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乗用中の死亡者数は65歳以上が6割超シニアの自転車、若い頃と違った注意が必要 低め設計を選び「正しい乗り方の練習を」

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 高齢者にとって自転車は、行動範囲が広がる便利な乗り物だ。しかし、加齢に伴い運動機能は低下しており、乗り方や自転車選びには若い頃と違った注意が必要。高齢者が安全に自転車に乗るためには、どうすればよいのか。 (産経新聞文化部 油原聡子)

便利だけど…

 東京都シルバー人材センター連合(東京都千代田区)では平成24年度、各地域にあるシルバー人材センターの安全面担当者を対象とした自転車教室を始めた。会員が自転車に乗っていて死亡する事故が2件あったためだ。

 就業先までの往復中の事故で最も多いのが自転車によるもので、全体の6~7割を占めるという。担当者は「会員は自宅から就業先まで自転車で行くことが多い。改めて自転車の乗り方について注意喚起する必要があった」と話す。

 高齢者にとって自転車は便利な乗り物だ。自動車の運転免許を返納した後、電動アシスト自転車を家族からプレゼントされるケースもあるという。だが、年齢とともに筋力が衰えたり視野が狭まったりしているため、注意が必要だ。

 まずは自転車選び。自転車協会(品川区)の大久保薫さんは「高齢者は足腰が弱くなったり、バランス感覚や握力が低下している場合が多い」と指摘する。このため、自転車乗用中にふらついたり、転倒したりする危険が増す。視野も狭まるため車や歩行者への対応が遅れることもある。「自転車を選ぶ際は高齢者向けに設計されているものを選ぶのがお勧め」

 具体的には、フレームやサドルが低く設計されているものを選ぶ。自転車をまたいで乗りやすく、両足がしっかり地面に着くためだ。

 こぎ出しや上り坂での乗車が楽であるため、高齢者への普及が進む電動アシスト自転車。ただ、乗る際は注意も必要だ。

 「楽だから」とかごに荷物を載せすぎるとバランスが取りづらくなる。また、片足でペダルをこぎながらまたがる「ケンケン乗り」も厳禁。片足に体重がかかった状態で加速され、身体が取り残されて転倒する恐れがある。大久保さんは「正しい乗り方を理解して十分に練習してほしい」と注意を呼びかける。

運転に注意

 運転するときも注意が必要だ。日本自転車普及協会(品川区)の谷田貝一男さんが60~80代の男女153人を対象に実施した調査では、事故体験者は48人、事故になりそうな「ヒヤリハット体験」をした人は85人。自転車の運転技能が「50歳代の頃と比べて変わらないと思う」と回答したのは64人、「低下していると思う」は89人だった。

 警察庁によると、平成25年の自転車乗用中の負傷者を年齢別に見ると、最も多いのが若者(22.1%)で、次いで65歳以上(18%)。だが、死亡者では最も多いのが65歳以上で6割を超える。

 警視庁では高齢者向けの自転車教室を実施している。コースを自転車で走行する様子を録画し、後で確認してもらう。警視庁交通総務課の佐藤篤(あつし)警部は「自分ではできているつもりでも、録画したものを見てみると、安全確認ができていない人もいる」と話す。自転車で多いのは出合い頭の事故だ。佐藤警部は「通い慣れた道でも漫然と通らず、安全確認をしっかりとしてほしい」と話している。

産経新聞・生活面より)

操作簡単な「電動アシスト」続々

ブリヂストンサイクルが発売する「アシスタユニプレミア」ブリヂストンサイクルが発売する「アシスタユニプレミア」

 シニアをターゲットにした電動アシスト自転車が10月、相次いで発売される。乗りやすさやシンプルな操作性が特徴だ。

 ヤマハ発動機(静岡県磐田市)の「PAS SION」(パス シオン)は、U形フレームの20インチとV形フレームの24インチの2種類。乗り降りしやすく地面に足が着きやすい設計で、利用者の目安は20インチは身長133センチ以上、24インチは136センチ以上だ。

 「軽さ」に着目したのがブリヂストンサイクル(埼玉県上尾市)の「アシスタユニプレミア」だ。U形フレームの20インチとV形フレームの24インチの2種類。従来の電動アシスト自転車よりも軽量素材のアルミを多く使用しており、20インチのタイプの重量は22.1㌔と、一般の自転車と同程度だ。

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