工具はともだち<63>思ったより弱い力でいいのかも? クルマのタイヤで適切なトルクをイメージしよう

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 年末は、帰省や旅行といった移動が多い時期ですね。私は特に予定も入れずのんびり過ごそうかと考えていますが、クルマに愛車(バイク)を積んでサイクリングに出かけたり、イベントに参加する方もいらっしゃることでしょう。この季節には、雪国にお住まいの方はもちろん、急な降雪や、その他のスノースポーツの足としてクルマを使う時に必要な作業がありますよね。そう、「タイヤ交換」です。最近、タイヤが破裂したとか脱輪したといったニュースもあり、トラブルが増えているように感じています。危険な目にあわないよう、気をつけたいですね。

タイヤ交換にはトルクレンチを

KTCの“デジラチェ”こと「デジタル式トルクレンチ」KTCの“デジラチェ”こと「デジタル式トルクレンチ」

 皆さんはどうやってスタッドレスタイヤに交換されていますか? もちろん、カーショップに依頼される方も多いことでしょう。カーショップのスタッフなら、タイヤ交換において重要なトルクレンチを使って確実な作業をしてくれるので、安心ですね。

 ご自分で交換される場合でも、同様に適切なトルクで締め付けることを強くお勧めします。では、普通車のホイールナットは、どれくらいのトルクで締める必要があるのでしょうか?前回もご説明したように、トルクは次のような計算式で求められます。

F(力)× L(長さ)= T(トルク)

 今回は単位をつけて、もう少し詳しくご説明しましょう。F(力)の単位は、N(ニュートン)で表されます。L(長さ)は、皆さんよくご存じのm(メートル)や、cm(センチメートル)です。T(トルク)とは力×長さですから、単位としては、N・m(ニュートンメーター)と表します。

「軽く体重をかけるくらい」でOK

トルク管理ができる「デジタル式トルクレンチ」。適切な力加減が重要トルク管理ができる「デジタル式トルクレンチ」。適切な力加減が重要

 一般的に、普通車のホイールナットの締め付けトルクは100N・m程度と定められています。レンチの長さが1mであれば、100Nの力を加えればOK。とはいえ1mのレンチはあまりありません。一般的なレンチはおおむね40cm程度ですので、250Nの力を加えなければいけません。

 この力を具体的に表現すると、大人が軽く体重をかけるくらい(腰を落とす程度)のもの。このくらいが、手でかけられる力の上限に近いのだそうです。イメージできましたか? 皆さんが思っていたよりも、弱い力で締まっているでしょう!? 「しっかり締めなきゃ」と思って必要以上の力をかけ続けたら、パーツが破断してしまいますよ。

 自転車の話題から少し離れてしまいましたが、どのくらいのトルクをかけたらいいのか、だいたいのイメージをつかんでいただけたでしょうか?

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 また、KTCのお買い得なセールも開催中です。それでは皆さん、2015年も「工具はともだち」をよろしくお願いしますね。

小池覚(こいけ・さとる)

KTC(京都機械工具)へ入社後、販売企画や商品開発に携わる。学生時代から二輪、四輪が趣味で、整備経験が豊富。自転車は実は始めたばかりだが、工具のプロとして、サイクリストにも整備の“いろは”を伝えることに燃えている。

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