後口沙織さんが自転車旅の装備を紹介女子にとって荷物選びは難しい! ポタガール埼玉の「能登半島一周」レポート<前編>

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 サイクリストの誘致に積極的な石川県の能登半島は、半島一周サイクリングなどが人気のサイクリングスポット。埼玉県と自転車の魅力を発信している女性グループ「ポタガール埼玉」の後口沙織さんと岩崎雅美さんが、3泊4日の能登半島一周サイクリング旅を満喫しました。今回は、後口さんが3泊4日のサイクリングのために用意した装備の紹介や、旅の間に使った便利なアイテムなどのレポートをお届けします。

能登半島一周サイクリング旅を満喫した、ポタガール埼玉の後口沙織さん(左)と岩崎雅美さん。恋路海岸の弁天島をバックに記念撮影能登半島一周サイクリング旅を満喫した、ポタガール埼玉の後口沙織さん(左)と岩崎雅美さん。恋路海岸の弁天島をバックに記念撮影

旅最大の難関は「荷物をどう減らすか」

 今年2月に開催された「さいたまサイクルエキスポ」で能登半島のPRブースと出会ってから8カ月。念願叶って、やっと能登半島に行くことになりました!

 今回は4日間で能登半島を一周する計画を立てました。自転車での移動なので、キャリアを装着しての旅です。旅行時は毎回「荷物が多い!」と言われている私にとっては、4日間もの荷物をどう減らすか?がこの旅の最大の難関でした。

後口沙織さんの愛車、アーサーのシクロクロスバイク「X-コントロール PROWCX」後口沙織さんの愛車、アーサーのシクロクロスバイク「X-コントロール PROWCX」

 まずは、自転車の準備です。私はロードバイクは持っていないのでいつものシクロクロスバイク。アーサーの「X-コントロール PROWCX」で、ホイールはシマノ「デュラエース C24」。次にタイヤ。私は「Micherin pro」を愛用していますが、同じ物で新品に交換しました。一緒に旅をした岩崎さんの自転車はジャイアントの「エスケープ R3.1」です。

 そして、今回の新アイテム! キャリアは「タイオガ」製の、4カ所をネジで固定するタイプ。こちらは岩崎さんが愛用していて、同じモデルを私も使うことにしました。輪行の収納時に取り外す時間が少しかかりますが、自転車にガッチリ固定するので安心です。輪行時はタイヤの間に収納して、そのまま輪行袋に入れてしまいます。キャリアに固定する自転車用のゴム紐は2本。3.5mまで伸びる物を100円均一ショップで購入して、荷物が揺れないように固定します。

岩崎雅美さんが乗っているクロスバイクはジャイアントの「エスケープ R3.1」岩崎雅美さんが乗っているクロスバイクはジャイアントの「エスケープ R3.1」
新しく取り付けたタイオガのキャリア新しく取り付けたタイオガのキャリア

 次に難関の荷物選びです。余計な服は持たないことに決め、サイクルジャージは毎日洗濯することにしました。必要な物を頑丈なリュックに詰めて、重さを量ると…なんと5.5kg。試しにキャリアに取り付けて町内を一周しましたが、これではとても走りきれない…。

走行中のリュックは、コンパクトにできる簡易タイプを採用走行中のリュックは、コンパクトにできる簡易タイプを採用

 まず、リュックそのものを軽量化することにしました。採用したのは、コンパクトにして持ち運ぶこともできる簡易リュックで、重さは192g! 荷物の内容もさらに減らして詰めてみると、走らない時で3.8kg。走行時は3.6kgにまで軽量化できました。

 ビンディングタイプのシューズがかさばりましたが、何とか収納できました。女子はメイク道具・お風呂アイテムが重いことを改めて痛感…。私が輪行時に必須としているアイテムは、使い捨てのビニール手袋。手が汚れずに済むので重宝しています。

 全ての荷物のなかでも、意外とかさばるのは輪行袋。私はBTBの「ポケットイン」を愛用しています。こちらはサイクルジャージの後ろのポケットに楽々入ってしまうほどコンパクト。200gの軽量アイテムと聞いていましたが、付属品も入れて実際に量ってみると183g! これに感動した岩崎さんも出発前日に購入し、2人とも同じ輪行袋で行くことになりました。

輪行時の必須アイテム、使い捨てビニール手袋輪行時の必須アイテム、使い捨てビニール手袋
輪行袋は、収納用の袋と合わせても183g輪行袋は、収納用の袋と合わせても183g

 サドルバックには、チューブ・タイヤレバー・工具と、タイヤにトラブルがあった時のために、廃タイヤで作ったタイヤブートを入れておきます。それから、走行時に持っておくサコッシュ(某自転車雑誌のおまけです)にちょっと手を加えて、チャックを付けました。こうすれば中身が出てしまわないので安心です。

サドルバックとその中身。チューブ、タイヤレバー、折りたたみ式の工具、タイヤブートサドルバックとその中身。チューブ、タイヤレバー、折りたたみ式の工具、タイヤブート
サコッシュにチャックを付けて、物が落ちないようにしましたサコッシュにチャックを付けて、物が落ちないようにしました

リュックの中身

・コバトンのぬいぐるみ ・タオル ・ボールペン ・名刺 ・ティッシュ ・メイク道具 ・お風呂セット ・下着 1セット ・Tシャツ 1枚 ・長袖Tシャツ 1枚 ・常備薬 ・洗濯用洗剤 ・洗濯ネット ・充電器 ・輪行袋 ・雨具 ・SPDシューズ ・グローブ ・予備の小ライト ・携帯ポンプ ・予備チューブ 1個 ・チェーン ・使い捨てビニール手袋 ・補給食少量 ・キャリアの荷物固定用ゴムひも ・財布
・御朱印帳(一部のポタガールの間では御朱印を集めるのがライフワーク)

