伝統の古賀志林道コースで激戦を展開男子はロイック・デリアック、女子は西加南子が優勝 ジャパンカップ・オープンレース

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 宇都宮市で開催されている2014ジャパンカップサイクルロードレースは10月18日、宇都宮森林公園でオープンレースを行い、オープン男子はロイック・デリアック(キナンAACA)、オープン女子は西加南子(ルミナリア)が、それぞれ終盤に後続を引き離し独走で優勝した。

ジャパンカップ・オープン男子を制したロイック・デリアック(キナンAACA)ジャパンカップ・オープン男子を制したロイック・デリアック(キナンAACA)

 世界のトッププロが参戦するロードレース本戦(今年は19日開催)に対し、毎年前日に行われるオープンレースは、国内のアマチュア上位選手や次代を担う若い選手が中心。このレースで優勝し、その後にプロの世界で活躍している選手も数多い。

 コースは本戦と同じ14.1kmの周回コースを、男子が5周プラス最終周回ショートカット(10.3km)の計80.8kmと、本戦の半分程度。女子は14.1kmを3周の42.3kmで争われた。

フランスからの刺客、ロイック・デリアックが地力を発揮

 オープン男子は、序盤からアタックと吸収が繰り返される展開となった。1周目に抜け出した面手利輝(EQA U23)、中村龍太郎(イナーメ信濃山形)、武末真和(ロヂャースレーシングチーム)、佐々木眞也(日本大学)らが先行するが、これは3周目に吸収。その後も決定的な逃げが決まらないままレースは進んだ。

先行グループが絞られ、2周目には4人となった先行グループが絞られ、2周目には4人となった
逃げと吸収が繰り返される逃げと吸収が繰り返される
最終周回に先頭で突入したのは面手利輝(EQA U23)。終始積極的な走りを見せた最終周回に先頭で突入したのは面手利輝(EQA U23)。終始積極的な走りを見せた
2位争いのゴールスプリントは紺野元汰(イナーメ信濃山形)が先着2位争いのゴールスプリントは紺野元汰(イナーメ信濃山形)が先着

 最終周回、前半の難所である古賀志林道の上りで、ロイック・デリアック(キナンAACA)がアタック。EQA U23の選手が食らい付くものの振り切られ、単独先頭に躍り出た。デリアックはそのまま独走で逃げ切り優勝。2位争いはゴールスプリントとなり、紺野元汰(イナーメ信濃山形)が中村との同チーム対決を制した。

優勝のロイック・デリアック(キナンAACA)優勝のロイック・デリアック(キナンAACA)

 デリアックは25歳のフランス人。エリートアマチュアで多くの実績を残してきた選手で、トッププロチーム「AG2R」の研修生だったこともある。今シーズンは当初、フランスのアマチュアチームに所属していたが、日本のキナンAACAに移籍。Jプロツアーでも「みやだクリテリウム」で優勝を飾っている。

 「このコースは初めてだったけれど、コーチの石田サンから最後の周でアタックしろ言われていたので、その通りにしたんだ」とデリアック。今年は11月3日に大分市で開かれるJプロツアー最終戦まで参戦し、来季もキナンAACAで走る予定だという。「これまでは大きなチームに入れるようやってきたが、これからはキナンのチームをヨーロッパのレースで走れるようにしたい」と語った。

ベテラン西加南子が意地の勝利

 オープン女子は昨年の優勝者で、上りに強い金子広美(イナーメ信濃山形)と、2010年と2011年優勝のベテラン、西加南子(ルミナリア)を中心にレースが進んだ。上りで積極的に先頭に立ってペースアップする金子に対し、西はぴったりマークして離さない。徐々に先頭集団の人数が絞られ、最終周回の古賀志林道の上りを終えて、先頭は金子、西と針谷千沙子(Live GARDEN BICI STELLE)の3人にになった。

1周目の鶴カントリーの上り。金子が先頭でペースアップ1周目の鶴カントリーの上り。金子が先頭でペースアップ
2周目の上り。金子と西がお互いを意識2周目の上り。金子と西がお互いを意識

 ゴール目前、最後の勝負どころとなる鶴カントリーの上りで金子がペースアップ。まず針谷が遅れるが、西は食らい付く。上りの頂上目前100mで、今度は西がスパートし、ここで金子を引き離した。鶴カントリー頂上からゴールへの下りで、西は金子に4秒差を付け、3年ぶり3度目の優勝にガッツポーズを見せた。

最後の上りで金子を振り切った西が3年ぶりの優勝最後の上りで金子を振り切った西が3年ぶりの優勝
優勝した西加南子(ルミナリア)優勝した西加南子(ルミナリア)

 全日本王者の経験もある西だが、今季は前半に落車で大きなケガを負い、目立った成績を残していなかった。「何とか最後のレースは勝ちたいと、すごく集中してきた」という西。上りに強い金子の攻撃をしのぎきり、最後に力を爆発させた。「(金子選手に)勝てるとは思っていなかったので、本当に嬉しいです」と、喜びと安堵の表情を見せた。

(文・写真 米山一輝)

■オープン男子(80.8km)
1 ロイック・デリアック(キナンAACA)2時間09分10秒 
2 紺野元汰(イナーメ信濃山形) +25秒
3 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) +25秒
4 清水太己(EQA U23) +25秒
5 武末真和(ロヂャースレーシングチーム) +25秒
6 才田直人(ニールプライド・メンズクラブ) +25秒

■オープン女子(42.3km)
1 西加南子(ルミナリア)1時間19分11秒 
2 金子広美(イナーメ信濃山形) +4秒
3 針谷千紗子(Live GARDEN BICI STELLE) +20秒
4 智野真央(ニールプライド・メンズクラブ) +45秒
5 米田和美(Ready Go JAPAN) +45秒
6 大堀博美 +54秒

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