2014ジャパンカップ・チームプレゼンテーションジャパンカップが開幕 新城、別府、マーティン、ペタッキらが宇都宮に勢揃い

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 「2014ジャパンカップサイクルロードレース」のチームプレゼンテーションが10月17日夜、宇都宮市中心部のオリオンスクエアで開かれ、国内外のトップ選手たちがチームバイクと共にステージに上がって勇姿を披露。集まった多くのファンに向けて大会への意気込みを語った。18日は午前中に宇都宮森林公園の周回コースでオープニングフリーラン、チャレンジレース、オープンレースなど一般やアマチュアのイベントが行われ、午後には宇都宮市中心街でジャパンカップクリテリウムが開かれる。19日には宇都宮森林公園を舞台にロードレースが開催される。

ジャパンカップで初優勝を狙う新城幸也(チーム ヨーロッパカー)ジャパンカップで初優勝を狙う新城幸也(チーム ヨーロッパカー)
「宇都宮は餃子だけじゃないんですね、と言ってもらえるようになった」という佐藤栄一宇都宮市長。「これからも自転車を愛して、そして宇都宮を好きになって」とカクテル、ジャズなどの魅力もアピールした「宇都宮は餃子だけじゃないんですね、と言ってもらえるようになった」という佐藤栄一宇都宮市長。「これからも自転車を愛して、そして宇都宮を好きになって」とカクテル、ジャズなどの魅力もアピールした
あの渡辺貞男さんの出身地ということで、宇都宮市はジャズも一押し。オープニングには地元ビッグバンド「キャラメルホーンズ」によるライブが行われたあの渡辺貞男さんの出身地ということで、宇都宮市はジャズも一押し。オープニングには地元ビッグバンド「キャラメルホーンズ」によるライブが行われた

世界の強豪チームが出場 新城、別府も優勝を狙う

■チーム ヨーロッパカー

 今季、ツール・ド・フランスで5度目の完走を果たした新城幸也が所属するチーム ヨーロッパカー。新城にとってジャパンカップは2010年以来、4年ぶりの出走となる。当時も同じチームに所属していたが、メーンスポンサーはブイグテレコムだったため、現在のスポンサーであるヨーロッパカーの緑のウェアでジャパンカップに登場するのは初めてだ。

 新城は「待ちに待ったジャパンカップ。どうしても取りたいタイトルなので、隠れて練習してきました。チームメートが皆ユキヤがユキヤがと言ってくれるので、頑張るしかない」と意気込む。監督は「ヨーロッパのレース同様、われわれが攻撃力のあるチームだとお見せしたい」と抱負を語った。

新城幸也がジャパンカップに帰ってきた。4年ぶりの出場は名実ともにエースとして勝利を狙う新城幸也がジャパンカップに帰ってきた。4年ぶりの出場は名実ともにエースとして勝利を狙う

■トレック ファクトリーレーシング

 本場・欧州のロードレース界で10年にわたりトッププロとして活躍する別府史之が所属するのが、各国のスター選手が集まるトレック ファクトリーレーシングだ。スーパースターのファビアン・カンチェッラーラは直前の事故で欠場となってしまい、4人の布陣で臨む。別府は「ファビアンの欠場は残念だが、素晴らしくパーフェクトなメンバーの中でエースとして走れるのは幸せ。今シーズンはジロ・デ・イタリアとジャパンカップに合わせて、ばっちり準備できています」と自信を見せる。

 昨年まで日本のチームに所属していたジュリアン・アレドンドは、「日本は第2の故郷。特別な場所なので、ぜひ優勝したい」と語り、今回が初来日だというヤロスラフ・ポポヴィッチは、「日本はとても良い印象。来られて良かった」と語った。

別府史之が所属するトレック ファクトリーレーシング。カンチェッラーラの欠場により4人でレースに臨む別府史之が所属するトレック ファクトリーレーシング。カンチェッラーラの欠場により4人でレースに臨む

■キャノンデール プロサイクリング

 モレノ・モゼールがエースを務めるキャノンデール プロサイクリング。モゼールは「今朝コースを走ったが、険しいコース。でも山岳が多い場所に住んでいるから親しみはある。(自身は)初出場だがベストを尽くしたい」と話した。

モレノ・モゼールをエースとするキャノンデール プロサイクリングモレノ・モゼールをエースとするキャノンデール プロサイクリング

■ランプレ・メリダ

 日本びいきで知られる“小さな王子”ことダミアーノ・クネゴが所属するランプレ・メリダ。2005年と2008年に優勝経験のあるクネゴは、すでにベテランの域に入っているが、そのオーラは健在だ。ランプレ・メリダは欧州プロチームとしてジャパンカップ最多出場・最多優勝を誇っている。

