title banner

RENの「自転車のススメ」<8>北の大地で“鉄人”になった! 初挑戦のアイアンマン・ジャパン北海道で七転び八起き

  • 一覧

 ――2014年8月24日04:30 北海道、洞爺湖。

 東の空が薄っすらと明るくなる中、スタート地点へ向けて選手が列をなして歩いている。仲間と談笑する人、また、緊張を落ち着かせるかのように1人で大きく深呼吸している人…その列の中に、私もいる。凍えるほどではないがひんやりと澄んだ空気が、余計に私を不安にさせる。

 今回の「RENの自転車のススメ」は、なんと! トライアスロンの最高峰といえる「アイアンマン」にチャレンジ。洞爺湖周辺・羊蹄山麓で行なわれた「au損保 アイアンマン・ジャパン北海道」への参戦レポートです!

今回の「RENの自転車のススメ」は、北海道洞爺湖で開催された「au損保 アイアンマン・ジャパン北海道」! 226.2kmの鉄人(アイアンマン)へのチャレンジをお届けします今回の「RENの自転車のススメ」は、北海道洞爺湖で開催された「au損保 アイアンマン・ジャパン北海道」! 226.2kmの鉄人(アイアンマン)へのチャレンジをお届けします

最も過酷な「アイアンマン」に、ついに挑戦

 さてトライアスロンとは、ご存知の通りスイム、バイク、ランと3種類のスポーツを一度に遣り通す競技。その歴史は比較的浅く、1978年から本格的な競技となったようです。人気はすぐに高まり、2000年のシドニーオリンピックから正式種目として採用され、もちろん日本人選手も挑戦してきました。近年では細田雄一選手や上田藍選手らがトップカテゴリーで活躍しています。

 そしてその中でも、今回私がチャレンジするのが、アイアンマンと呼ばれるもの。何が違うのかというと、走行距離が違うのです。オリンピックで採用されている距離は、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの合計51.5km。これに対し、アイアンマンはスイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2kmの合計226.2km。それぞれのパートだけでも、気が遠くなるような距離が設定されている、最も過酷で、一筋縄ではいかない、まさに鉄人レースなのです。

 実はアイアンマンを目指す私のチャレンジは、3年ほど前にスタートしました。少しずつ距離を伸ばし、オリンピックディスタンス、ミドルディスタンス(アイアンマンの半分)に出場して準備をしてきたのです。3種目を運動するのはもちろんのこと、基礎体力向上の為にウエイトトレーニングを続けてきました。

リレーの部で、松村亜矢子さん、丹羽なほ子さん、福島和可菜さんの美女軍団が参戦。4位入賞という素晴らしい成績でした"リレーの部で、松村亜矢子さん、丹羽なほ子さん、福島和可菜さんの美女軍団が参戦。4位入賞という素晴らしい成績でした
大会2日前は、受付、選手説明会。ゼッケンを見ると「いよいよだ…」の思い。大会前日は、着替えとバイクを預ける。慌ただしく時間が経っていく大会2日前は、受付、選手説明会。ゼッケンを見ると「いよいよだ…」の思い。大会前日は、着替えとバイクを預ける。慌ただしく時間が経っていく
大会前日、試泳の為にスイムエリアに向かう。3.8kmという長距離。余裕で上がってこれるだろうか? マイペース。落ち着いて泳ぐことをイメージする大会前日、試泳の為にスイムエリアに向かう。3.8kmという長距離。余裕で上がってこれるだろうか? マイペース。落ち着いて泳ぐことをイメージする
大会当日の私のごはん。固形物は運動の邪魔になるので極力控えることに。でもジェルは飽きてしまいテンションがダウンするので、羊羹もシリアルも持っていきます大会当日の私のごはん。固形物は運動の邪魔になるので極力控えることに。でもジェルは飽きてしまいテンションがダウンするので、羊羹もシリアルも持っていきます
トランジッションバッグ。各競技の間には着替えが必要。忘れ物が無いか何度も確認しよう。取り間違えが怖いのでナンバーの横に名前を追記しておくトランジッションバッグ。各競技の間には着替えが必要。忘れ物が無いか何度も確認しよう。取り間違えが怖いのでナンバーの横に名前を追記しておく
いよいよ大会当日。前日までの会場の雰囲気とは違って「ピリリ」とした空気が流れる。様々なイベントに出場したが、緊張感は一番だったかもしれないいよいよ大会当日。前日までの会場の雰囲気とは違って「ピリリ」とした空気が流れる。様々なイベントに出場したが、緊張感は一番だったかもしれない

◇         ◇

スタート地点を包む緊張と熱気 さぁ行くぞ!

