でのマネージャー経験を生かし2013年夏よりトピーク・エルゴンレーシングチームUSA所属ライダー、池田祐樹選手のマネージメントを開始、同秋結婚。平行して「アスリートフードマイスター」の資格を取得。アスリートのパフォーマンス向上や減量など、目的に合わせたメニューを日々研究している。ブログ「Sayako’s kitchen」にて情報配信中。

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