 クネゴは来季、NIPPO・ヴィーニファンティーニへ移籍が決まっており、ランプレで走るレースは今大会が最後となる。「コンディションはベストではないが、チームメートと協力してベストな結果が出るよう頑張りたい」と語った。

ピンク&ブルーのランプレカラーは今年も健在。ランプレ・メリダピンク&ブルーのランプレカラーは今年も健在。ランプレ・メリダ

■チーム スカイ

 世界を席巻する英国の“メン・イン・ブラック”軍団、チーム スカイはエドヴァルド・ボアッソンハーゲン、ベルンハルト・アイゼルといった通好みの実力者を揃えて来日。チームはボアッソンハーゲンとベン・スイフト中心にレースを組み立てるという。昨年のジャパンカップクリテリウムで2位に入ったアイゼルにも期待がかかる。

 ボアッソンハーゲンは「ツール・ド・北京ではとても良いコンディションだったので、引き続き頑張りたい」と話した。

チーム スカイは終始リラックスした雰囲気で、余裕を感じさせたチーム スカイは終始リラックスした雰囲気で、余裕を感じさせた

■ティンコフ・サクソ

 ティンコフ・サクソは、赤いデンマークのナショナル・チャンピオンジャージがひときわ目立つ22歳の若きエース、ミケル・ヴァルグレンアンデルセンに注目。「日本は初めてだが良い印象。ベストを尽くしたい」と語った。

赤いジャージのミケル・ヴァルグレンアンデルセンを擁するティンコフ・サクソ赤いジャージのミケル・ヴァルグレンアンデルセンを擁するティンコフ・サクソ

■ガーミン・シャープ

 ジャパンカップ優勝経験者をメンバーに多くそろえたのが、ガーミン・シャープだ。2010年の優勝者であるダニエル・マーティンは、2週間前のビッグレース、ジロ・デ・ロンバルディアを制し、前週のツアー・オブ・北京でもステージ優勝と総合2位を獲得するなど好調ぶりを見せている。マーティン自身は「ちょっと今、体調を崩しているが、チームで頑張って勝ちを狙いたい」と話す。

 終始笑顔でご機嫌なのは2011年優勝のネイサン・ハース。「土曜日は(2011年・2013年のクリテリウム覇者の)ヴォンホフが勝って、日曜日もうちが勝てるよう頑張るよ。レースでは沿道の誰が一番素敵なパンダスーツを着るかが楽しみだな」と会場を笑わせた。

ジャパンカップ優勝経験者であり、今年も優勝候補筆頭となるダニエル・マーティン擁するガーミン・シャープジャパンカップ優勝経験者であり、今年も優勝候補の筆頭とされるダニエル・マーティン擁するガーミン・シャープ
オーストラリアのドラパックは、来日経験豊富で日本のファンにもおなじみのチーム。スピードマンが多い印象だが、今回は上りに強い選手が選ばれたという。ウェズレイ・サルツバーガーを中心に戦うオーストラリアのUCIプロコンチネンタルチーム、ドラッパック プロフェッショナルサイクリングは、来日経験が豊富で日本のファンにもおなじみのチーム。スピードマンが多い印象だが、今回は上りに強い選手が選ばれたという。ウェズレイ・サルツバーガーを中心に戦う
選手全員が1型糖尿病をもつプロサイクリングチーム。先天性で発症した子ども達に勇気を与えるために、インスリン注射などで糖尿病をコントロールしながら、世界各地のトップレースに出場している選手全員が1型糖尿病をもつプロサイクリングチーム。先天性で発症した子ども達に勇気を与えるために、インスリン注射などで糖尿病をコントロールしながら、世界各地のトップレースに出場している

国内からはコンチネンタルチーム6チームとナショナルチームが出場

■宇都宮ブリッツェン

 地元、宇都宮ブリッツェンは、欧州プロチームで走った経験もある増田成幸がエース。「宇都宮ブリッツェンで走るジャパンカップは特別なレースなので、地元チームとして良い成績を残したい」と増田。またベテランの鈴木真理は「チームとして調子は良い。地元なので非常に気合いが入る。緊張するというよりは、応援を力に変えて頑張りたい」と語った。

地元の期待を一身に受ける宇都宮ブリッツェン地元の期待を一身に受ける宇都宮ブリッツェン

■シマノレーシング

 近年、若手育成をテーマに掲げるシマノレーシング。エースを務める畑中勇介は「ジャパンカップを見て選手になりたいと思った」といい、過去にはジャパンカップ3位の経験もある。今季好調の入部正太朗は、「絶好調でここに仕上げてきたので、いい走りができると思います」と活躍を誓った。

