都会の夜を彩った歴史的一戦オフロードのナイトレースに熱狂 「スターライト幕張」シクロクロスC1は山本和弘が制覇

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 シクロクロス、マウンテンバイクのクロスカントリーエリミネーター(XCE)、トレイルランニングの3種目のレースを行なう「STAR LIGHT MAKUHARI 2014 in CYCLE MODE」(スターライト幕張)が11月8、9日の2日間、千葉・幕張海浜公園の特設コースで開催された。8日夜にはメーンイベントとなるシクロクロスC1カテゴリーとXCEのレースが行われ、暗闇を切り裂く高速バトルに詰め掛けた観衆は熱狂。国内では例のない都市型ナイトレースは、自転車競技に新しい楽しみ方をもたらす歴史的一戦となった。(レポート 米山一輝)

メーンイベントのシクロクロスC1がスタート。国内トップ選手が集まったメーンイベントのシクロクロスC1がスタート。国内トップ選手が集まった

 スターライト幕張は、東京・お台場海浜公園で2月に行われる「シクロクロス東京」を主催しているチャンピオンシステム・ジャパンが、そのノウハウを生かした都市型オフロードレース大会として初開催した。2日間で18のレースが行なわれるとともに、会場ではシクロクロスバイクを中心に各メーカー・ブランドの試乗会が併催された。フードやドリンクのブース、また終日会場を音楽で盛り上げるDJブースなども設けられ、2日間で約5000人の来場者が観戦を楽しんだ。

「弱虫ペダル」作者の渡辺航さんもスタッフレースに出場。見事に完走し、ガッツポーズでゴール!「弱虫ペダル」作者の渡辺航さんもスタッフレースに出場。見事に完走し、ガッツポーズでゴール!
レース後、笑顔でポーズをとる「弱虫ペダル」作者の渡辺航さん(中央)、弱虫ペダルシクロクロスチームの佐藤成彦GM(左)、元全日本シクロクロス王者の三船雅彦さんレース後、笑顔でポーズをとる「弱虫ペダル」作者の渡辺航さん(中央)、弱虫ペダルシクロクロスチームの佐藤成彦GM(左)、元全日本シクロクロス王者の三船雅彦さん
各メーカーの出展ブースには試乗用バイクが並んだ各メーカーの出展ブースには試乗用バイクが並んだ
フード・ドリンクのブースもフード・ドリンクのブースも
千葉県のゆるキャラ「チーバくん」もナイトレースを応援した千葉県のゆるキャラ「チーバくん」もナイトレースを応援した

XCEは小野寺健が接戦を制して優勝

毎レース激しい戦いが繰り広げられたXCE毎レース激しい戦いが繰り広げられたXCE

 レース初日、日が暮れた夜7時からスタートしたのがXCEレース。1km程度のショートコースで行なわれる勝ち抜き式クロスカントリーレースで、日本国内ではまだ馴染みが薄いが、スピードあふれるレース展開から近年、海外で人気を集めている。2012年よりUCI(国際自転車競技連合)で正式種目化され、2014シーズンにはワールドカップが全7戦で開催されている。

 今大会のコースは全長1.5kmで、1/8決勝からスタートして、5~6人が出走するうち3人が次戦へと勝ち上がる形式で行なわれた。距離が短いためスプリント勝負となるうえ、決勝まで全4レースを短いインターバルで行なうため、各レースのみならず全体を見通しての戦略も重要となる。

XCE決勝。門田がレースを牽引XCE決勝は門田基志がレースを牽引

 今回は単一のカテゴリーで行なわれたため、初戦の1/8決勝ではJシリーズ上位ランクの有力選手から、一般の女子選手までが同じスタートラインに並んだ。しかしレースが進むにつれて、名のある実力者同士の戦いとなり、僅差の白熱したバトルが繰り広げられた。

 決勝に進んだのは門田基志(ジャイアント)、竹内遼(WESTBERG/ProRide)、代田和明(PAX PROJECT)、鈴木智之(ckirin.com)、小野寺健(ミヤタ-メリダ)、小笠原崇裕(THE BIKE JOURNAL)の6人。スタートから先頭へ飛び出したのは門田だが、後半に小笠原と小野寺が門田をパス。最後は僅差のゴールスプリントを制した小野寺が優勝した。

