title banner

201cmのサイクリスト 山本隆弘<6>北海道のグルメと景色を五感で堪能 「グレートアース函館大沼ライド」100kmコースを完走

  • 一覧

 久しぶりの連載更新となりますが、前回の連載で出場するとお伝えした「嬬恋・万座ハイウェイヒルクライム」が、大雨の影響で中止となってしまいました。今年は非常に雨が多く、各地で被害が相次いでいますが、早く復旧することを願うばかりです。

 9月最初に予定していたイベントは中止となりましたが、28日に北海道で開催された「第2回 GREAT EARTH(グレートアース) 函館大沼ライド」を走ることとなりました。

北海道の景色とグルメを楽しむ「第2回 グレートアース 函館大沼ライド」に山本隆弘さんが参加した北海道の景色とグルメを楽しむ「第2回 グレートアース 函館大沼ライド」に山本隆弘さんが参加した

豪華すぎる前夜祭

 今年で2回目のロングライドイベントで、昨年はあいにくの雨模様のため、予定されていた100kmコースが中止となり65kmコースのみでの開催だったそうです。なのでロングコースの100kmは今年が初めてとなりました。

受付会場で記念撮影。左からMCの片岡由衣さん、山本隆弘さん、大会運営の代表者である坂口さん、ナビゲーターを務める小笠原崇裕さん受付会場で記念撮影。左からMCの片岡由衣さん、山本隆弘さん、大会運営の代表者である坂口さん、ナビゲーターを務める小笠原崇裕さん

 もちろん、僕たちチームは100kmコースに挑戦です。チームと書きましたが僕は自転車を始めて半年の初心者です。まだ、1人で走っていく自信がないので僕を含めて4人でチームを組みました。

 前日に函館へ移動してお世話になる方々にあいさつをし、前夜祭にも参加させていただきました。僕が参加したイベントの中で一番豪華な前夜祭だったと感じました。なぜなら、抽選会の景品が豪華すぎるうえに、参加者ほぼ全員が当選するという大胆なものでしたから。

 参加者の皆さんと一緒に、和気あいあいと食事をとり、会話を楽しんで、イベント当日が晴れることを願いながら就寝しました。

エイドは走る勇気を与えてくれる

スタート前。雨予報のなか晴天に恵まれたスタート前。雨予報のなか晴天に恵まれた

 天気予報は曇り時々雨でしたが、参加者の皆さんと関係者の皆さん、僕の願いが叶い、当日は雲ひとつない晴天となりました。スタートは朝の7時。6時30分から参加者全員で体操をして、まずは100kmコースからスタートしました。

 大沼公園近くがスタート・ゴール地点となっていて、今回のコースは湖・山・海と景観の素晴らしい場所を走る贅沢なライドでした。それだけではなく、各エイドステーションでは地元の特産品を食べられるのです。レースではないので、景観を楽しみながら走り、豪華なご当地グルメに舌鼓を打つのが僕のライドの楽しみ方です。

湖や山、海などの美しい風景を楽しめる湖や山、海などの美しい風景を楽しめる

 ということで、最初のエイドを目指してゆっくり走り始めました。北海道でいつも思うのは、空が近く感じるということです。エイドに向かって2km手前くらいから緩やかな上りが続きましたが、頑張ればご褒美が待っています。第1エイドでは「ふかし芋」をいただきました。北海道のイモは、中が黄色くておいしい。ほどよい塩加減で、バターまであり、走る勇気を与えてくれました。

北海道の「ふかし芋」は絶品北海道の「ふかし芋」は絶品
「エンジョイ!すぽると」が取材にきてくれました「エンジョイ!すぽると」が取材にきてくれました

 ここから次のエイドまではヒルクライムとなります。前夜祭で町長さんが「あの坂を自転車で上れるのでしょうか?」とおっしゃっていたほどの坂なので、ペースだけ注意をして走りました。箱根を上った時はオーバーペースで脱水症状になったので、師匠である山本雅道さんから教わった「1時間走れるペース」を忘れることなく走りました。すると走行距離10kmで平均勾配7%、高低差600mという峠を走りきることができました。

 この道は函館市街の裏夜景が見られるという、夜に走りたくなるようなポイント。ライド中は夜景ではありませんが、函館市街を見渡し、心地よい風を感じながら走れました。

 そして第2エイド、一番楽しみにしていたアイスクリームをいただきました。いい汗をかいてから食べるアイスクリームは最高です。牛乳も牧場絞りたてといい、おいしかったな。忘れてはいけないのが、梅干し。まだ3分の1しか走っていないけれど、ヒルクライムの後のエイドです。足がつらないように、という気遣いを感じました。

景色のいい展望台で景色のいい展望台で
一番楽しみにしていたアイスクリーム!一番楽しみにしていたアイスクリーム!

