鮮やかなグリーンのジャージは今年で見納め「ジャパニーズスタイル」でファンと交流 キャノンデールのジャパンカップアフターパーティー

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 「2014ジャパンカップサイクルロードレース」に参戦したキャノンデールは、レース後の19日夜、宇都宮市内の宿泊先ホテルでアフターパーティーを開催。ファン50人が参加し、笑顔に満ちた楽しいひとときを過ごした。

「ジャパニーズスタイル」のピースサイン。左からダヴィデ・フォルモロ、マルコ・マルカート、パオロ・ロンゴボルギーニ、モレノ・モゼール、クリスティアーノ・サレルノ「ジャパニーズスタイル」のピースサイン。左からダヴィデ・フォルモロ、マルコ・マルカート、パオロ・ロンゴボルギーニ、モレノ・モゼール、クリスティアーノ・サレルノ

グリーンのカクテルで乾杯!

チームカラーであるグリーンのカクテルで乾杯する選手たちチームカラーであるグリーンのカクテルで乾杯する選手たち

 乾杯の音頭をとったのは、漫画「弱虫ペダル」の作者・渡辺航さん。チームカラーであるグリーンに仕立てられたカクテルを皆で味わった。そして選手たちがステージへ。1人ずつ紹介され、日本の印象やレースの感想、将来に向けての抱負などを語った。2010年のツアー・オブ・ジャパンで総合優勝を飾ったクリスティアーノ・サレルノは「東京は憧れの街だ」と語り、来場したファンを沸かせた。

乾杯の音頭をとったのは「弱虫ペダル」作者の渡辺航さん乾杯の音頭をとったのは「弱虫ペダル」作者の渡辺航さん
選手と一緒にファンも乾杯!選手と一緒にファンも乾杯!
レースでのインパクトある走りから、一際大きな拍手を浴びたモレノ・モゼールレースでのインパクトある走りから、一際大きな拍手を浴びたモレノ・モゼール

 なかでも、この日のメーンレースでラスト500mまで逃げ続けながら、あと一歩で勝利を逸したモレノ・モゼール(イタリア)は、「本当に勝ちたかった。最後の上りでアタックしたが、集団に捕まってしまった。次は絶対に勝ちたい。ラスト1kmを切ってからのアタックは、逃げる距離としては長くもなく短くもなくといったところ。難しい賭けだった」と振り返った。また、日本食では寿司が最も好きだといい、「パスタより寿司を食べることの方が多いくらいだ」とのリップサービスも。そして、モゼール家で代々受け継がれているワインの製造・販売についてのアピールも忘れなかった。

ファンとの綱引き対決ではまさかの大苦戦!?

モレノ・モゼール(左)も箸の使い方はお手の物。「これくらいの隙間を空けて…」と解説するのはマルコ・マルカートモレノ・モゼール(左)も箸の使い方はお手の物。「これくらいの隙間を空けて…」と解説するのはマルコ・マルカート

 選手・スタッフは日本滞在中、積極的に「ジャパニーズスタイル」を取り入れようと努めたようだ。壇上でのフォトセッション、ファンとの記念撮影では必ず“ピースサイン”。慣れない手つきではあったが、食事の際は箸を使用。器用に箸を操れるマルコ・マルカート(イタリア)が、周りの選手たちに正しい持ち方をレクチャーする場面も見られた。

器用に箸を使って食事したクリスティアーノ・サレルノ器用に箸を使って食事したクリスティアーノ・サレルノ
「きれいなコースと大勢の観客の中で走ることができて良かった」とレースを振り返ったダヴィデ・フォルモロ「きれいなコースと大勢の観客の中で走ることができて良かった」とレースを振り返ったダヴィデ・フォルモロ

 パーティー後半は、毎年大盛り上がりを見せる綱引き大会と大抽選会。綱引きでは、5人一組で臨んだファンチームに対し、いくつかのハンデのもとで挑んだ選手チームがまさかの大苦戦。テンションMAXのファンの勢いに圧倒されてしまったようだ。大抽選会では、選手がレースで実際に使用したジャージなど、豪華景品が出品された。ジャージ当選者には、ポディウムでのリーダージャージ授与さながらの「選手からジャージを着せてもらえる」サービスも。

大抽選会では、当選者が選手からジャージを着せてもらう特権付き大抽選会では、当選者が選手からジャージを着せてもらう特権付き
休みなくサインや記念撮影を求めるファンが選手を囲んだ休みなくサインや記念撮影を求めるファンが選手を囲んだ

「キャノンデール プロサイクリングチーム」としては最後の戦い

キャノンデールジャパン・池田新ゼネラルマネージャー。開会のあいさつと併せ、チーム合併についての説明も行ったキャノンデールジャパン・池田新ゼネラルマネージャー。開会のあいさつと併せ、チーム合併についての説明も行った

 パーティーのなかでキャノンデールジャパン・池田新ゼネラルマネージャー(GM)が壇上であいさつ。クリテリウム、ロードレースともに熱い走りを見せた5選手を労うと同時に、「キャノンデール プロサイクリングチーム」現体制での公式レースでの活動がこの2日間をもって終了することを、出席者に報告した。

 チームは2015年シーズンにガーミン・シャープと合併。実際は、ガーミン・シャープの運営会社「スリップストリームスポーツ」(アメリカ)へと加わる形となり、これまでのイタリアンスタイルからの大きな転換が図られる。キャノンデール社はバイクサプライヤーとしてチームスポンサーの一員となる。現時点ではチーム名、ジャージデザインなどは未定であることも池田GMの口から語られた。

選手たちの気になる去就は?

パーティー終盤には鹿屋体育大学の選手紹介も行われたパーティー終盤には鹿屋体育大学の選手紹介も行われた

 パーティーには、キャノンデール社からバイク供給を受ける鹿屋体育大学自転車競技部の選手たちもスタッフとして参加し、黒川剛監督から選手紹介も行われた。そのうち、アンダー23日本チャンピオンの徳田鍛造と、弟でインカレロード2連覇の徳田優は日本ナショナルチームの一員としてジャパンカップに参戦。アジア大会トラック・オムニアム金メダルの橋本英也はクリテリウム・スペシャルチームの一員としてアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)らとともにクリテリウムを戦った。

選手・スタッフ全員からサインをもらい大満足の女性ファン選手・スタッフ全員からサインをもらい大満足の女性ファン

 レースを盛り上げ、ファンとの交流も楽しんだ選手たち。チーム状況が大きく変わることから、今後の去就も気になるところだ。ここ数年エースとして走っているモゼール、若手のダヴィデ・フォルモロ(イタリア)の2人は、ガーミン・シャープとの合併チームに合流。マルカートはベルギー籍のプロコンチネンタルチームであるワンティ・グループホーベルへ、サレルノはドイツ籍のプロコンチネンタルチームであるチーム ボーラ・アルゴン18(現・チーム ネットアップ・エンデュラ)へそれぞれ移籍する。また、パオロ・ロンゴボルギーニ(イタリア)の動向は未確定だが、「問題ない。近いうちに発表できる」と述べた。

選手やスタッフ、来場者ら出席者全員で記念撮影選手やスタッフ、来場者ら出席者全員で記念撮影

 選手・スタッフは一様に「また日本へ来たい」と口にした。特に、シーズン初勝利の最後のチャンスを逃したモゼールは「次こそは勝ちたい」と誓った。鮮やかなグリーンのジャージが見納めとなることに寂しさを感じるが、新たな環境で次のシーズンを迎える彼らの活躍に、そして再来日してジャパンカップで快走することを期待したい。

文・写真 福光俊介

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