東海地方のシリーズ戦ロードレースイナーメ信濃山形の中村龍太郎が逃げ切って勝利 1周年を迎えたAACAカップ第17戦

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 東海地方で開催されているロードレースのシリーズ戦「COUPE DE AACA」(AACAカップ)の第17戦が10月25日、岐阜県の国営木曽三川公園で開催され、トップカテゴリーの1-1のレースでは、中村龍太郎(イナーメ信濃山形)が集団から逃げ切って優勝を飾った。

今回で1周年を迎えたAACAカップ。月に1回以上のペースでの開催を続けている今回で1周年を迎えたAACAカップ。月に1回以上のペースで開催を続けている

 フランスのアマチュアレースの手法を取り入れ、2013年秋に始まったAACAカップは、今大会で1周年を迎えた。この記念すべきレースには、イナーメ信濃山形の選手が多数参加。けがで欠場のイナーメ・筧五郎キャプテンと主催者側で協議し、イナーメはチームプレーをせず、個人が勝ちを狙っていく方針で走ることになった。

 翌日にJBCFの美浜クリテリムを控え、レース強度に慣れるために参加する選手もいれば、本気で勝ちに来ている選手もいて、展開は予想できない。レースは5.1kmの周回コースを14周する71.4kmで行なわれた。

序盤から大きな先頭集団が形成

 スタートアタックはお馴染みとなった二俣雄哉(デストラ)。ここからしばらくアタックと牽制が繰り返され、飛び出しては吸収されてを繰り返す。

15人の逃げ集団15人の逃げ集団

 3周目のZコーナーの立ち上がりから、ペースを上げる先頭についていけなくなってきた選手が、パラパラと中切れを起こす。積極的に集団の前方に位置した選手が自然に抜け出す形で、15人ほどが逃げ集団を形成した。

 逃げ集団には優勝候補の一角、高岡亮寛(イナーメ信濃山形)や、京都産業大の複数の選手が加わった。一方、ロイック・デリアック(KINAN AACA)やイナーメの選手の多くは、後方集団に取り残されることになった。

 序盤の動きがそのまま決まってしまう可能性があるのが、この長良川のコース。あせる後方集団から、タイミングを見計らって追走を開始したのは紺野元汰、中村龍太郎、ポール・ソールズベリー(ともにイナーメ信濃山形)や、デリアック、岡崎祐介(KINAN AACA)といった選手たち。このグループが先頭集団に追い付き、逃げのメンバーはおよそ20人ほどに膨れ上がった。

数人がローテーションして逃げ集団に追いつき、先頭集団は20人ほどに膨れ上がる数人がローテーションして逃げ集団に追いつき、先頭集団は20人ほどに膨れ上がる

さらに抜け出す動き

 人数が多くなった先頭集団だが、こうなるとそれぞれの思惑や、選手間の足の残り具合にバラつきが多くなり、ローテーションが機能しなくなる。そのタイミングを見計らったように高岡が仕掛けた。一人で約1周ほどを逃げ続けるが、後ろも簡単には逃げを許さず、やがて高岡は集団に吸収される。

 高岡が戻った直後の集団は牽制が激しく、ここでまた数人の選手が追い付いてきた。このスピードの上げ下げを嫌った森本誠(イナーメ信濃山形)、阿曽光佑(KINAN AACA)、栂尾大知(グルッポアクアタマ)の3人がアタックして逃げ始める。

約1周を独走した高岡亮寛(イナーメ信濃山形)約1周を独走した高岡亮寛(イナーメ信濃山形)
森本、阿曽、栂尾、3人の逃げ森本、阿曽、栂尾、3人の逃げ

タイミング良い動きを見せた中村が優勝

 しかし集団もまだ諦めない。すぐに追走の動きができ、また追走が追いつきそうなタイミングで森本がさらにアタック。単独で逃げ始めた森本に、後続から中村龍太郎(イナーメ信濃山形)が追い付いて2人逃げになった。

中村と森本の逃げ中村と森本の逃げ

 逃げの2人と集団は微妙な差。後ろはいつでも捕まえられそうな距離で、2人を泳がせているようにも見える。

 いよいよ最終周回。ラスト1kmで2人と後続とのタイム差は9秒と、追い付くにはギリギリだ。たまらず集団からソールズベリーが猛追を開始。これを見た中村が森本を引きちぎって、単独でゴール前の坂を駆け上がる。集団は森本を吸収しながらゴールになだれ込んだ。

 優勝は僅差での逃げ切りを成功させた中村。2位に加賀雄大(立命館大)、3位に高岡という結果になった。

ゴールする中村の後ろでスプリントする高岡と加賀ゴールする中村の後ろでスプリントする高岡と加賀
今回はタイムトライアルも行われた。2周回10.2km今回はタイムトライアルも行われた。2周回10.2km
タイムトライアルはロイック・デリアック(KINAN AACA)が優勝タイムトライアルはロイック・デリアック(KINAN AACA)が優勝

最終戦はポイントレース形式

 次戦第18戦は今年最終戦となり、11月30日に国営木曽三川公園で開催。ロードレースは3.1kmの周回コースの2周ごと、奇数周回にポイントが設けられるポイントレース形式で争われる。このほか、チームタイムトライアル(3~4人)、トロフェバラッキ(2人ペアでのタイムトライアル)のレースも開催される。

レポート 加藤康則(KINAN AACA)

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