決勝を制したのは小野寺健(ミヤタ-メリダ)決勝を制したのは小野寺健(ミヤタ-メリダ)
表彰式の“ビールファイト”では優勝の小野寺に大サービス表彰式の“ビールファイト”では優勝の小野寺に大サービス

シクロクロスC1は山本和弘が優勝

 ナイトレースの最終レースとして行なわれたのは、シクロクロスのC1カテゴリー。日本シクロクロス主催者協会(AJOCC)公認レースで、ランキングポイントをかけた公式戦として行なわれ、国内トップクラスの選手が集まった。

 コースはXCEのコースにテクニカルな林間エリアがプラスされ、押し・担ぎのセクションも登場。同日開催された「サイクルモードインターナショナル2014」の展示会場から移動してきた観客がコース脇に詰め掛け、メーンイベントらしい興奮のなかでレースがスタートした。

観客が待ち構えるなか、選手がスタートラインに並ぶ観客が待ち構えるなか、選手がスタートラインに並ぶ
今季より弱虫ペダルシクロクロスチームで走る、“カズ”こと山本和弘今季より弱虫ペダルシクロクロスチームで走る、“カズ”こと山本和弘
スタート後、観客はおのおの観戦ポイントに移動スタート後、観客はおのおの観戦ポイントに移動
テクニカルなアップダウンセクションは注目ポイントテクニカルなアップダウンセクションは注目ポイント
スタートから飛び出した小橋勇利スタートから飛び出した小橋勇利
小橋を追う小坂光小橋を追う小坂光
ライト無しで出走した山本和弘ライト無しで出走した山本和弘

 14周で行なわれたC1レース、まず1周目から飛び出したのは小橋勇利(JPスポーツテストチーム・マッサ・アンデックス)。夜間とは思えない猛スピードでレースは進行し、序盤を終えて先頭争いは小橋と小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)、山本和弘(弱虫ペダルシクロクロスチーム)、重田兼吾(クオーレ・順天堂大学)の4人に絞られた。

先頭でシケインを通過する山本先頭でシケインを通過する山本
刻一刻と先頭が入れ替わる刻一刻と先頭が入れ替わる
次々通り抜ける選手に声援が送られた次々通り抜ける選手に声援が送られた

 序盤は小橋が先行したが、やがて追走の3人が追い付き、レース中盤では激しく先頭が入れ替わるデッドヒートが繰り広げられた。しかし後半に入ると小阪がミスで大きく後退し、重田も少しずつ遅れ始め、先頭は小橋と山本のマッチレースとなった。

 2人はピッタリ離れないまま最終周回へ突入。残り1周を先頭で通過したのは小橋だったが、周回の途中で山本が小橋をパス。最後のホームストレートでも小橋の追い上げを振り切って優勝した。2位は小橋、3位には重田が入った。

後半ミスで失速した小坂後半ミスで失速した小坂
終盤まで激しい戦いを繰り広げた山本、小橋の2人終盤まで激しい戦いを繰り広げた山本、小橋の2人
小橋が先行して最終周回に入ったが…小橋が先行して最終周回に入ったが…
最終周回で先頭に躍り出た山本和弘が優勝した最終周回で先頭に躍り出た山本和弘が優勝した

 先頭争いの4人のうちただ1人、ライトを装備しないでレースに臨んでいた山本は、「先頭に出ると前が見えなかった。最後はここしかないというところでアタックして、ゴールまで本当に全開でした」と語った。レース中、先頭のラップタイムは4分余りで推移したが、最終周回は3分台を記録。最初から最後まで激しいレースが繰り広げられたことを物語る。

 コースサイドでは観客が選手のスピードに驚きつつ、終始熱い声援を送った。都市型ナイターオフロードレースという新しい可能性を切り開く大会となった。

チームのスポンサー・監督である渡辺さんが山本を祝福チームのスポンサー・監督である渡辺さんが山本を祝福
シクロクロスC1表彰。(左より)2位の小橋、優勝の山本、3位の重田シクロクロスC1表彰。(左より)2位の小橋、優勝の山本、3位の重田

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