もともと線が細い私。しかし、ウエイトトレーニングやスイムを続け3年間で6kgの体重増。スタミナアップは明らかであるが、それでも不安で一杯もともと線が細い私。しかし、ウエイトトレーニングやスイムを続け3年間で6kgの体重増。スタミナアップは明らかであるが、それでも不安で一杯

 十分に準備はしてきたはず…それでも正直、不安でいっぱいだ。足に何か巻き付いているのではないか?と思うほど、スタート地点へ向かう足取りは重い…。

 競技時間の関係で、朝はとても早い。3:00に起きてスタートの準備。正直、あまり寝られなかった…ボーッとした頭で、スイムで消費するであろう栄養を胃に押し込み、トランジッションエリア(各パートの切り替えポイント)へ向かう。着替えや補給食の最後のチェックだ。

 ウェットスーツに袖を通し、いよいよスタートの時間が迫ってくる。スタート地点には国内外の選手約1400人! 熱気がすごい! プロ選手のスタートを見送り、洞爺湖へ入水。水は冷たいが、ウェットスーツが守ってくれる。

前日の試泳の様子。ウェットスーツを着て泳ぐことにしっかりと慣れよう。全身をゴムで覆われた状態だと体温調節ができないので注意が必要です前日の試泳の様子。ウェットスーツを着て泳ぐことにしっかりと慣れよう。全身をゴムで覆われた状態だと体温調節ができないので注意が必要です

 どこかの誰かが叫ぶ。「アイアンマンになりたいかー!?」 皆が呼応する。「おー!」 素晴らしいグルーヴ感だ。

 スタートの数秒前、「さぁ、行くぞ!」と声を出し、自分を奮い立たせる。

 06:10、エアホーンが鳴り響き、私のアイアンマンチャレンジがスタートした。

1種目のスイムは余裕を持って

今回は取材ということで、日本トライアスロン連合と大会競技委員長に許可を戴きカメラを持って走ることができた。臨場感溢れる写真が撮れました今回は取材ということで、日本トライアスロン連合と大会競技委員長に許可を戴きカメラを持って走ることができた。臨場感溢れる写真が撮れました

 なめてかかると、とんでもないしっぺ返しがくるのがスイムだ。舞台となった洞爺湖は火山活動で出来たカルデラ湖。コース下は70mもの深さ。最深部で180mととても急に深くなっている。ウェットスーツを着ていると浮力が強いとはいえ、ほんの数mも泳げば、ゴーグル越しに見る世界は深く、暗く、普段のプールとはまるで違う。恐怖を覚える人がいるかもしれない。

 遥か遠くに浮かぶブイを目指す。スイムは自転車のドラフティングと一緒で、集団で泳ぐことにより、水流に乗って省エネで泳ぐことができる。無理をせず、これまでのチャレンジよりかなり余裕を持たせてスイムを終了。3.8kmを1時間29分42秒で泳ぎきった。

 ここからは、私の得意なバイクパートだ。

 ラックに掛けてある、戦友の「キャノンデール スライスRS」にまたがり、180.2km先を目指す。サドルの後方にはアタッチメントを取り付け、工具や補給食をセット。トライアスロン仕様にしてある。うふふ。これがカッコいい。

所狭しとバイクが並ぶ。総額にするといくらなのでしょうか…? 昼夜を通して警備員が立哨し盗難を防止。スタッフの尽力のお陰で大会運営はスムース所狭しとバイクが並ぶ。総額にするといくらなのでしょうか…? 昼夜を通して警備員が立哨し盗難を防止。スタッフの尽力のお陰で大会運営はスムース
スイムアップ! 大会前日の雨でぬかるみが。シューズが泥だらけになってしまうので、舗装路まで裸足で走る。ボトルに水道水を入れておく作戦が大成功スイムアップ! 大会前日の雨でぬかるみが。シューズが泥だらけになってしまうので、舗装路まで裸足で走る。ボトルに水道水を入れておく作戦が大成功
トライアスロン専用のビンディングシューズではなく、普段から使用しているマビックゼリウムを使用。トランジッションの時間は掛かるが安心を選択トライアスロン専用のビンディングシューズではなく、普段から使用しているマビックゼリウムを使用。トランジッションの時間は掛かるが安心を選択
トライアスロン・タイムトライアル用のバイクを使用。ドラフティングが禁止されているので、長時間クラウチングフォームを取れるバイクにしようトライアスロン・タイムトライアル用のバイクを使用。ドラフティングが禁止されているので、長時間クラウチングフォームを取れるバイクにしよう

