交通事故で死亡の30歳巡査部長、公葬に警視総監ら500人参列

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勤務中に交通事故で亡くなった高畑佳典巡査部長の公葬。同僚ら約500人が参列した=18日午後0時35分、東京都港区南青山勤務中に交通事故で亡くなった高畑佳典巡査部長の公葬。同僚ら約500人が参列した=18日午後0時35分、東京都港区南青山

 自転車の交通違反取り締まり中に事故に遭い亡くなった警視庁東村山署地域課の高畑佳典巡査部長=当時(30)=の公葬が18日、港区南青山の青山葬儀所で行われた。都内で急増している自転車の交通違反。「自転車だからと軽い気持ちで乗っていると大事故になることを利用者に分かってほしい。高畑さんの犠牲を無駄にしてはいけない」。参列した同僚らは口々に話した。(西尾美穂子)

 3月18日午前0時10分ごろ、高畑さんは上司とパトカーで警戒中、無灯火で歩道を走る自転車を見つけ、注意しようと運転席から降りたところを後方からきた乗用車にはねられた。頭などを打ち約8時間後に亡くなった。妻と1歳2カ月になる息子が残された。

 「都民を交通事故から守ることに情熱を傾けていた立派な警察官が職に殉じたのは痛恨の極み」。樋口建史警視総監は参列した約500人の警察官を前に葬送の辞を読み上げ、高畑さんの死を悼んだ。

 高畑さんは平成17年4月に警視庁の警察官となり、東日本大震災後は被災地に派遣され、行方不明者の捜索活動にも従事した。昨年10月から東村山署地域課で交番勤務に。ちょうどこのころ、自転車のルール違反や事故の増加が問題になっていたこともあり、自転車の取り締まりに懸命に取り組んでいたという。「地域の治安を守るため、仕事に対しては人一倍、一生懸命だった」と同僚は話す。

 同庁によると、自転車の交通違反の取り締まり件数は都内で今年、3月末までに計647件に上り、前年同期の約2倍。指導・警告にとどめた違反も計約13万5000件で、前年より約7万7500件増加。自転車対策は各署でも“至上命題”の1つとなっている。

 「悲劇という言葉で言い尽くせない事故。高畑君が殉職したことは無念としか言いようがない。崇高な志を受け継ぎたい」。東村山署の若松重久署長は目を赤くして決意を新たにした。

勤務中に交通事故で亡くなった高畑佳典巡査部長の公葬。祭壇にはこの後、同僚ら約500人が献花した=18日午後0時35分、東京都港区南青山勤務中に交通事故で亡くなった高畑佳典巡査部長の公葬。祭壇にはこの後、同僚ら約500人が献花した=18日午後0時35分、東京都港区南青山

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