大阪市大・京都大の研究室がプラン作成“駅遠”に着目し都市型サイクルツーリズムを提案 大阪・大正区の商店街活性化プロジェクト

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8月に開かれた「リノベ@大正区」の講演会の様子 =大阪市大正区の大正沖縄会館(上岡由美撮影)8月に開かれた「リノベ@大正区」の講演会の様子 =大阪市大正区の大正沖縄会館(上岡由美撮影)

 空き店舗が目立つ商店街とその周辺を活性化させる事業に、大阪市大正区が取り組んでいる。若年層を中心とする人口減に歯止めをかけるため、建築を学ぶ関西の大学生もプロジェクトに協力。その中で、自転車愛好家が集う街づくりも提案された。来年1月には商店街の再生プランなどを作成するワークショップを行う予定で、町ににぎわいを呼び戻す試みが本格的に動きだした。 (産経新聞大阪社会部 上岡由美)

区と民間で地域をリノベーション

 大正区は海と川に囲まれた水辺の町。住民の約4分の1を沖縄出身者とその家族が占めるとされ、沖縄関係の飲食店や品物を扱う店も多い。しかし近年、区内の人口が減少傾向にあり、住民の高齢化も進むなど、定住人口を増やすことが課題となっている。

 そこで今年5月、区と民間が協力し、地域をリノベーションで活性化させるプロジェクト「リノベ@大正区」を立ち上げた。リノベーションとは、古くなった建物を単にリフォームするのではなく、用途を見直したり機能を高めたりする手法。

 対象エリアは、より沖縄の風情漂う区南側の平尾本通商店街一帯。東京と大阪の地域再生の専門家7人が区内を視察したほか、7~8月には大阪市立大大学院工学研究科と京都大大学院工学研究科の学生が商店街を綿密に調査した。

 これまでにリノベーションを啓発・学習する講演会を3回開いており、区の魅力を生かした地域再生について話し合い、学生からも実際の空き物件を使ったリノベーションプランが発表された。

街全体でサイクルカルチャーをサポート

 市大の横山俊祐研究室からの提案は、平尾地区が最寄り駅の大正駅(JR大阪環状線、市営地下鉄)から遠いという立地に着目した「都市型サイクリングツーリズム」。民家を自転車愛好家が集う宿と自転車のパーツが並ぶ店舗、カフェに生まれ変わらせる計画で、街全体でサイクルカルチャーをサポートしていく。

 また、京大の高田光雄研究室は商店街の中に気軽に立ち寄れる、地域のコミュニティーをコンセプトにしたプランを作成。和菓子店を時間を区切って別の店主が使うタイムシェアリングを提示した。

 区ではこれらの意見や提案をまとめ、来年1月30日~2月1日に実践編として「馬場正尊のまちづくりキャンプ@大正区~エリアの価値を高めるメソッドを創る3日間」を開催。参加者を募り、ワークショップやまち歩き、物件見学ツアーなどを行い、商店街活性化の民間提案を受け付けていく。

産経新聞より)

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