イベントレポート楽しみ方は人それぞれ 急勾配の11.7kmを満喫したヒルチャレ「韮崎甘利山大会」

  • 一覧
「第3回韮崎甘利山大会」のスタートシーン「第3回韮崎甘利山大会」のスタートシーン

 山梨県韮崎市の富士山と八ヶ岳を仰ぐ甘利山(あまりやま)標高1731mを舞台に7月27日、「ヒルクライムチャレンジシリーズ2014 第3回韮崎甘利山大会」が開催された。サポートライダーとして参加をした「斑鳩(いかるが)アスティーフォ」所属ライダー平林昌樹さんからの走行レポートをお届けする。

◇         ◇

夏のヒルクライムで大切なこと

平林昌樹さん(斑鳩アスティーフォ)平林昌樹さん(斑鳩アスティーフォ)

 韮崎甘利山大会は今年で3回目。11月の開催で紅葉がとてもきれいだった昨年までとは打って変わって、2014年は7月の開催でした。夏真っ盛りのこの時期は、暑さから開放され“自然のクーラー”を肌で感じることができました。

 コースは木々に囲まれた県道を上る11.7kmで標高差1146m、平均勾配は9.6%にもなる、日本屈指の激坂ヒルクライムレースです。

 大会当日は天候に恵まれ、気持ちのよい朝を迎えました。ホテルでの朝食は最小限に済ませ、水分補給を。脱水はパフォーマンスを下げてしまうので厄介です。夏の時期は、何もせずとも汗をかいてしまうのでこまめな水分補給が欠かせません。

 会場到着後は、山頂のゴールに荷物を届けてくれる大会側が用意するクルマに、防寒具を入れたバックを預けました。スタート地点では寒くなくても、ゴール付近の気温はさらに10℃ほど寒くなることが予想されため、プラス1枚ジャージを入れておくことも忘れずに。

キツイ勾配が続く道

大会を走り終えた参加者が集った舞台大会を走り終えた参加者が集った舞台

 朝7時40分に開会式。注意事項といった説明がされた後に私の紹介もしていただき、一言マイクを持たせていただきました。

 パレード走行はカテゴリーごとにスタートし、選手同士会話をしながらリラックスムード。そして本スタートが切られると、一気にペースが上がり集団はレースモードに切り替わりました。

 勾配は11~12%と急な坂が続き、メーターでは15%を指す時も…。早くも心が折れそうになりましたが、ぐっと我慢。その間も先頭集団はハイペースを維持していました。

 小さな橋を越て勾配が若干緩くなるも、メーターでは勾配10%を指していました。全然緩くない…。踏みすぎないよう、パワータップでワット数を確認しながら走り続けました。

 つづら折に差しかかり、イン側をつき過ぎると勾配がかなりキツイので、真ん中あたりのラインをとって上って行きました。レース中盤には走りながらでも徐々に気温が下がるのを感じ、ゴールが近くなってきたのだと実感しました。

 後半は勾配10%を切る区間が多かったものの、最後の500mはやはりキツイ! そしてゴール後、「このために上ってきたんだ」と思えるような素晴らしい景色が広がっていました。

大会側の温かい配慮を感じて

ゴール後のリザルトをチェックする参加者。楽しみ方はそれぞれゴール後のリザルトをチェックする参加者。楽しみ方はそれぞれ

 安堵感と達成感――これがヒルクライムレースの魅力です。順位を競ってもいいし、目標タイム達成を設定したり制限時間2時間以内にゴールを目指すといった目標を定めたりしながら自分との戦いに挑んでもいい。楽しみ方は、それぞれでいいと思います。

 ゴール地点にある甘利山グリーンロッジでは、水やバナナが配られていました。そんなゴール地点にたたずんでいると、サイクリストが次々とゴールに向かって走ってきますが、みんなとてもいい笑顔で上ってきます。

 仲間に迎えられて上り切るライダーもいれば、パレードでパンクしてしまったライダーが、自転車で観戦に来た方からホイールを差し出される場面があったり…さまざまなドラマがあり、感動しました。

ゴール地点では水やバナナが配られていました
ゴール地点では水やバナナが配られていました

 下山時間には、数十人のパックになり走って下っていきました。コースには、排水口の格子(グレーチング)が数カ所あったのですが、そこには全部マットが敷いてありました。グレーチングはタイヤが挟まったり滑りやすかったりと、自転車にとっては厄介。こういった大会側の配慮は私たちサイクリストにとって、とても嬉しいですね。

 ゴール地点では地元の人たちに選手が迎えられ、地元の食べ物、コーヒーブースが用意されていました。ヒルチャレ韮崎甘利山、アットホームで温かさを感じる素敵な大会でした。また来年、甘利山に走りに来ます。

文 平林昌樹

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

イベント ヒルクライムチャレンジシリーズ

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載