得意のバイクパートで北の大地を攻める

 Cyclistの読者の皆さんにとっては、食事をしながらスポーツを行うことに違和はないかもしれない。早速、食べ過ぎじゃないの?というほどエナジージェルを摂る。スイムでかなりの量のエネルギーを消費していると思うので、積極的に補給しておく。このあと、長い長い距離を走ることになるので、補給食が足りないと確実にエネルギー切れを起こすー。

 「あ、そんなことを考えると漕ぐ気力を削がれるので、今は考えるのは止めておこう…」と心の中で呟く(笑)

 洞爺湖畔はほぼフラット、そこから丘陵~山岳地帯へ。北海道の大地は雄大だ。ワインディングロードといった曲りくねった道が少なく、一直線にアップダウンを繰り返す場所が多い。下り坂では休まず、ジワジワとペダルを踏み続け、体重を利用し一気に登り返す。

 このアイアンマンジャパンのバイクコースは獲得標高が約1900mと、世界各国で開催されているアイアンマン大会のコースより厳しいものとなっている。

北海道の広大な大地を駈ける。テクニカルコーナーが少なく走りやすい。下り坂も休まず淡々とペダリング。なるべく速いスピードで坂に突入する北海道の広大な大地を駈ける。テクニカルコーナーが少なく走りやすい。下り坂も休まず淡々とペダリング。なるべく速いスピードで坂に突入する
羊蹄山(1,898m)の周辺は天気が崩れやすい。ポツポツと雨が降ってきた。だが体温を奪われるほどではない羊蹄山(1,898m)の周辺は天気が崩れやすい。ポツポツと雨が降ってきた。だが体温を奪われるほどではない
そして、土砂降り。さすがに身体が冷える。ウインドブレーカーを着ようか?と思ったが数分後には雨は止んだ。路面は乾き。日差しが強くなるそして、土砂降り。さすがに身体が冷える。ウインドブレーカーを着ようか?と思ったが数分後には雨は止んだ。路面は乾き。日差しが強くなる
洞爺湖畔に帰ってきました。周遊道路ほぼフラットのとても気持ちの良いコース。サイクリングにもよさそうです洞爺湖畔に帰ってきました。周遊道路ほぼフラットのとても気持ちの良いコース。サイクリングにもよさそうです
バイクパートフィニッシュの洞爺湖温泉街へ。地元のテレビ局でもニュースになったので沿道には沢山の観客が並んで応援してくれたバイクパートフィニッシュの洞爺湖温泉街へ。地元のテレビ局でもニュースになったので沿道には沢山の観客が並んで応援してくれた
いよいよ最後のフルマラソンへ。しっかりと補給を摂って走り出そう。ボランティアスタッフが沢山! スタッフの方々も楽しんでいる様子でしたいよいよ最後のフルマラソンへ。しっかりと補給を摂って走り出そう。ボランティアスタッフが沢山! スタッフの方々も楽しんでいる様子でした

いよいよ最後のランパート…しかし

スイムとバイクのダメージは、思ったより少ない。まだ脚は動く感覚。ただ走るというのは誰でもできるかもしれないが、効率よくとなると話は別スイムとバイクのダメージは、思ったより少ない。まだ脚は動く感覚。ただ走るというのは誰でもできるかもしれないが、効率よくとなると話は別

 バイクパートを7時間31分39秒で終了。長時間、上体を伏せたクラウチングスタイルを保持していたので、首や肩の張りがかなりひどいが、まだ余裕がある。

 さぁ、最後の種目となるランだ。ここまでくると、「もうちょっとだ! 後はフルマラソンすれば終わりだ!」という訳のわからないポジティプさが出てくる(笑) これはランナーズハイなのだろうか?

