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“日本一決定戦”は国際的な大会に進化BMXパークライドの祭典「ペルージャカップ2014」開催 ジェイク・レイバが初優勝

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 BMXのパークライド日本一決定戦と銘打つ「ペルージャカップ2014」が10月11日、東京・北千住のムラサキパークトウキョウで開催された。今回で4年目の開催。スケートパークを使用したコンテストとしては国内最大規模で、北海道から沖縄まで全国から多くのライダーが集まるイベントだ。今回はさらにアメリカやオーストラリアから外国人ライダーもエントリーしており、国際的な大会として進化をとげている。(写真・文 吉田悠太)

さまざまなセクションを使い技を魅せるのがBMXだ。バンクでバースピンを決める坂田朗さまざまなセクションを使い技を魅せるのがBMXだ。バンクでバースピンを決める坂田朗
迫力ある技が次々と飛び出す。オーストラリアからエントリーしたジャック・フェイヒーのスーパーマンシートグラブ迫力ある技が次々と飛び出す。オーストラリアからエントリーしたジャック・フェイヒーのスーパーマンシートグラブ
会場には溢れんばかりの観客が詰め寄せ、パークの間近まで寄って観戦する事ができた会場には溢れんばかりの観客が詰め寄せ、パークの間近まで寄って観戦する事ができた

楽しみ具合もジャッジ対象 年に一度の「BMXのお祭り」

 コンテスト形式は、各ライダーが2回ずつ走行し、その合計得点で競う国際的にもスタンダードな方法。技の難易度や完成度が競われるが、そのジャッジ内容に「楽しんでライディングしている事」という項目も含まれているのが、お祭り好きな下町ライダーによって運営されているペルージャカップらしいところだ。もちろん、出場ライダーは真剣に今までの練習の成果をライディングにぶつけてくるのだが、せっかくの年に一度のBMXのお祭り、自分も他のライダーも観客も、みんな楽しんで会場全体で盛り上がろうというのが、運営チームの考え方だ。

大会の主催、そしてメーンMCを勤めたバシこと橋谷大夢。声を張り上げ、みんなと一緒に楽しみながらMCをしていたのが印象的大会の主催、そしてメーンMCを勤めたバシこと橋谷大夢。声を張り上げ、みんなと一緒に楽しみながらMCをしていたのが印象的
「乗るしかない。このビッグウェーブに」のフレーズで有名なブッチ氏もMCとして参加「乗るしかない。このビッグウェーブに」のフレーズで有名なブッチ氏もMCとして参加
キッズクラスのコンテストも同時に開催。大人顔負けの技を繰り出すキッズもいて驚かされたキッズクラスのコンテストも同時に開催。大人顔負けの技を繰り出すキッズもいて驚かされた

 さて、そんなメーンコンテストの様子だが、実は今回の大会に向けてムラサキパークトウキョウのレイアウトが大きく変更され、パーク内の両サイドをクォーターランプで挟み、間にジャンプボックスや大きなバンクなどが並ぶ縦長の配置となった。このレイアウトだと走行ラインの自由度は少ないのだが、アールを乗りこなしジャンプ技で魅せるパークライダーにとっては乗りやすく有利な配置になったと言える。そんな予想通り、決勝に進んだのはジャンプ技を多用するスタイルの、パークライドを得意とするライダー達。3連覇中のディフェンディングチャンピオン高木聖雄を筆頭に、優勝候補が順当に勝ち進んでいった。中でも、アメリカやオーストラリアの巨大なパークで日常的にライディングしている海外ライダー達のレベルが非常に高く、まさにビデオでしか見たことがないような難易度の高いトリックを次々と繰り広げ、観客の度肝を抜いた。

MCのバシがジャンプボックスの上から臨場感あふれるアナウンスで会場を盛り上げるMCのバシがジャンプボックスの上から臨場感あふれるアナウンスで会場を盛り上げる
ペルージャカップのためにグラフィックが施されたセクション。この壁も技に活かされるペルージャカップのためにグラフィックが施されたセクション。この壁も技に活かされる
ムラサキパークトウキョウのメーンコンテスト部分ムラサキパークトウキョウのメーンコンテスト部分
高木聖雄は高いテクニックを持ちながらも、常に新技にトライしている。攻め続ける事を忘れないディフェンディングチャンピオンだ高木聖雄は高いテクニックを持ちながらも、常に新技にトライしている。攻め続ける事を忘れないディフェンディングチャンピオンだ
中学生になった元祖スーパーキッズ、中村輪夢はメーンクラスのコンテストに参加。見事予選を突破した中学生になった元祖スーパーキッズ、中村輪夢はメーンクラスのコンテストに参加。見事予選を突破した

バニーホップコンテストは千住名物「一斗缶跳び」

 メーンコンテスト以外の競技も紹介していこう。コンテストでよく見かけるのが、垂直に何cm飛べるかを競うバニーホップコンテストで、いわゆる高飛びの形式だ。

 しかし今回のペルージャカップで開催されたバニーホップコンテストは、幅跳びのようにどれだけの距離を飛べるかを競うもの。その距離を測るのに使われるのが一斗缶だ。飲食店に行かなければなかなか見かける機会は無いだろうが、よくサラダ油などが入っている業務用のアレである。一缶約18リットル、横に置くと24cmになる。これを並べていくつ跳べるかを競うのだ。

