バイクインプレッション2014「YONEX CARBONEX」 しなるバネ感を生かして軽快に進む、新・国産カーボンフレーム

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 バドミントンやテニスのラケットで世界的に有名な日本メーカー、ヨネックスが設計から製造、品質管理まで、これまでに培ったすべての最新技術を注ぎ込んだロードバイクフレームをリリースした。メード・イン・ジャパンの名のもとに製造されたカーボンフレームは、構想から完成までに約5年の歳月をかけ、発売にたどり着いたという。その「カーボネックス」はフレーム重量約650g(Sサイズ)と超軽量クラス。2015年からはカラーバリエーションが増える予定だ。

YONEX CARBONEX(ヨネックス カーボネックス)YONEX CARBONEX(ヨネックス カーボネックス)

YONEX CARBONEX(ヨネックス カーボネックス)
価格:400,000円(フレーム、税抜)
サイズ:XS、S、M
カラー:ブラック/オレンジ
問い合わせ先:ヨネックス http://www.yonex.co.jp/roadbike/

スペック

フレーム:カーボン
フォーク:カーボン
変速機:シマノ・アルテグラ(F)&(R)
ギヤ:シマノ・アルテグラ 50×34T、11-28T(11s)
ホイール:シマノ・WH-9000-C24-CL
重量:6.65kg(Mサイズ試乗車実測値)

テクノロジーが集約されているというフロントフォーク。「X-FLLERENE」(エックスフラーレン)は剛性や強度を低下させることなく軽量化を実現するナノサイエンス素材だテクノロジーが集約されているというフロントフォーク。「X-FLLERENE」(エックスフラーレン)は剛性や強度を低下させることなく軽量化を実現するナノサイエンス素材だ
チェーンステーはテニスラケットでも採用する独自の形状理論「Oval Pressed Shaft理論」で最適化チェーンステーはテニスラケットでも採用する独自の形状理論「Oval Pressed Shaft理論」で最適化
幾度となくテストを繰り返し誕生したフレームのシートステーは横扁平。横剛性を保ちつつ、縦の振動や衝撃をいなす幾度となくテストを繰り返し誕生したフレームのシートステーは横扁平。横剛性を保ちつつ、縦の振動や衝撃をいなす

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm

松尾 新しい国産メーカーのフレームとして、以前から興味があり試乗するのが楽しみなバイクでした。重量が非常に軽いフレームなので、安定感はどうなのか気になっていましたが、実際にはフロントを中心に安定感の高さが抜きん出ていて驚きました。

米山 すでにホビーレースで使用している人など、乗っている人を見かけるようになってきたね。

松尾 そうですね。初級〜中級のライダーは好きな乗り味だと思います。期待値の高い上りでも、バックから押されるというよりは、フロントフォークを前から引っ張られるような感覚で進んでいきます。

米山 剛性はソフトというか、バネ感が強かった。しなりを生かしてシッティングでもダンシングでも気持ちよく加速した。軽量さも相まって上りはとにかく軽快で楽しい。

松尾修作 Neilpryde - Men's Club Pro Cyclingに所属し、キャプテンを務めるプロロードレーサーで、脚質はオールラウンダー。埼玉県・若葉駅近くでバイクサロン「SAKURAMENT」を経営する。身長175cm松尾修作 Neilpryde - Men's Club Pro Cyclingに所属し、キャプテンを務めるプロロードレーサーで、脚質はオールラウンダー。埼玉県・若葉駅近くでバイクサロン「SAKURAMENT」を経営する。身長175cm

松尾 ええ。バイクに身を任せられるので楽だし、速く走っているように感じられますね。総合的にみてもフロントフォークを中心に動く感じで、ハンドリングも安定しています。剛性はフロント側は良いけれど、バックがもう少し強いほうが良いかなという印象はありました。バックの剛性はそれほど高くないようで、思いきりモガくとちょっと不足を感じ、上りでトルクをかけた時も同じような感じです。

米山 確かに。高速巡行からさらに踏み倒す場面では、やや挙動が不安定だった。ただ、バックステーはコンフォート性能の面ではかなりいい印象だったよ。

松尾 はい。ちょうどいい剛性感で快適性は高く、乗り心地は良かったです。その面からもビギナーから中級者向きですね。

米山 ヒルクライム、ロングライド、ホビーレースなど、適した使用範囲は広そうだ。

松尾 ビギナーでもバイクを安定させることが容易で、前に前に出ていくのを実感できて、楽しいバイクだと思います。

米山 既存の自転車メーカーにはない新しい技術や理論、アイデアが持ち込まれるのは好ましいし、高い技術をもとにしっかり作られていると思った。今後の展開にも期待したいメーカーだね。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


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