2015年シーズンは出場枠獲得をかけた戦いに2016年リオ五輪ロードレースのコース発表 リオの歴史的象徴を組み込んだルート

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 国際自転車競技連合(UCI)とリオデジャネイロ2016年夏季五輪組織委員会は12月9日、同五輪における男女ロードレースのコースを発表した。レースは256.4kmで争われる男子が8月6日、130.3kmで争われる女子は8月7日に実施される。個人タイムトラアル(TT)は8月10日に、1周29.8kmのコースで男子2周、女子は1周で争われる。

リオデジャネイロ五輪ロードレースのコースリオデジャネイロ五輪ロードレースのコース

2つの周回コースが勝負のカギ

 今回明らかになったコースの詳細は、発着点がフラメンゴ公園で、コパカバーナ、イパネマ、バーラ、リゼルバの各ビーチを通過すること。イパネマとコパカバーナには20kmの平坦路が含まれる。

 また、2つの周回コースが設けられる。グルマリの周回コースは男子4周、女子1周。周回内には2つの上りが含まれ、そのうちグルマリの上りは道幅が狭く、最大勾配13%、平均勾配7%、登坂距離1.2km。続くグロタ・フンダの上りは最大勾配6%、平均勾配4.5%、登坂距離2.1km。また、周回コース内には2kmの石畳区間も含まれる。

 カノアス/ヴィスタ・チネーザの周回コースは男子3周、女子1周。8.9kmの登坂に加え、6kmにわたるテクニカルなダウンヒルがある。また、ヴィスタ・チネーザはチュジカ国立公園に位置し、美しい景観が特徴だ。

 このうち、グルマリの周回コースはレース前半に登場。ここではレースを左右する動きは考えにくい。レース展開に変化が見られるのは、中間点を過ぎてから迎えるカノアス/ヴィルタ・チネーザの周回コースとなることが有力視される。ここで次々とアタックが繰り出され、集団の人数が絞られていくだろう。最後の上りを終えると、ゴールまでは約20km。アタックを成功させた数人がゴールまで逃げ切るか、大集団で最終局面を迎えることになるか、どちらに転がっても不思議ではないコースレイアウトだ。

 個人タイムトライアルのコースは、ポンタルビーチ沿いのチン・マイア・スクエアを発着点とし、ロードレースのコースにも含まれるグルマリの周回(1周29.8km)を使用する。

リオデジャネイロ五輪個人タイムトライアルのコースリオデジャネイロ五輪個人タイムトライアルのコース

 今回のコースについてUCIのブライアン・クックソン会長は、「ロードレースでは、コパカバーナやイパネマといったリオデジャネイロの最も象徴的な場所を通過し、グルマリやカノアス/ヴィスタ・チネーザを上るいくつかの勝負どころも存在する。タイムトライアルでは、グルマリの急坂という挑戦的なレイアウトで、選手たちの興味深い走りが見られることだろう」と説明。

 また、リオデジャネイロ市長のエドゥアルド・パエス氏は「歴史的象徴を組み込んだコースだ」とコメント。リオ五輪スポーツディレクターのアグベルト・ギマランエス氏も「世界中のテレビ視聴者が驚くルートとなるはずだ」と述べ、コース設定に絶対の自信を見せている。

各国の戦力が問われる2015年シーズン

 五輪ロードレースは国別の出場枠が設けられ、出場国と参加選手数はUCIレースの結果によって決定される。各国のライダーたちがどれだけの成績を残したかによって、その国の出場人数が変わってくるだけに、日頃の戦いが重要になる。

オリンピックや世界選手権では各国の力が試される(世界選手権2014 エリート男子ロードレース)<砂田弓弦撮影>オリンピックや世界選手権では各国の力が試される(世界選手権2014 エリート男子ロードレース)<砂田弓弦撮影>

 男子ロードレースの出場選手数は144人。2015年シーズンのUCIワールドツアー国別ランキング1位から5位に最大の5枠、6位から15位に4枠を与えるとした。

 UCIワールドツアー国別ランキングで15位以内に入らなかった国は、UCIコンチネンタルツアーでの国別ランキングが対象となる。各大陸の規模などに応じ出場国数が異なっており、日本が所属するUCIアジアツアーは、ランキング1位が3枠、2位から4位までに2枠が与えられる。開催国ブラジルには、すでに2枠が確保されている。

 上記のランキングに影響するポイントや順位の対象期間は、2015年1月1日から12月31日までで、UCIワールドツアーのランキングシステムに準じたものとなっている。

 また、2015年の大陸選手権上位国にも出場枠が与えられる。2月10日から14日にタイで開催されるアジア選手権で上位2カ国に入ると、1人分の出場枠を獲得することになる。前述の国別ランキングと出場人数を合算できるため、日本にとっては一発勝負のアジア選手権でも結果が求められることになる。

2015年の世界選手権で10位以内に入れば、出場枠が1つ追加される(世界選手権2014 エリート男子個人タイムトライアル)<砂田弓弦撮影>2015年の世界選手権で10位以内に入れば、出場枠が1つ追加される(世界選手権2014 エリート男子個人タイムトライアル)<砂田弓弦撮影>

 男子個人TTは、まずUCIワールドツアー国別ランキング1位から15位の国に1枠。それ以外の国はUCIコンチネンタルツアーの国別ランキングが対象となり、ロードレース同様、各大陸の規模などに応じ出場国数が異なる。UCIアジアツアーは、国別ランキング1位と2位にそれぞれ1枠与えられる。

 さらに、2015年の世界選手権ロード個人TTで10位以内に入ると、各選手の在籍国に出場枠が1つ追加される。なお、五輪の個人タイムトライアルに出場するためには、ロードレースとのダブルエントリーが条件とされる。

 女子ロードレースは、ランキング対象期間が男子とは違い、2015年6月1日から2016年5月31日までのレース結果が反映される。

 出場選手数は67人(うち開催国ブラジルに2枠)で、国別ランキング1位から5位に4人、6位から13位に3人、14位から22位に2人の出場枠が配分される。

 各大陸選手権の優勝国にも1枠与えられる。アジア選手権は、2016年1月の東京・大島大会が対象。日本は地元での出場枠獲得を狙う。

 女子個人TTは、ロードレースと同様のランキング対象期間とし、国別ランキング上位15カ国にそれぞれ1枠。2015年の世界選手権ロード個人TTで10位以内に入ると、各選手の在籍国に出場枠が1つ追加される。

文 福光俊介

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