東京五輪に向けさらなる盛り上がりに期待ロードバイクの売れ行き好調 「弱虫ペダル」効果で女性向けモデルも人気

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 長距離走行を手軽に楽しめる「ロードバイク」と呼ばれるスポーツタイプの自転車が人気を集めている。健康志向の高まりや、自転車競技に挑む高校生を主人公にしたアニメのヒットを追い風に、中高年や若い女性に愛好者が増えている。フレームにカーボンやアルミなど軽い素材を使い、下方に湾曲したドロップハンドルを採用。10万円を超える高額モデルの売れ行きが好調だ。(共同通信)

高級モデルの販売台数が当初計画より3割増

想定以上に売れ行きのよかったアンカー「RL8」(2013年モデル)想定以上に売れ行きのよかったアンカー「RL8」(2013年モデル)

 ブリヂストンサイクル(埼玉県上尾市)のスポーツ車ブランド「アンカー」の2013年度の販売台数は前年度比約15%増だ。このうち価格が税抜きで27万~57万円程度になる高級モデル「RL8シリーズ」は当初計画を約3割上回ったという。

 自転車は五輪の競技にも採用されている。同社の広報担当者は「20年の東京五輪開催に向け、人気がさらに盛り上がるはず」と期待する。

 スポーツ用品大手のヨネックスは今年4月、ロードバイクに新規参入した。テニスのラケットづくりで培ったカーボン技術を活用したフレームは40万円。部品を含めると1台の総額は90万円以上になりそうだが、18年度は国内で1000台と強気の販売計画を立てる。

 ロードバイクの国内市場規模は統計がなく明確ではないが、900万~1000万台規模の自転車全体の5~10%を占めるとみられる。自転車部品大手のシマノによると、消費税増税後も、堅調に推移しているという。

コスプレしたファンが競技に挑戦

「弱虫ペダル」のコスプレでジャパンカップサイクルロードレース2014のオープニング・フリーランに参加した女性(米山一輝撮影)「弱虫ペダル」のコスプレでジャパンカップサイクルロードレース2014のオープニング・フリーランに参加した女性(米山一輝撮影)

 ロードバイク人気を支えるのが若い女性だ。ブリヂストンのアンカーの女性向けモデルは、14年上期の販売台数は前年同期の3倍近くに達した。若い女性のロードバイク人気に火を付けたのが、アニメ「弱虫ペダル」。男子高校生が長距離競技への挑戦を通じて成長していく様子を描いた。原作のコミック単行本は1200万部を超える大ヒット作となり、アニメは昨年10月に第1シリーズ、今年10月に続編の放映が始まった。

 登場人物と同じ扮装をする「コスプレ」を楽しむファンが高級自転車を購入し、本格的な競技に出場するケースも出ている。海外ブランドを含む、ロードバイク全体の販売を押し上げる要因ともなった。

女性客にスポーツタイプの自転車の魅力を語るワイズロード二子玉川店の兼信優店長(右) =東京都世田谷区女性客にスポーツタイプの自転車の魅力を語るワイズロード二子玉川店の兼信優店長(右) =東京都世田谷区

 スポーツタイプの自転車を主に扱い、首都圏や、名古屋、関西で30店舗を展開するワイズロード(埼玉県志木市)の今年1~9月の売上高は、前年同期比で2割近く伸びた。二子玉川店(東京都世田谷区)の兼信優店長は「マラソンと比べて自転車は膝などへの負担が軽い。高齢者や女性でも気軽に始められて長続きする」と話す。

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