 ランは洞爺湖の中島を眺めながらのコース。湖畔なので高低差は少なく、ほぼフラットだ。ここを2往復してフィニッシュ。

 トップアスリートは続々とゴールしているようだ。沿道には観客が大勢! 距離が近く、必死に応援してくれるので力をもらえる! 「よし、順調だ」。まだ足は動く。淡々と距離を稼ぐ。段々と日も傾いてきて、気温もかなり下がってきた。

 18:20頃、20km過ぎ。それは突然やってきた。ピリピリとする膝の痛みだ。ペースが落ち、ついには歩いてしまった。最後まで耐えられるのか? まだランの半分、あと20kmもある…。

洞爺湖畔を走る。息を整え、自分の身体の調子を探りながら。コースを2往復してゴール。速い選手が続々とゴールしていく。先はまだ長い洞爺湖畔を走る。息を整え、自分の身体の調子を探りながら。コースを2往復してゴール。速い選手が続々とゴールしていく。先はまだ長い
ラン10km地点。コース上にはトライアスリートがまだ沢山走っている。知人とすれ違うときお互いにエールを送りあう。自然と力が湧く瞬間だラン10km地点。コース上にはトライアスリートがまだ沢山走っている。知人とすれ違うときお互いにエールを送りあう。自然と力が湧く瞬間だ
まだ脚は動く。エイドでは少々無理をしても必ず補給を心がける。ハンガーノックになったら歩くこともできなくなるまだ脚は動く。エイドでは少々無理をしても必ず補給を心がける。ハンガーノックになったら歩くこともできなくなる
太陽が傾き、コース上のトライアスリートが少なくなってくる。もちろん一緒に走る仲間はいない。だが全員ゴールを目指している太陽が傾き、コース上のトライアスリートが少なくなってくる。もちろん一緒に走る仲間はいない。だが全員ゴールを目指している
20km過ぎ。スタートエリアに帰ってきた。膝の調子が一気に悪くなる。ピリピリと痛みを感じ。途端に足取りが重くなる。次の一歩が出ない20km過ぎ。スタートエリアに帰ってきた。膝の調子が一気に悪くなる。ピリピリと痛みを感じ。途端に足取りが重くなる。次の一歩が出ない
そして…。完全に止まってしまった。補給の失敗ではない。膝が痛く、歩くのも辛い。かつてこんなに脚が重くなったことがあっただろうか?そして…。完全に止まってしまった。補給の失敗ではない。膝が痛く、歩くのも辛い。かつてこんなに脚が重くなったことがあっただろうか?

 先ほどのポジティブな気持ちはどこへ? 遠くに見えるキラキラしたゴールは、はるか彼方。半べそをかく。「痛い」「辛い」という気持ちでいっぱいだ。

 太陽はすっかり沈み、湖畔のコースは闇に包まれた。ボランティアスタッフが設置してくれた灯りが点々と続く。灯りにつられ、虫がヒラヒラと飛んでいる。私はフラフラと…。疲労は極限に近く、善意の灯りさえも煩わしくなってしまう。サンバイザーをグッと深く被り、情報を遮断。感情を押し殺して前に進む。まるでゾンビの様に。

取材を兼ねてということすら煩わしく…(編集長ごめんなさい)。ご覧の通り、コースは真っ暗に取材を兼ねてということすら煩わしく…(編集長ごめんなさい)。ご覧の通り、コースは真っ暗に
何度もエイドステーションで立ち止まる。ここは折り返し地点のエイド。最後の10kmがとても長く感じた。半べそ状態何度もエイドステーションで立ち止まる。ここは折り返し地点のエイド。最後の10kmがとても長く感じた。半べそ状態
もう少し。もう少し。と言い聞かせ次の一歩を踏み出す。遠い遠いあと10km。スタッフの人に声を掛けてもらうが返事が出来ないほどにもう少し。もう少し。と言い聞かせ次の一歩を踏み出す。遠い遠いあと10km。スタッフの人に声を掛けてもらうが返事が出来ないほどに
酷い写真で申し訳ない。ゾンビの様にゴールを目指す。写真も上手く撮れない。兎に角ゴールまでたどり着きたいその一心である酷い写真で申し訳ない。ゾンビの様にゴールを目指す。写真も上手く撮れない。兎に角ゴールまでたどり着きたいその一心である