これだけの荷物をリュックに入れますこれだけの荷物をリュックに入れます

走行時のサコッシュの中身

・財布 ・タオル ・ティッシュ ・リップクリーム ・目薬 ・カメラ ・スマートフォン ・補給食少量
※訪れた場所の観光マップやちょっとしたお土産もこれに入れていきます。

快適ライドのためにアメニティも活用

 行きは羽田空港から飛行機で。初めて自転車を預けましたが、とっても丁寧に取り扱ってくれてホッとしました。能登空港で受け取る際もベルトコンベアーではなく、荷物係の方が持ってきて手渡ししてくれたので感動しました。

“のと里山空港”こと能登空港からスタート“のと里山空港”こと能登空港からスタート

 空港の入口では、自転車を組み立てる際に他の方に邪魔にならないくらい、十分なスペースがあるので安心して準備できます。1日目は能登空港から国道249号線で恋路海岸→見附島→初日の宿、珠洲ビーチホテルまで走りました。

「軍艦島」とも呼ばれる見附島「軍艦島」とも呼ばれる見附島
恋が成就すると言われる「えんむすびーちの鐘」恋が成就すると言われる「えんむすびーちの鐘」

 恋路海岸までの道のりはちょっとした峠越えがありますが、荷物を積んでの峠越えはいつもより重いので少ししんどいです。でも、荷物はしっかり固定しているので下りのちょっとした段差でも動かず、安心して走行できました。キャリアを購入した時に店員さんから「走ってるとネジが緩んでくることがあるから締め直してね」と言われましたが、ネジも緩むことなく無事に宿にたどり着くことができました。宿泊した珠洲ビーチホテルは、自転車をそのまま部屋まで運ぶことができます。部屋にそのまま入れられるのは自転車乗りにとって本当に安心できますよね。

珠洲ビーチホテルは、自転車を室内まで持ち込めて安心でした珠洲ビーチホテルは、自転車を室内まで持ち込めて安心でした
1日目の締めくくりに地ビール「奥能登伝説」を堪能1日目の締めくくりに地ビール「奥能登伝説」を堪能

 2日目は珠洲ビーチホテルから輪島まで海岸線沿いの道を走っていきました。須須(すず)神社に参詣して、能登半島最先端にある空中展望台や禄剛崎(ろっこうさき)灯台、ゴジラ岩を訪れ、地元のオシャレなカフェ「しおカフェ」で小休憩。注文したのはとても色が綺麗な「しおサイダー」。4種類の味があったので、贅沢に全部を注文しました。

窓岩の前で記念撮影。コンビニの雨ガッパは雨の日の装備としては失敗でした窓岩の前で記念撮影。コンビニの雨ガッパは雨の日の装備としては失敗でした

 ランチを終えた頃、雨がポツポツ。急いで雨仕様に変身です。こんな時は、ホテルなどのアメニティーに置いてある「シャワーキャップ」をヘルメットに被せます。こうすれば、頭がずぶ濡れにならなくて済みます。雨用のサイクルパーカーも持っていますが、今回はコンビニで売っている雨カッパにしました。ただ、この装備で走るのは初だったのですが、この後に上りを走ったら蒸れてしまって暑い暑い……。この装備はちょっと失敗でしたね。

 岩のなかに穴の空いた「窓岩」の前で写真を撮ってから、今回の目的の1つ、とってもきれいな棚田「白米千枚田」へ! ここには「道の駅 千枚田ポケットパーク」があり、たくさんの方が棚田を観光していました。2日目のゴールである輪島のホテルに到着したら古新聞をもらい、濡れてしまったシューズに詰めておくことも忘れません。

雨に備えて、ヘルメットにヘアキャップを装着雨に備えて、ヘルメットにヘアキャップを装着
あいにくの雨模様でしたが、美しい景色で有名な白米千枚田も見られましたあいにくの雨模様でしたが、美しい景色で有名な白米千枚田も見られました

 3日目は今回の旅で一番過酷なライドでした。距離も最初の2日間に比べて長く、ヒルクライムもあります。朝から天気もすぐれず、小雨がぱらつきそうな朝市を観光してからスタート。観光スポットを次々に訪れながら、「能登牛」のランチを食べに行きました。その近くには一度に1346人が座ったという大記録をもつ、全長460.9mもの超~ロングベンチがありました! その後、夕日に照らされた和倉温泉街へ。3日目のゴールです。

道は走りやすくて、適度にアップダウンがあります道は走りやすくて、適度にアップダウンがあります

 3日間走ってきたことで、サドルの摩擦によって少し皮が剥けてしまいました。ここで役立ったのはワセリンです。これは岩崎さんが持ってきていて、ワセリンのお陰で4日目は痛みを軽減して走ることができました。ロングライドの時はワセリンが重要ですね!

 4日目は「気多大社」で御朱印をもらい、「千里浜なぎさドライブウェイ」をちょこっと走って、今回の能登半島一周ライドが終了しました。

 能登は車の交通量も少なくて、道路がとっても走りやすいです。里山がたくさんあり、少しアップダウンもありますが、自然をたくさん感じられる土地でした。それに海の幸が格別で、4日間ずっとおいしい料理に舌鼓でした♪ 今回のライドでは能登半島の隅々まで観光できなかったので、北陸新幹線が開通したら、また走りに行きたいと思っています。

(レポート ポタガール埼玉・後口沙織)

◇         ◇

 次回は、ライドや観光スポットをメーンテーマにした岩崎雅美さんのレポートをお送りします。

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