 もともとは下町のイベント、「千住フレッシュ八古屋ナイト」で開催されていたものだが、非常に盛り上がるのでペルージャカップにも取り入れる事になったという。ジャンプ台にバンクを使うとはいえ、ライダーは全力で漕ぎまくり、最高速でジャンプする。このスピード感と迫力はものすごい。優勝した岡紘希はなんと33缶、約8メートルの距離を跳びきった。

岡紘希の優勝ジャンプ。飛距離を出すためにものすごいスピードで突っ込んでくるのだが、危なげなく安定して着地を決めた岡紘希の優勝ジャンプ。飛距離を出すためにものすごいスピードで突っ込んでくるのだが、危なげなく安定して着地を決めた
ライダーのジャンプを見守る人だかりライダーのジャンプを見守る人だかり

ジャンプボックスを使ったハイエアーコンテスト

竹製のバーを越えていくライダー。ジャンプボックスの上に立つ人の頭を超えるほどの高さだ竹製のバーを越えていくライダー。ジャンプボックスの上に立つ人の頭を超えるほどの高さだ

 メーンコンテストの合間に行われたのが、ジャンプボックスを真っ直ぐに跳び、何cmの高さを跳び超えられるかを競うハイエアーコンテスト。パークのレイアウト上、いったん反対側のクォーターランプでターンをしてからでないとジャンプボックスに進入できないため、パークをうまく使いこなしてスピードに乗るテクニックが必要となる難易度の高いコンテストだ。

 メーンのコンテストで好成績を残しているライダーが次々とバーに引っかかってしまい失格になる中、最後まで勝ち残ったのは12歳の中村輪夢(リム)。大人に比べると小さい身体だが、空中での安定した姿勢は群を抜いていた。勝ち残った後も一人バーを上げ、4メートル40センチの記録を出した。

ハイエアー優勝の中村輪夢のジャンプ。きれいにバーを越えていくハイエアー優勝の中村輪夢のジャンプ。きれいにバーを越えていく

リアルストリートライダーの見せ場、ストリートセッション

 一言でBMXストリートと言っても、スケートパークで流れるようにルーティーンを決めるのが得意なライダーも入れば、レールやバンク、グラインドボックスなどのセクションでひとつの技を決めるのに情熱を燃やすライダーもいる。そんな一発にかけるライダーの活躍の場が、キャップブランド「クインティン」によるワンメイクコンテストだ。

 ライダーが技を成功させると、クインティンライダーの判定によりキャップがプレゼントされる。最終的にこの日一番のトリックを成功させたライダーが勝利となるのだ。難易度の高い技でなくても、自分なりのライディングで技を成功させれば帽子がもらえるとあって、みんな積極的にライディングを行った。それぞれのライダーが個性を発揮したライディングで魅せたなか、優勝したのは菊地将人。フェンスを越えて、会場の向こう側にあるランプに着地するトランスファージャンプを決めた。

リアルストリートが得意なライダーはここぞとばかりに技を決めにいく。北海道からエントリーした高橋優也リアルストリートが得意なライダーはここぞとばかりに技を決めにいく。北海道からエントリーした高橋優也
ワンメークコンテストで勝利した菊地将人。会場外に飛び出すトランスファージャンプワンメークコンテストで勝利した菊地将人。会場外に飛び出すトランスファージャンプ
クインティンライダー比嘉勝太らにより、キャップがプレゼントされたクインティンライダー比嘉勝太らにより、キャップがプレゼントされた

メーンはジェイク・レイバが初優勝

 メーンコンテスト決勝戦は、15人のライダーにより争われた。大きな舞台で意気込みすぎてしまうのか、ミスをしてしまうライダーも出るなか、飛び抜けて完成度の高いライディングを決めたのはアメリカから参戦したジェイク・レイバだった。善戦した高木聖雄はわずかに得点が及ばず、2位でフィニッシュした。

360度回転しながらフレームを回す「360テイルウィップ」を決めるジェイク・レイバ。非常に難易度の高い複合技をいともたやすくやってのける360度回転しながらフレームを回す「360テイルウィップ」を決めるジェイク・レイバ。非常に難易度の高い複合技をいともたやすくやってのける

 優勝したジェイクは「ペルージャカップに来るのがとても楽しみだった。大会で優勝できたことはとてもうれしいし、会場にいた全員でこの素晴らしい時間を一緒に過ごせたのが何より良かった。すべてのスポンサーと、今回の旅で出会ったすべての人に感謝している。また来年会おう!」とコメントを残した。

メーンコンテスト優勝のジェイク・レイバメーンコンテスト優勝のジェイク・レイバ
壁の上に立ちアピールするジェイク壁の上に立ちアピールするジェイク
優勝者したジェイクには賞金のほか副賞として職人のハンドメードによる王冠が授与された優勝者したジェイクには賞金のほか副賞として職人のハンドメードによる王冠が授与された
メーンコンテストは10位までが表彰台に登った。1位ジェイク・レイバ、2位高木聖雄、3位ジャック・フェイヒーメーンコンテストは10位までが表彰台に登った。1位ジェイク・レイバ、2位高木聖雄、3位ジャック・フェイヒー
キッズクラス表彰。1位溝垣丈司、2位密岡ソオ、3位大汐晏仁キッズクラス表彰。1位溝垣丈司、2位密岡ソオ、3位大汐晏仁

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