下部チーム「チームUKYOレブ」も創設世界をにらみ来季はチーム体制を強化 チーム参戦3年目を終えた片山右京さんに聞く

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 元F1レーサー、片山右京さんが自転車プロチーム「チームUKYO」を立ち上げ、3年目の2014年シーズンが終わろうとしている。今シーズンは国内最高峰の「Jプロツアー」で、2年連続となる個人総合優勝を獲得した。チームUKYO監修のロードバイク「Rêve Altitude」(レブ アルティチュード)の発表会で、片山さんにシーズンを戦っての感想と、来季に向けての展望を聞いた。(聞き手 米山一輝)

カーボンロードバイク「レブ アルティチュード」の発表会後、Cyclistの取材に答える片山右京さんカーボンロードバイク「レブ アルティチュード」の発表会後、Cyclistの取材に答える片山右京さん

2016年に向け来季はチーム体制を強化

3年目の今シーズンはウェアのデザインを一新して臨んだ。所属選手の約1/3が外国人選手で、欧州トッププロチームでの経験のある選手も獲得3年目の今シーズンはウェアのデザインを一新して臨んだ。所属選手の約1/3が外国人選手で、欧州トッププロチームでの経験のある選手も獲得

 元々は登山のためのトレーニングとして自転車を始めたという片山さん。今や国内トップの自転車プロチームを率いるという状況には、本人も少々驚いているようだが、これにはツール・ド・フランス出場経験もある同い年の元プロロードレーサー、今中大介さん(現インターマックス代表)との出会いが大きかったという。2012年に国内最高峰の「Jプロツアー」に参戦。2013年には個人・チームの両方で年間総合優勝に輝いた。

 今シーズンは海外のレースにも積極的に参戦した。アジアツアーのほか、スペインやポルトガルの高いカテゴリーのレースを転戦。一方で「国内がずいぶん手薄になってしまった」と反省する。チームの主力が長期間国内ツアーを欠場したことで、年間チーム総合のタイトルは失うことになった。

 しかしチームの最終的な目標は、あくまで「世界」だ。現在チームは国際的に3番目のカテゴリーにあたる「コンチネンタルチーム」登録だが、2016年には1つ上の「プロコンチネンタルチーム」への昇格を目指す。ツール・ド・フランスをはじめとする世界トップのレースにも出場が可能なカテゴリーだ。

Jプロツアーでは、ホセビセンテ・トリビオが着るルビーレッドジャージを守り抜き、2年連続の個人総合優勝に導いたJプロツアーでは、ホセビセンテ・トリビオが着るルビーレッドジャージを守り抜き、2年連続の個人総合優勝に導いた

 今年本場欧州のレースに参戦するなかで、「強い選手をただ取ってきて、いいレースに出たからと言って、チームが強くなるということではないと気付いた」と話す。来シーズンの選手数やチーム活動は今年と大きく変わらず、国内ツアーとアジア、ヨーロッパの国際レースを走ることになる見込みだというが、一方でチーム内では「合宿所や事務所を向こう(欧州)に作ったりとか、チームを別の法人組織にするとか」といった、世界の舞台で戦うための体制とインフラ作りを進める。

 現時点ではまだ発表できないことが多いというが、今年同様、来年も2月にチーム発表会を行い、春先のアジアツアーのレースに参戦しながら、3月後半の国内Jプロツアーのシーズンインに備える予定だ。

自転車の楽しみを伝えたい

チームUKYOカラーの「レブ アルティチュード」完成車を持ち上げる片山右京さんチームUKYOカラーの「レブ アルティチュード」完成車を持ち上げる片山右京さん

 一方で新しい取り組みとして「チームUKYO Rêve(レブ)」を作る。トップチームの活動とは別に、「Rêve=夢」をキーワードに、ジュニアの強化選手や女性、また市民レースを走る人などまで広げ、夢を追いかける選手のためのチームにしたいという。下部チームで活躍した選手がトップチームに合流することで、選手層を厚くすることにもつなげたいと話す。

 片山さん自身が走る機会も増やしたいという。チームUKYOの立ち上げ前後は、自身も選手として実業団のレースに出場していたが、多忙を極めているここ2年ほどは、チームの運営にほぼ専念してきた。

 「僕の仕事はビジネスモデルを組むこと。(レースに関しては)僕自身はどちらかというと素人だから、プロの現場はプロの選手や監督に任せて、僕はこれ(この日発表したレブ アルティチュード)に乗って、一般の人に自転車の楽しみを伝えたい」

 20年通っていたが最近行けなくなっているという障がい者のサイクリングや、大会応援団長を務めながらもまだ本番に参加できていない「ツール・ド・三陸」など、走りたいイベントがたくさんあるという。

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