SankeiBiz【ステップアップ】よりデローザに日本独自仕様「アヴァント」登場 イタリア本社に日直商会が提案して実現

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日本独自仕様で登場したデローザのロードバイクの量産モデル「アヴァント」(日直商会提供)日本独自仕様で登場したデローザのロードバイクの量産モデル「アヴァント」(日直商会提供)

 イタリアの高級ロードバイクブランド、デローザの日本総代理店である日直商会(東京都千代田区)は近く、日本独自仕様のカーボン製量産モデル「アヴァント」の供給を開始する。同モデルはロードバイク人気の高まりに合わせ、利用者の裾野を拡大するという狙いが当たり、同社の予想を超える注文が殺到した。手作りの職人文化の枠組みにとどまらず、量産モデルを本格展開する背景には高級ブランド同士の競争もある。(フジサンケイビジネスアイ 佐藤健二)

日本から伊デローザ本社に提案

 デローザは1953年に創業した老舗。創業者であるウーゴ・デローザ氏(80)は、史上最強と評される往年のロードレース選手、エディ・メルクス(ベルギー)に数多くのフレームを供給したことで知られ、現在でもミラノにある自身の工房で、息子や孫たちにフレーム作りを指導しているという。

 デローザは主に、スチール、チタン、アルミなど金属製フレームセットを職人技で手作りし単体で販売している。中級モデルのフレームセットは30万円台が中心だ。これに対し、アヴァントは外部工場で職人文化を反映させたカーボン一体成形フレームを量産し、完成車で25万円(消費税抜き)という価格を実現した。

 日本市場向けのローエンド完成車の製品化は、日直商会がデローザに提案した。健康志向の高まりなどを背景にロードバイクへの関心が高まる中、「たくさん売れる割安モデルの品ぞろえが必要」(水口真二マーケティング課長)との判断だ。

シマノ製コンポを採用してコストダウン

 フレームの高さを従来の最小サイズに比べ2.5センチ低くして身長150cm以下の女性でも乗れるようにし、購入者の裾野を広げた。また、ブレーキや変速機回りの「コンポーネント」では日直商会が販売している伊カンパニョーロ製ではなく日本のシマノ製を採用し、価格を抑えた。

 割安モデルとはいえ、フレームは電子・電動コンポーネントにも対応。レースで走れるレーシングバイクとしての水準を満たしている。こうしたコストパフォーマンスの高さが評価され、注文は前モデル「R848」の倍近くに迫る勢いだ。

 高級ロードバイクブランドの競争力を左右する決め手の一つは、ツール・ド・フランスなど世界3大ロードレースで有力チームにどれだけ機材を採用してもらえるかといわれる。

 チームへの協賛金を稼ぐ上でも、量産モデルが果たす役割は小さくない。その意味で、アヴァントはデローザの“戦略モデル”といえそうだ。

(※SankeiBizより)

【会社概要】日直商会

 ▽本社=東京都千代田区外神田6‐16‐8
▽設立=1947年8月
▽資本金=1000万円
▽従業員=23人
▽事業内容=欧米自転車・部品、アクセサリーの輸入卸

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