title banner

つれづれイタリア~ノ<42>“サンタサイクリング”がイタリアで流行 自転車でクリスマスシーズンを楽しもう

  • 一覧
イタリアではクリスマスシーズンにサイクリングイベントが盛んに開かれていますイタリアではクリスマスシーズンにサイクリングイベントが盛んに開かれています

 きょうは12月26日です。日本ではクリスマスムードは消え、年末年始に向け、デパートの前にはきれいな門松が置かれ、街が一気に和風になりますね。しかしカソリックの国であるイタリアでは、クリスマスは始まったばかり。26日は聖なるステファノの日として、祝日になっています。クリスマスはイタリアでは特別な意味を持っているのです。

クリスマスは「みんな優しい」

 クリスマスシーズンは子供をはじめ、みんな優しくなります。世界を救うために生まれたイエスキリスト様の教えに従って、人々はさまざまな活動に参加します。

 自転車業界も例外ではありません。町おこしのためのサイクリング、募金活動や選手たちとの交流会などが盛んに行われます。もし12月にイタリアへ行くことがあったら、ぜひ最新情報をチェックしてください。誰でも参加できるイベントですから特別な旅になるでしょう。いくつかのイベントを紹介します。

「アレ・チポッリーニ・ガラッシア」の選手らがイベントに参加「アレ・チポッリーニ・ガラッシア」の選手らがイベントに参加

 プロ選手らとの交流を目的とするサイクリングイベントがイタリア北部最大の湖、ガルダ湖の周辺で12月14日に行われました。マリオ・チポッリーニ氏がスポンサーとなっている女子ロードプロチーム「アレ・チポッリーニ・ガラッシア」の選手たちや、ダミアーノ・クネゴ(ランプレ・メリダ)、ステファノ・ガルゼッリ氏(2000年ジロ・デ・イタリア総合優勝)、イタリア自転車連盟会長らが参加しました。

サンタさんに扮してチャリティライド

 ヨーロッパやアメリカ各地でサンタさんに扮したマラソンやランイベントが行われますが、サイクリングイベントはそれほど多くはありません。ところが今年のイタリアでは、自転車とサンタのイベントがたくさん開催されました。あまりにも多いのでそのなかから少しだけ紹介します。

ペーザロ市のサンタサイクリングでは、白血病で入院している子たちのため募金活動を行ったペーザロ市のサンタサイクリングでは、白血病で入院している子たちのため募金活動を行った

 世界遺産のヴィチェンツァ市では12月15日に、サンタさんクリスマスライドが行われました。平日にも関わらず100人以上のサンタが参加。アップダウンの多いコースで、イタリア軍山岳隊がサンタさんたちをサポートし、エイドステーションでホットワインや、ホットココア、パネトーネなどが振る舞われました。ゴールのスィニョーリ広場でサンタさんたちが恵まれない子どものために募金活動をしました。

ミラノ市のイベントではサンタさんたちが街中をパレードミラノ市のイベントではサンタさんたちが街中をパレード

 21日のミラノ市ではイタリア献血協会と臓器提供推進協会主催のイベントで、自転車に乗ったサンタさんたちがパレードしました。ミラノ警察は参加者をゴールのヴィゴレッリヴェロドロームまでエスコート。

 またイタリア中部ペーザロ市ではサンタサイクリングを市が主催し、白血病で入院している子たちとその家族を支援するために募金活動が行われました。

楽しみながら、人の役に立つ

 イタリアの冬は寒く、晴れない日が多いため、外で体を動かすことを拒む人が多くいます。特にホビーライダーたちは自転車に一切乗らない。
そのため各地の自転車協会では、ダイエット目的や運動不足を解消するためのサイクリングを行いました。

 自転車とグルメが結びついたライドも多いです。例えば、故マルコ・パンターニのふるさと、エミリアロマーニャ州ではマカロニクリスマスライドが21日に行われ、ゴールには地元の伝統的なマカロニ・ソーセージソースパスタや豚バラ肉焼きなどの食べ放題コーナーがありました。参加費の一部は体の不自由な子供たちを支える非営利団体に寄付され、身体障害者のための特殊車両購入に充てられました。

 12月上旬から24日までイタリアではこういったイベントが多く開催されます。参加費は無料だったり、非常に安かったりします。ライドの目的はもちろんのこと、自転車を楽しむため。しかし、本当の目的はクリスマスという神秘的な時間を共有するため。そして、なんらかの形で困っている人の役に立つために行われます。ぜひ、来年は日本でもたくさん開かれてほしいと願います。

文 マルコ・ファヴァロ

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)

イタリア語講師。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会で、自転車にまつわるイタリア語講座「In Bici」(インビーチ)を担当する。サイクルジャージブランド「カペルミュール」のモデルや、Jスポーツへ「ジロ・デ・イタリア」の情報提供なども行なう。東京都在住。ブログ「チクリスタ・イン・ジャッポーネ

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

つれづれイタリア~ノ

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載