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栗村修の“輪”生相談<38>20歳男性「脚を細くする漕ぎ方のポイントを教えてください」

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スポーツ車に乗り始めて4年目ですが、脚、特にふくらはぎの太さが気になっています。

 初めのころにスピードを求めるあまり力に頼った漕ぎ方をし、脚を太くしてしまったため、2年目からケイデンス高めの漕ぎ方に変えたのですが、細くなるどころか太くなっているように思います。脚を細くする漕ぎ方のポイントを教えてください。

 ちなみに、学業の都合もあり、年間の走行距離は6000㎞程度で、普段は近くの山でトレーニングをしています。

(20歳男性)

 昔からよく、ペダリングと脚の太さとの因果関係が言われてきました。ケイデンスが低いと、脚が太くなる、などです。質問者さんもそれを意識されたのでしょうか。

 しかし、イマイチはっきりしないんですね。僕が思うに、それぞれの選手の脚の作られ方というのは、ケイデンスの問題ではなく、まずは体質だと思います。まったく同じトレーニングをしていても、選手によって筋肉の付き方は違います。みるみるうちにモリモリになる人がいれば、細いままの人もいます。極端な話、何もしてないのに筋肉質な人もいますよね。体質から来る個人差が大きいと思います。

 ひざ下が細い、末端がスマートな脚が“理想の脚”、と言われることもあります。が、たとえば、先日引退した清水都貴選手のように、ふくらはぎが発達している選手がいるのも事実なんです。この辺は体質としか言えないのではないでしょうか?

ブリヂストンアンカーのエースとして活躍した清水都貴選手(先頭)。盛り上がったふくらはぎの筋肉に注目!ブリヂストンアンカーのエースとして活躍した清水都貴選手(先頭)。盛り上がったふくらはぎの筋肉に注目!

 次に、筋肥大する走り方をしているかどうかです。速筋を使い、筋肉に負荷をかける走り方をすれば、個人差はありますが、筋肉が付くでしょう。質問者さんは脚が太くなることを嫌ってケイデンスを上げたということですが、「スピードを求めるあまり…」というくだりが気になります。どんなにケイデンスを上げても、スピードを求める、つまり高い出力を出そうとすると、速筋を中心として、筋肉には負荷がかかるはずです。負荷がかかれば、当然筋肥大します。

 つまり、ケイデンスの問題だけじゃないと思うんですよ。おそらく、もともと筋肉が付きやすい体質の質問者さんが筋肉に負荷をかけた走り方をしたせいで、筋肥大したということではないでしょうか。

 どうしても脚を細くしたいならば、ダイエットにつとめ、走り方は低強度のLSDなどに限るしかありません。しかし、スピードは当然失われちゃいますよね。あとは…ふくらはぎに負荷がかからないポジションを探すことでしょうか。一般的には、シューズのクリートを深め(後ろ)にすると、ふくらはぎへの負担は減ると言われています。多少は効果があるかもしれませんが、深くしたからといってふくらはぎを使わないというわけではありません。うーん、なかなか難しいですね。

(編集 佐藤喬・写真 米山一輝)

回答者 栗村修(くりむら おさむ)

 一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役、ツアー・オブ・ジャパン 大会副ディレクター、スポーツ専門TV局 J SPORTS サイクルロードレース解説者。選手時代はポーランドのチームと契約するなど国内外で活躍。引退後はTV解説者として、ユニークな語り口でサイクルロードレースの魅力を多くの人に伝え続けている。著書に『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』『栗村修の100倍楽しむ! サイクルロードレース観戦術』(いずれも洋泉社)など。

※栗村さんにあなたの自転車に関する悩みを相談してみませんか?
ml.sd-cyclist-info@sankei.co.jpまでお寄せください。

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