暗闇の中で掴んだ栄光

 何分経ったのだろうろうか? さっきは点に見えていた温泉街が近づいてきた。自分がゴールする場面を想像する。それだけが、次の一歩の原動力だ。時間は夜も更けつつある21:00、沿道の観客数はかなり減ったが、「もうちょっとだぞ!」という応援が本当にありがたい。

長い! 長かった! ついにフィニッシュエリアに! 選手がゴールする度に大歓声が上がる。私ももう少し! ラストスパートするエネルギーは残っていなく…長い! 長かった! ついにフィニッシュエリアに! 選手がゴールする度に大歓声が上がる。私ももう少し! ラストスパートするエネルギーは残っていなく…

 だが、残念ながらそれに手を振って応えることはできない。チラッと視線を合わせ、目で「ありがとう」と伝える。苦しそうな表情なので、果たしてそれが伝わっているかどうか不明だが…。

 さぁいよいよゴールだ。フィニッシュエリアはスポットライトが当たり、ダンスミュージックが鳴り響いている。その熱狂の渦の中に飛び込んで行く。

 スタートから15時間13分28秒、ついにゴール。「アイアンマン」とプリントされたフィニッシュテープは、ズッシリと重く、高々と持ち上げることができない。プロ選手の様なカッコいいポーズは決められなかった…。

記録は15:23:18。ランで脚が終わってしまった…これが今の私の体力。完走という記録ができたので、次はタイムアップを狙いたい記録は15:23:18。ランで脚が終わってしまった…これが今の私の体力。完走という記録ができたので、次はタイムアップを狙いたい
フィニッシュエリアはお祭り騒ぎ! 辛く長い故の一体感! 様々なイベントに参加してきましたがこの雰囲気は別物だったフィニッシュエリアはお祭り騒ぎ! 辛く長い故の一体感! 様々なイベントに参加してきましたがこの雰囲気は別物だった

 「お疲れさま!」。大会の実行委員長である白戸太朗さん(トライアスリート。テレビのロードレース解説でもおなじみですね)が出迎えてくれた。満面の笑みで、自分のことのように喜んでくれているのが嬉しい。スタートの直前に白戸さんと交わした言葉は、「ゴールで待っていてください」「わかった」だった。

ゴールした皆が勝者 アイアンマンになった!

大会実行委員長である白戸太朗さん。これだけのイベントを開催するにはとてつもないエネルギーが必要だ。関係者の方々そしてアイアンマン達、ありがとう! お疲れさまでした!大会実行委員長である白戸太朗さん。これだけのイベントを開催するにはとてつもないエネルギーが必要だ。関係者の方々そしてアイアンマン達、ありがとう! お疲れさまでした!

 その後も、続々とフィニッシュエリアへ選手が飛び込んでくる。自分がゴールしても、すぐに休みたいという気持ちには不思議とならない。時間の許す限り、拍手で選手を出迎えることにした。

 そして、笑顔でゴールアーチをくぐる“アイアンマン”達を見て、実感がふつふつと湧いてくる。

 「あぁ…やったよ。アイアンマンだ」

◇         ◇

 そう、ついに私は憧れの“鉄人”になったのです。3年かけたチャレンジが実を結びました。歩みを止めなければゴールは近づく! 精神的にも、何か鍛えられた気がしています。

ついに手に入れたアイアンマンの証! 完走した者にはメダルが授与される。このメダルはこれまでのトレーニングの成果。ずっしりと重いついに手に入れたアイアンマンの証! 完走した者にはメダルが授与される。このメダルはこれまでのトレーニングの成果。ずっしりと重い

 ただ、今回走ってみて、やはり課題が沢山あることにも気がつきました。まだまだ弱い心肺能力。スイムのパワー不足。そして、痛くならない膝がほしい。更に強く!を目指して、ウエイトトレーニングと走り込みを続けようと思っています。

小林 廉(こばやし・れん)/REN小林 廉(こばやし・れん)/REN

数々のCM・雑誌・ファッションショーで活躍するトップモデル。08年より本格的にスポーツサイクルに乗り始める。毎月発行される自転車雑誌に見ない月はないというほどの“乗れるモデル”。日本マウンテンバイク協会公認インストラクター。特技はウィリー(映像を見る)。身長188cm、体重74kg。東京都在住。オフィシャルブログ「REN’s World」。取材のお問い合わせは info.studioren@gmail.com まで

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

REN RENの「自転車のススメ」

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載