 満面の笑顔で食べつくし、疲れも取れたところで再び走り始めます。左右に牧場を眺めながら裏函館を堪能して、上ってきた分を下ります。

参加者の疲れを吹き飛ばす景色や天然温泉

 この区間はほとんどが勾配10%程度の下り坂。細心の注意を払いながら下らないと、大きな事故を招いてしまいます。細かくブレーキをかけながら下っていたら、後ろから勢いよく抜いていく女性がいました。恐らく60km以上のスピードが出ていたでしょう。怖いもの知らずの下りの女帝は、僕の妻でした。もちろん、終わってから叱っておきました。

下り終えると海沿いへ。潮の香りを感じながら走る下り終えると海沿いへ。潮の香りを感じながら走る

 そんな出来事もありましたが、何事もなく下り終え、風にも助けられて快調なペースで次のエイドを目指しました。すると走れば走るほど風が変わり、牛の匂いから潮の匂いに変わって海が見えてきました。

 景観を楽しみながら走っていると、あっという間に第3エイドに着いてしまいました。しかべ間歇泉(かんけつせん)公園では、日本一のタラコと鹿部汁が美味しかったな。ここで有名なのは、天然温泉が吹き上がってくる「間歇泉」。それに、疲れを癒してくれる足湯もありました。僕は足の筋肉が緩み過ぎると走れなくなるので入りませんでしたが、みんな気持ちよさそうに足湯を楽しんでいました。

鹿部汁と、たらこをのせたご飯鹿部汁と、たらこをのせたご飯
吹き上がる天然温泉吹き上がる天然温泉
後半に入っても走りは快調後半に入っても走りは快調

 このエリアで約60km走り終えたのですが、心身ともに充実していて全く疲れを感じませんでした。緩やかな上りは多かったけれど、快調に走っていくことができました。周りにはリゾートホテルがあって、僕の大好きなゴルフ場を覗きながら進みました。初めは左側にあった海が、途中から見えなくなっていたのですが、このあたりから右に見えるようになっていました。

 最後の第4エイド、「つど~る・プラザさわら」では、ちょうど昼前でもあり「ホタテの炭火焼き」「イカめし」「冷やしトマト」をいただきましたが、全てが美味しい。「さすが北海道」と感じた瞬間でした。

 ゴールまで残り24kmとなり、大沼公園へと完走を目指して走り始めた頃でした。雲が真っ黒になり、雨が降ってきたのです。ここまで来て雨は最悪だと思いましたが、直ぐに止みました。最後は宿泊していたホテルまで、10kmで高低差200mを上るゆったりとした坂が続きましたが、タイムリミットまで余裕があったのでチームでゆっくり進み、大沼公園の湖を眺めながらチーム全員でゴールすることができました。

制限時間内にゆっくりとライドを楽しみながらゴールへ制限時間内にゆっくりとライドを楽しみながらゴールへ
ゴールした頃には日が傾き始めていたゴールした頃には日が傾き始めていた

 走り終えた後の達成感は、走った疲れを忘れさせてくれます。エイドの食事はおいしかったし、ゴール後にいただいたおにぎりと豚汁も最高でした。参加者の皆さんと走りながら会話を楽しみ、ボランティアの方々とも会話を楽しむことができました。アットホームな雰囲気で笑いあり、感動ありの函館大沼ライドとなりました。今度は、読者の皆様と一緒に走れる日を楽しみにしています。

自転車を梱包して送る、という作業を初体験自転車を梱包して送る、という作業を初体験

 初めての経験もありました。飛行機での移動するため自転車を宅配便で送ったのですが、組み立てや、バラして専用の箱に入れて送るという作業も勉強になりました。便利かつ簡単に誰でもできるようになっているし、説明書まであるんですね。

(文 山本隆弘)

山本隆弘山本隆弘

元バレーボール選手。201cmの長身サウスポーとしてスパイクやサーブを武器に、Vプレミアリーグのパナソニック・パンサーズや全日本でエースとして活躍。2008年には北京オリンピックに出場した。2013年に現役引退してからは解説者、タレントとして活動。身長に合わせたオーダーメードのロードバイクで、初めてのスポーツ自転車に挑戦中。山本隆弘オフィシャルブログ「志」http://ameblo.jp/takahirokokorozashi/

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

201cmのサイクリスト 山本隆弘

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載