宗谷岬から佐多岬へ、世界平和の鐘サイクリングツアー戦後70年を前に平和を祈念 日本縦断3300kmに挑むニュージーランド出身サイクリスト

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 北海道・宗谷岬から鹿児島・佐多岬まで、およそ3300kmを自転車で走りつつ世界平和を祈る「世界平和の鐘サイクリングツアー」(World Peace Bell Japan Cycling Tour)が、8月11日から実施されている。このツアーは、2015年に戦後70年を迎える日本を巡ろうと、同じく日本との和平条約が制定されて70年となるニュージーランド出身の大学教授で同国YMCA会長のポール・マクドナルドさん(60)が、友人の藤原司さん(28)とともに企画。両国から集まったメンバーとともにツーリングを続けている。

8月11日に北海道・宗谷岬をスタートした「世界平和の鐘サイクリングツアー」。中央がマクドナルドさん8月11日に北海道・宗谷岬をスタートした「世界平和の鐘サイクリングツアー」。中央がマクドナルドさん

世界平和デーに広島を訪問

北海道・宗谷岬では世界平和の鐘を鳴らした北海道・宗谷岬では世界平和の鐘を鳴らした

 ツアー名にある「世界平和の鐘」は、平和の象徴として1954年、世界で唯一の原爆被害国となった日本から「悲劇を繰り返さないように」と米ニューヨークの国連本部に寄贈された。1970年の大阪万博の際には日本へ“里帰り”し、その音を響かせたこともある。現在では国連が9月21日と定めた「世界平和デー」に、平和を祈って打ち鳴らされている。また、「ワールドピースベル協会」によって、同様の鐘が日本を含む世界16カ国・21カ所に設置された。日本では宗谷岬のほか、大阪市、沖縄県石垣市など4カ所に設置されている。

 ツアーの一行は、世界平和デーの21日に広島・宮島、その前日に広島平和記念公園を訪問した。マクドナルドさんは「雨の日が続いたこともあったが、(広島では)完璧な天気だった」と振り返り、「平和記念公園では歩いたり走ったりする人がいれば、話したり静かに座ったりする人もいた。子供たちが遊びまわり、笑い声が響き渡る…(原爆が投下された)8月6日もそんな光景が広がっていたことだろうと思うと胸を打たれた」とコメントした。

右が企画者のポール・マクドナルドさん。左に向かってデイヴ・チャンバーズさん、藤原司さん、小池秀則さん右が企画者のポール・マクドナルドさん。左に向かってデイヴ・チャンバーズさん、藤原司さん、小池秀則さん
函館駅前で地元の高校生らに道を聞き、その後記念撮影函館駅前で地元の高校生らに道を聞き、その後記念撮影

「日本が世界に与える影響は計り知れない」

 さらにマクドナルドさんは、「日本は、他国が支持するような健全な生活と経済を、自衛隊を持ちつつ築いている世界で唯一の国。人や他国を手助けするという平和的な理念が育まれている日本が、世界に与える影響は計り知れない。今回の旅の間にも、多くの人に手助けされた。初めて会う人も、やがて特別な友になっていくんだ」と語った。

「世界平和の鐘サイクリングツアー」でしまなみ海道も通過「世界平和の鐘サイクリングツアー」でしまなみ海道も通過

 これまでのルートは、北海道、青森、秋田、新潟、長野、岐阜、大阪、兵庫、香川(フェリー)を経てしまなみ海道に入り、広島へ到達。今後は福岡、大分、宮崎を経由して佐多岬の10月20日ゴールを目指すという。ツーリングの様子は、マクドナルドさんのフェイスブックページに更新されている。

 来年以降は、今回のツアーを参考にしてニュージーランドからより多くのサイクリストを募り、開催できるよう計画中。さらに将来、日本からニュージーランドへサイクリストを送り、ニュージーランド縦断ツアーを開催することも視野に入れているという。

文 柄沢亜希

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