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はらぺこサイクルキッチン<26>カラフルな“野菜の国”の魅力 スリランカの「ランブル・イン・ザ・ジャングル」に遠征

by 池田清子 / Sayako IKEDA
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 スリランカで2014年11月19日~22日に初めて開催された「ランブル・イン・ザ・ジャングル(Rumble in the jungle)」へ、夫でマウンテンバイクプロアスリートの池田祐樹選手のサポーターとして行ってきました! 初渡航となるスリランカでは日本との違いに戸惑うこともありましたが、現地の人とのコミュニケーションや食事など新しい体験が多く、非常に濃い旅となりました。今回はそんなスリランカンライフにおいて欠かせないグルメについてレポートします。

スリランカの市場は屋外から屋内へと続き、所狭しと店がひしめき合っていましたスリランカの市場は屋外から屋内へと続き、所狭しと店がひしめき合っていました

心配だった外食も野菜中心のヘルシー料理ばかり

ステージ2で通過したリプトン(紅茶)のティーファームの近くHaptaleというところ。すごくきれいでしたステージ2で通過したリプトン(紅茶)のティーファームの近くHaptaleというところ。すごくきれいでした

 ランブル・イン・ザ・ジャングルは、その名の通り湿地帯のジャングルを駆け巡る、スタート前から何とも鼻息が荒そうなレースです。過去の遠征同様、スリランカでもレース前後は自炊する気満々で、少し値段も高めなキッチン付きの宿を予約していました。

 ――が、着いてビックリ。キッチン、というその場には流し台があるのみでした。早々に自炊はあきらめましたが、考えてみれば生で食べる野菜や食器も、洗う際にはミネラルウォーターを使用するなど気を遣わなくてはならないので、実際自炊するのは結構大変だったかもしれません。スリランカでは、飲用水の水質がまだ国際基準を満たさない所も多く、飲み水はもちろん、歯磨きの際にもミネラルウォーターを使用する必要があるのです。

 外食続きで胃が荒れないかどうかという不安をよそに、実際には野菜中心のヘルシー料理ばかりでした。むしろ今年遠征してきたどの国よりも、プラントベースダイエット(菜食中心の食事)を続ける私たちの希望にかなう外食となったのです。

 外食の定番メニューは「ライス&カレー」。カレーが1~3種類と、おかず数品がセットになっていました。大抵のお店には看板まで用意され、“間違いなし”の鉄板メニュー。お店によってカレーの味が全く違うので、毎食ライス&カレーでも飽きませんでした。

レース前に宿泊していたホテルの「ライス&カレー」レース前に宿泊していたホテルの「ライス&カレー」
とある店の「ライス&カレー」についてきたココナッツとライムの炒め物が私の“ベストオブおかず”でしたとある店の「ライス&カレー」についてきたココナッツとライムの炒め物が私の“ベストオブおかず”でした
ガイドおすすめの食堂に到着。今までと違う雰囲気に、祐樹さん(左)とともに少しドキドキガイドおすすめの食堂に到着。今までと違う雰囲気に、祐樹さん(左)とともに少しドキドキ
ホテル前のレストランの「ライス&カレー」。おかずもおいしいホテル前のレストランの「ライス&カレー」。おかずもおいしい
レース前から集まって昼食。もちろんオーダーは「ライス&カレー」レース前から集まって昼食。もちろんオーダーは「ライス&カレー」

 観光客向けのレストランでは1食650~800スリランカルピー(日本円で約600~800円)とそこまで安くはありませんでしたが、地元ガイドの紹介で行った食堂では、お焼きのようなもの2つ、葉にくるまれたスイーツが付いて2人で350ルピー(約350円)でした。安すぎて「大丈夫?」と思ったくらいです。祐樹さんはここのカレーが「一番美味しかった!」と大満足。おいしいものは地元の人に聞くのが一番ですね。

 トマトやサラダ菜など生野菜にも挑戦しましたよ。ただし念のため、毎食後に薬草でできた「百草」を予防として飲んでおりました。長野県御嶽村の名産品です。そのおかげか、今回の遠征では一度もお腹を壊すことはありませんでした。

ベジタリアンやグルテンフリー食のレーサーも安心

私も日本の旗を振って応援しました!私も日本の旗を振って応援しました!

