トラックの中川誠一郎、ロードの坂口聖香が抱負2016年1月にアジア自転車選手権を日本で開催 ロードは伊豆大島、トラックは伊豆ベロドローム

  • 一覧

 自転車の大陸選手権「アジア自転車競技選手権大会」が、2016年1月に日本で開催される。日本自転車競技連盟(JCF)が10月3日、東京都内で記者会見を開いて詳細を発表。ロードレースは伊豆大島(東京都大島町)で、トラック競技は専用競技場「伊豆ベロドローム」(静岡県伊豆市)で実施される。ロード女子やトラックにおいては、2016年リオデジャネイロオリンピックの出場枠獲得に向けて重要な位置づけの大会となる。アジアパラサイクリング選手権大会も同時に開催される。

「アジア自転車競技選手権大会2016」の発表会見に、(左4人目から)坂口聖香選手、中川誠一郎選手らが出席した「アジア自転車競技選手権大会2016」の発表会見に、(左4人目から)坂口聖香選手、中川誠一郎選手らが出席した

リオ五輪出場枠獲得への大一番

アジア大会のスプリント男子で金メダルを獲得した中川誠一郎アジア大会のスプリント男子で金メダルを獲得した中川誠一郎

 この日、自転車総合ビル(東京都品川区)で開かれた記者会見には、2014アジア大会のスプリント男子で金メダルを獲得した中川誠一郎選手(JPCA・JPCU熊本)、ロード世界選手権女子ジュニア個人ロードレースで13位に入った坂口聖香選手(日本体育大学)が出席した。

 中川選手は「2年後の大会に向け、日本代表として参加できるようがんばっていきたい。レースの迫力を見に、伊豆ベロドロームに応援に来てください」と呼びかけた。アジアのライバル国については、「近年は韓国、中国が日本と同じレベルの力をつけている」と述べ、厳しい戦いになるとの見方を示した。

ロード世界選手権女子ジュニアに出場した坂口聖香選手ロード世界選手権女子ジュニアに出場した坂口聖香選手

 坂口選手は「リオ五輪の出場枠を獲得できる重要な大会なので、チームに貢献したい」と意気込んだ。来季はジュニアからエリートカテゴリーに上がり、今後はリオ五輪、さらに東京五輪出場を目指していく。「まずはエリート選手と戦える力をつけ、エリートカテゴリーで活躍することが目標」と抱負を語った。

ロードには“試練”の1月開催

 日本で自転車のアジア選手権が開かれるのは、1973年の伊豆、1999年の群馬、2004年の三重、2008年の奈良に続き5回目。大会自体は、群馬までは隔年開催、それ以降は毎年開催されている。2017年からはロードとトラックをそれぞれ別の国で開催することが決まっている。

 ロードレースは伊豆大島の「大島西海岸コース」で行われる。美しい海岸線と三原山登山道路を生かした11.9kmの周回コース。大島町は昨年10月に起きた土砂災害からの「復興」の一環としており、大会開催を機に全国のサイクリストを迎え入れ、新たな「自転車の聖地」になることを目指しているという。

 トラックレースの会場「伊豆ベロドローム」は、2011年に完成した自転車競技専用施設。屋内に1周250mの木製トラックを備え、すでに数々の大会を開催した実績をもつ。伊豆市は1973年に日本で初めてのアジア選手権を開催した地だ。今回は近隣の伊東市や伊豆の国市とも連携し、各国の選手団や観客を受け入れる。

「アジア自転車競技選手権大会2016」発表会見「アジア自転車競技選手権大会2016」発表会見

 女子ロードレースの優勝国にはリオ五輪出場枠が与えられ(レース時に出場権利ポイント未達の場合)、トラックレース上位入賞国にはリオ五輪出場権獲得に向けて重要なポイントが与えられる。また、同時開催されるアジアパラサイクリング選手権大会のトラック競技でも、リオ・パラリンピックへのポイントが与えられる。一方、男子ロードレースやパラサイクリングのロードに関しては、2016年の成績が反映されないため、リオ出場枠には影響しない。

 大会を1月に開催する理由について、JCF常務理事・競技運営委員長の松倉信裕氏は、トラック世界選手権が2月に予定されていることを挙げた。例年、アジア選手権は2、3月に開催しているが、トラック世界選を考慮して1月に前倒しするのだという。ロードはかなりの寒さが予想されるが、松倉氏は「それもアジア選手権の難しいところ」と語った。2017年からトラックとロードの開催国を分けるのは、こうした弊害を解消し、それぞれ適切な時期に開催するためでもあるという。

(文・写真 平澤尚威)

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。
  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載