畑中勇介、入部正太朗を擁するシマノレーシング畑中勇介、入部正太朗を擁するシマノレーシング

■愛三工業レーシングチーム

 アジアツアーを中心に戦う愛三工業レーシングチームは、過去にジャパンカップ2位の経験がある西谷泰治がエースだ。西谷は「年々、海外から良い選手がやってくるのでモチベーションは高い。価値が高いレースだと思うので、今年もしっかり(表彰台の)てっぺんを狙って走りたい」と意気込みを見せた。

過去にジャパンカップ2位の経験がある西谷泰治で、今年は優勝を狙う愛三工業レーシングチーム過去にジャパンカップ2位の経験がある西谷泰治で、今年は優勝を狙う愛三工業レーシングチーム

■ブリヂストンアンカー サイクリングチーム

 ブリヂストンアンカー サイクリングチームは清水都貴をエースに戦う。水谷壮宏監督も「ベストメンバーを選んできました。このメンバーで作戦通りに走れば優勝は間違いない。キーポイントは清水がどこまで頑張るか」と話す。9月の世界選手権に日本代表として出場した清水は、「世界選手権が終わって、コンディションはそのまま、それ以上に上げてきたつもり」と静かな闘志を見せた。

日本国内と、フランスを拠点に活動するブリヂストンアンカー日本国内と、フランスを拠点に活動するブリヂストンアンカー

■ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ

 ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザは、パンチ力のあるグレガ・ボーレ、ピエールパオロ・デネグリに、ベテランの宮澤崇史、若手の山本元喜、石橋学というメンバー構成。宮澤は「レースを勝ちにいくという大きな目標に向かって戦いたい。その中で自分の見せ場も作っていきたいので、選手の仕事を見逃さないでほしい」と語る。その一方で「明日のクリテは僕が勝ちに行きます!」と宣言。会場からは歓声が上がった。

来季はプロコンチネンタルチームへのステップアップを控える、ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ来季はプロコンチネンタルチームへのステップアップを控える、ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ

■チームUKYO

 チームUKYOは現在Jプロツアー個人総合トップのホセビセンテ・トリビオをはじめとしたスペイン人選手3人と、欧州経験抱負なベテランの土井雪広、進境著しい若手の山本隼が出場。土井は「最後はスペイン人選手がまとめてくれると思うので、自分は逃げてレースを盛り上げたい」と宣言した。

土井雪広、ホセビセンテ・トリビオを擁するチームUKYO土井雪広、ホセビセンテ・トリビオを擁するチームUKYO

■日本ナショナルチーム

 日本ナショナルチームは、今年の全日本ロードチャンピオンである地元栃木・那須ブラーゼンの佐野淳哉に、鹿屋体育大の徳田鍛造・優兄弟、EQA U23の岡篤志、内野直也という若手を加えた混成チーム。過去にジャパンカップ3位の経験もある佐野は、「ナショナルチームとして、チャンピオンジャージで走ることが嬉しい。観客も多いので、過去の自分を上回る走りを見せたい」と語った

全日本ロードチャンピオンの佐野淳哉が若手を率いる日本ナショナルチーム全日本ロードチャンピオンの佐野淳哉が若手を率いる日本ナショナルチーム

ペタッキに歓声 競輪のスター選手も

■クリテリウム・スペシャルチーム

 土曜日のクリテリウムにのみ出場するクリテリウム・スペシャルチームは、グランツールだけで48勝を挙げているベテランスプリンター、アレッサンドロ・ペタッキに、村上義弘、小嶋敬二、磯田旭の現役競輪選手3人、さらにアジア大会オムニアムで金メダルを獲得した鹿屋体育大の橋本英也を加えた、いずれも名だたるスピードマンを揃えたチームだ。監督を務める中野浩一さんが、ジョークを交えつつ競輪選手をそれぞれ紹介。村上はこの日、宇都宮競輪場で優勝してそのまま会場入りしたという。

 レースへの意気込みを聞かれたペタッキは、「もちろん勝つつもり。勝つためにレースを走ってきた。明日も同様です」と話す。レース戦略については、「距離が長くないので、最初から上位に付けて攻めるのが重要だ」と語った。

土曜日のクリテリウムのために特別編成された、クリテリウム・スペシャルチーム土曜日のクリテリウムのために特別編成された、クリテリウム・スペシャルチーム

(文・米山一輝/写真・平澤尚威)

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