 レースが始まると、朝・晩の食事がビュッフェ形式で準備されました。そこでのメニューも「嬉しい」と声を上げてしまうほど、ヘルシーで栄養価の高い野菜がたっぷりでした。驚いたことに野菜だけのおかずが多く、さらに「肉は肉だけ」というケースが多かったです。

 ベジタリアンが特別に多い国という訳ではなさそうですが、コメも2~3種類用意されていて、グルテンフリーを実行しているレーサーも安心。全体的にヘルシーで胃もたれもありません。とてもおいしくて、食べ過ぎを抑制するのが大変なほどでした。

ビュッフェのサラダコーナーは芸術的な盛りつけで目にも鮮やかビュッフェのサラダコーナーは芸術的な盛りつけで目にも鮮やか
息荒く坂を駆け上る池田祐樹選手息荒く坂を駆け上る池田祐樹選手
プラントベースダイエット実践中でも、こんなに沢山の種類が食べられるんですプラントベースダイエット実践中でも、こんなに沢山の種類が食べられるんです

 中でも私がはまってしまったのが、フルーツ。さすが南国、特にパイナップルとバナナは甘さが際立っていて最高でした。バナナは日本の半分くらいの長さなのですが、よく熟れる前の甘酸っぱさもあって好みの味でした。祐樹さんを含め世界中から集まったレーサーたちも、追加の補助食を必要としないほど、栄養的に網羅されていました。何より、食事を楽しんでいたのが印象的でした。

中華風炒めにソイミート(大豆たんぱく加工品)が使われていてビックリ!中華風炒めにソイミート(大豆たんぱく加工品)が使われていてビックリ!
コメでできた細麺も。カレーによく合いますコメでできた細麺も。カレーによく合います
レーサーやスタッフのお腹を満たす食事は、こんな素朴な台所から生まれていました(1日目)レーサーやスタッフのお腹を満たす食事は、こんな素朴な台所から生まれていました(1日目)

刺激的だった市場ウォッチ

買えないのがもどかしいほどのみずみずしさ。日本でおなじみの大根やオクラ、サツマイモから、ケールやビーツなど日本では手に入りづらい大好きな野菜も買えないのがもどかしいほどのみずみずしさ。日本でおなじみの大根やオクラ、サツマイモから、ケールやビーツなど日本では手に入りづらい大好きな野菜も

 ランブル・イン・ザ・ジャングルの運営者は、ヒマラヤが舞台のレース「ヤックアタック」と同じ。食事を準備するにあたって各宿泊施設に何か注文をしたのかと尋ねると、「特別なお願いはしていない」とのことでした。各地で豪勢なおもてなしをしていただきましたが、全ての場所で野菜の豊富な料理を食べられたのは、この国の特色なのだと思いました。

 レース後に友人とトゥクトゥクで行った大きな市場でも、目にも美しいカラフルな野菜や目の前でさばかれる肉や魚(常温保存!)などをウォッチ。見るもの全てが刺激的で、始終「えー!」とか「わー!」とか言いながら大興奮でした。日本で見たら疑問に感じてしまうような風景も、活気にあふれていて惹かれるから不思議。人も食材も魅力たっぷりでした。「帰国後の食事にも生かしたい」とインスパイアされる国、スリランカでした。

市場の肉売り場にて、勇ましく包丁を研ぐ店員さん市場の肉売り場にて、勇ましく包丁を研ぐ店員さん
フレンドリーでかわいらしい下校途中の子供たちと。元気いっぱいにレースも応援してくれましたよ!フレンドリーでかわいらしい下校途中の子供たちと。元気いっぱいにレースも応援してくれましたよ!

◇         ◇

 オーストラリアで10月18日から26日(9日間)に開催されたステージレース「クロコダイルトロフィー」を撮影した、池田祐樹出演のドキュメンタリー番組の放送日時が決定しました! この連載「はらぺこサイクルキッチン」ではレース同行記、同じレースでの豪チームの食事情<1><2>と3回に分けて掲載してきたクロコダイルトロフィー。番組では、参戦した模様が余すところなく盛り込まれ、今までにないMTBの臨場感あふれる映像になっていると思います。ぜひご覧ください。

「世界をダイナミックに駆ける!」グレートレース 灼熱の大地を疾走せよ~オーストラリア700km~

 放送局: NHK BS1
日時: 1月4日(日) 21:00~22:50 ※前編50分、10分間のニュースを挟んで後編50分
内容: 過酷な大自然の中を走り抜ける「グレートレース」。自然環境に立ち向かい、自らの限界を超えて突き進むアスリートたち。これまで見たことのない冒険の世界に、あなたも釘付けになるはず。(番組紹介より)

池田清子池田清子(いけだ・さやこ)

アスリートフード研究家。モデル事務所でのマネージャー経験を生かし2013年夏よりトピーク・エルゴンレーシングチームUSA所属ライダー、池田祐樹選手のマネージメントを開始、同秋結婚。平行して「アスリートフードマイスター」の資格を取得。アスリートのパフォーマンス向上や減量など、目的に合わせたメニューを日々研究している。ブログ「Sayako’s kitchen」にて情報配信中。

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