ブエルタ・ア・エスパーニャ2014 第5ステージ混戦の上りスプリントを制してデゲンコルプが2連勝 マイヨロホはマシューズがキープ

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 ブエルタ・ア・エスパーニャは27日、第5ステージがプリエゴ・デ・コルドバからロンダまでの180kmで行われ、ゴール前の上り基調を先頭で駆け抜けたジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ)が優勝。ステージ2連勝を挙げた。総合首位のマイヨロホを着用するマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)は、ステージ11位に終わったが、リーダージャージはキープしている。

2区間連続の優勝を飾ったデゲンコルプ。後ろでブアニが悔しがる2区間連続の優勝を飾ったデゲンコルプ。後ろでブアニが悔しがる

 アンダルシア州のほぼ中央に位置するプリエゴ・デ・コルドバをスタートしたプロトンは、南西に進路をとった。中盤までは細かいアップダウンこそあるものの、レースを動かすほどのものではなく、静かなレース進行が予想された。ポイントは終盤に迎える3級山岳で、その頂上からゴールまでは約15km。若干の下り基調で、特にラスト1kmを切ってからゴールまでは上るレイアウトとなっている。

逃げたマルティンとリヒトハルト逃げたマルティンとリヒトハルト

 前半は、ピム・リヒトハルト(オランダ、ロット・ベリソル)とトニー・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)の2人が先行。しかし、マルティンがメーン集団に戻る判断をしたことで、リヒトハルトの1人逃げとなった。メーン集団とのタイム差は2分前後で推移。しばらくは集団に余裕が見られ、時速30kmほどにまでペースダウンする場面さえあった。

 動きが起こったのは、121.5km地点に設けられたこの日2つ目の中間スプリントポイント。総合優勝候補のクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)がチームメートのクリスティアン・クネース(ドイツ)とともにアタック。クネースが発射台となり、逃げるリヒトハルトに続く2位でポイントを通過。わずかではあるがライバルに対し総合タイム差で水をあけられていることもあり、貴重なボーナスタイム2秒の確保に走った。

安定した走りを見せるコンタドール安定した走りを見せるコンタドール

 残り30kmを前にティンコフ・サクソが主導権を握ってペースアップを図る。横風を利用した分断作戦で、一時は大きく3つの集団に割れた。第2集団にガーミン・シャープ勢、トレック ファクトリーレーシング勢が取り残されたものの、残り25kmで集団は再び1つに。また、この動きの間にリヒトハルトは吸収された。

 その後は集団のペースが落ち着き、スプリンターでも上りをこなせる程度のペースで推移。3級山岳の頂上に設けられた山岳ポイントは、アメツ・チュルーカ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)が1位通過。山岳賞ジャージのモンターニャを着るリュイスギジェルモ・マス(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)は3位通過し、1ポイントを獲得。このステージを終えてのモンターニャ確保が決まった。

炎天下のプロトン炎天下のプロトン

 レースは決定的な動きがないまま、最終局面へ。BMCレーシングチーム、ベルキン プロサイクリングチーム、チーム スカイなどが前方をキープし、ゴール前の上りに向け好位置の確保を狙う。特に勝利に意欲を見せていたのは、フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)だった。

 いよいよ迎えたゴールスプリント。ジルベールがラスト300mで加速を図るが、いまひとつ伸びが見られない。続いて先頭に立ったのは、前日のスプリントを制したデゲンコルプ。力強い走りでゴールを目指す。その脇からナセル・ブアニ(フランス、エフデジ ポワン エフエル)が追い抜きを試みるが、コース横のバリアーが近く狙い通りのスプリントラインをつかめない。結局、デゲンコルプがリードを守りきり、トップでフィニッシュラインを通過した。

 ゴール直前でデゲンコルプの進路妨害をアピールしたブアニだったが、結果は覆らず。ゴール後もしばらくその場に待機し、自身の勝利を信じたが、2位で順位が確定した。

スタートでファンに囲まれるマイヨロホのマシューズスタートでファンに囲まれるマイヨロホのマシューズ

 スプリント時の混戦により、トップと同タイムは13選手のみ。14位以降は5秒のタイム差が付いてしまったが、総合優勝候補はすべてこの中でゴールしており、総合順位にも大きな変動はなかった。また、マイヨロホのマシューズはスプリントこそ不発に終わったものの、リーダージャージはしっかりと守っている。

 第6ステージは、ベナルマデナからラ・スビアまでの167.1km。今大会最初の頂上ゴールを迎える。序盤は海沿いの平坦路を進むが、中盤に設けられた2級山岳から丘陵地帯へ。続く3級山岳を越えると一旦下り基調となり、中間スプリントポイント2カ所を経て、最後の1級山岳が待ち受ける。ゴール地のラ・スビアはシエラネバダ山脈のほぼ西端に位置。ラスト4.6kmで高低差760mを一気に上る平均勾配7.8%、最大勾配12.78%の坂が選手の脚を試す。総合成績を見据える選手たちにとっては、少しでもタイムを稼いでおきたいところだ。

(文 福光俊介/写真 砂田弓弦)

第4ステージ結果
1 ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ) 4時間41分47秒
2 ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ ポワン エフエル) +0秒
3 モレノ・ホフラント(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +0秒
4 ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック ファクトリーレーシング) +0秒
5 ポール・マルテンス(ドイツ、ベルキン プロサイクリングチーム) +0秒
6 ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +0秒
7 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMC レーシングチーム) +0秒
8 ビセンテ・レイネス(スペイン、イアム サイクリング) +0秒
9 クリスティアン・スバラーリ(イタリア、MTN・クベカ) +0秒
10 ロベルト・フェラーリ(イタリア、ランプレ・メリダ) +0秒

個人総合(マイヨロホ)
1 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 18時間12分31秒
2 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンピア、モビスター チーム) +13秒
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +20秒
4 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファルマ・クイックステップ) +24秒
5 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、キャノンデール) +26秒
6 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +26秒
7 アイマル・スベルディア(スペイン、トレック ファクトリーレーシング) +29秒
8 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +32秒
9 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) +32秒
10 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +32秒

ポイント賞(プントス)
1 ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ) 70 pts
2 ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ ポワン エフエル) 54 pts
3 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 50 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 リュイスギジェルモ・マス(スペイン、カハルラル・セグロス RGA) 10 pts
2 ジェローム・クザン(フランス、チーム ヨーロッパカー) 9 pts
3 アメツ・チュルーカ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA) 6 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 セルヒオ・パルディリャ(スペイン、MTN・クベカ) 72 pts
2 ヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ) 72 pts
3 クリスティアン・スバラーリ(イタリア、MTN・クベカ) 89 pts

チーム総合
1 ベルキン プロサイクリングチーム 54時間9分55秒
2 BMC レーシングチーム +14秒
3 チーム カチューシャ +36秒

敢闘賞
ピム・リヒトハルト(オランダ、ロット・ベリソル)

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