サイクリングロードは仏全土で約7000km自転車は旅するための最高の手段 フランス観光開発機構のメイエール在日代表に聞く

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フランス観光開発機構のフレデリック・メイエール在日代表=さいたまスーパーアリーナ(10月25日、柄沢亜希撮影)フランス観光開発機構のフレデリック・メイエール在日代表=さいたまスーパーアリーナ(10月25日、柄沢亜希撮影)

 フランス観光開発機構(アトゥー・フランス)は、1987年に発足したフランス政府観光局を母体とし、2009年より現組織へと発展。同国の観光プロモーションを国内外で展開している。日本でも、ウェブサイトや公式フェイスブックページ「フランスいいね!」をつうじてフランスの魅力を発信し、サイクルツーリズムや「ツール・ド・フランス」の盛り上げ役を担っている。同機構在日代表のフレデリック・メイエールさんに、フランス流自転車のある休暇の楽しみ方を聞いた。

家族揃って楽しむツール・ド・フランス

 「子供の頃にテレビで観て、フランス中を旅している感覚になったものです」

 それがメイエールさんにとっての、ツール・ド・フランスの原体験という。日本で中継を観ていてもツール・ド・フランスといえば、選手たちが繰り広げる迫力のレースシーンだけではなく、およそ1カ月かけて巡るフランス各地の風景や、街の名産品を思い起こす人も多いだろう。

 「フランス人にも、地域の魅力を再発見させてくれるのがツール・ド・フランス。このような大イベントを地方都市で企画・運営することは簡単ではないけれど、ツール・ド・フランスには、その準備の過程で市民を惹きつけ、一丸となって取り組む態勢を構築する力がある」

「2014ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」へ家族で訪れたフレデリック・メイエールさん(左)「2014ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」へ家族で訪れたフレデリック・メイエールさん(左)
「2014サイクルフェスタinさいたまクリテリウム」にクリーン工房と共に出展したフランス観光開発機構のブース「2014サイクルフェスタinさいたまクリテリウム」にクリーン工房と共に出展したフランス観光開発機構のブース

 またメイエールさんは、さいたま市で10月25日に開催された「2014ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」に家族そろって訪れた。「ツール・ド・フランスは、家族とともに休日を楽しむための機会でもある。今回は『東京以外の街に来た!』と喜びもひとしお」と話すメイエールさん。さいたまクリテリウムで、本国と変わらぬ様子で休暇を満喫していた。さらに「選手が来る前のワクワク感をみんなで楽しむんです」と、本場の観戦術も笑顔で紹介してくれた。

旅するサイクリスト向けサービスが充実

 日本の約1.5倍の国土を持つフランスには、39カ所のユネスコ世界遺産が点在する。2013年の100回記念ツール・ド・フランスでは、個人タイムトライアルのステージが世界文化遺産の「モン・サン・ミッシェル」で行なわれ、テレビには歴史的かつ雄大な修道院の風景が映し出された。

モン・サン・ミッシェルは周辺をサイクリングすることで湾の多彩な風景が見られる ©Atout France/Pierre Torsetモン・サン・ミッシェルは周辺をサイクリングすることで湾の多彩な風景が見られる ©Atout France/Pierre Torset

 建造物と、海や島といった自然の魅力が合わさったモン・サン・ミッシェルをはじめ、フランスには古城、ぶどう畑、ビーチリゾート、アルプス…など観光資源は尽きない。そんなフランス国内で都市や地方を結ぶサイクリングロードは、総距離7000kmにも及ぶという。サイクリングロード沿いにはサイクリストに良心的なホテルも多く、フランスならではの観光地の良さを味わおうと、欧州各地から宿泊を重ねながらツーリングに訪れる人は多いという。

 自転車でツーリングをする人たちのために「サービスも整っていますよ」とメイエールさん。「サイクリストをターゲットにしたホテルでは、朝食を早く出したり、ランチのパックを作ってくれたりするところもある。またサコッシュバッグやマップが販売され、ホテルからホテルへ荷物の回送サービスも充実している」とさまざまなメリットを挙げた。

ロワール河沿いのサイクリングルート「ロワール・ア・ヴェロ」ではシャンボール城をはじめとする古城めぐりが楽しめる ©L.de Serres - CRT Centre-Val de Loireロワール河沿いのサイクリングルート「ロワール・ア・ヴェロ」ではシャンボール城をはじめとする古城めぐりが楽しめる ©L.de Serres - CRT Centre-Val de Loire
ミディ・ピレネー地方ラグレゼット城前に広がるブドウ畑の中をサイクリング ©F CANARD - Conseil Général Haute-Garonneミディ・ピレネー地方ラグレゼット城前に広がるブドウ畑の中をサイクリング ©F CANARD - Conseil Général Haute-Garonne
ロワール河沿いのサイクリングルート「ロワール・ア・ヴェロ」で通過する都市・トゥールのプリュムロー広場を見学するサイクリスト ©P.Forget - CRT Centre-Val de Loireロワール河沿いのサイクリングルート「ロワール・ア・ヴェロ」で通過する都市・トゥールのプリュムロー広場を見学するサイクリスト ©P.Forget - CRT Centre-Val de Loire

 「フランスでは自転車をスポーツとして楽しむ若者が増えている、チーム力が問われ、大きな達成感を味わえる点に惹かれているから」とメイエールさん。ただし、「ツール・ド・フランスの選手が走る超級山岳などは、すべての人に向いているわけではない。そういう所は、きちんと鍛えぬかれた状態にしてから行くべき」と指摘。そして「魅力のつまったコースを自分の好きなリズムで旅することができるのが、自転車の醍醐味」と話し、日本からのサイクリスト来訪に期待した。

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