ブエルタ・ア・エスパーニャ2014 第4ステージ峠を越えてからの集団スプリント デゲンコルプが格の違いを見せつけて今大会1勝目

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 ブエルタ・ア・エスパーニャは26日、第4ステージがマイレーナ・デ・アルコールからコルドバに至る172.6kmで行われ、集団スプリントを制したジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ)がステージ優勝した。総合首位のマイヨロホを着るマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)はステージ3位に入り、リーダージャージを守っている。

余裕のスプリントを決めたジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ)がステージ優勝余裕のスプリントを決めたジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ)がステージ優勝
スタート前に首を冷やすサムエル・サンチェス(スペイン、BMC レーシングチーム)スタート前に首を冷やすサムエル・サンチェス(スペイン、BMC レーシングチーム)

 アンダルシア地方の灼熱の大地を走るこの日のコースは、前半110km地点までほぼ平坦が続く。後半に3級山岳を越え、いったんコルドバの街を過ぎてから2級山岳を駆け上がり、これを下って再びコルドバの街にゴールする。後半の2級山岳は最大勾配14%と、ピュアスプリンターがこなすには厳しい上りだ。

 レース序盤から4人の逃げが形成された。フランシスコハビエル・アラメンディア(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)、セバスティアン・テュルゴ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル)、ヘルト・ユエアール(エストニア、コフィディス ソリュシオンクレディ)、ジミー・アングルヴァン(フランス、チーム ヨーロッパカー)が、集団に数分の差を付ける。

 メーン集団はリーダーチームのオリカ・グリーンエッジがコントロール。逃げにあまり大きな差を与えることを許さず、3分程度のタイム差をキープ。この日も気温は40度を超え、選手たちは暑さと戦いながらゴールを目指した。

 3級山岳の上りに入ると、逃げとメーン集団の差が一気に縮まり、あと少しで吸収するかというところで、集団からアメツ・チュルーカ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)が飛び出した。逃げをパスして山岳を先頭通過し、下りに入る。下りでアングルヴァンが合流し、逃げは2人となった。

ゴール近くの気温計は41℃!ゴール近くの気温計は41℃!

 ゴールとなるコルドバの街を通過して集団は終盤の2級山岳に向かう。逃げていた2人も、スピードを上げた集団に上り口で吸収された。集団はスピードを保ったまま上りに突入すると、その人数を徐々に減らし、ペテル・サガン(スロバキア、キャノンデール)、ポイント賞ジャージを着るナセル・ブアニ(フランス、エフデジ ポワン エフエル)ら名だたるスプリンター勢も集団から遅れ始めた。

 山岳ポイント直前、集団からウィナーアンドルー・アナコナ(コロンビア、ランプレ・メリダ)がアタック。アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)が反応し、少し遅れてロマン・シカール(フランス、チーム ヨーロッパカー)も追走。さらに前日までマイヨロホを着用したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)も集団から飛び出して合流し、4人の逃げグループとなった。

 上りの頂上から若干のアップダウンを経て、再びコルドバの街へのダウンヒル。逃げグループはメーン集団に約20秒の差を付けたが、決定的なものとはならず、下りを終えた残り9kmで吸収された。道幅の広い高速道路を走りながら、集団内ではゴールスプリントに向け、各チームの隊列が組み上げられていく。

 いよいよ最後のゴールスプリント勝負。まず仕掛けて先頭に立ったのはビセンテ・レイネス(スペイン、イアム サイクリング)だ。しかしこの動きに反応したデゲンコルプが、レイネスの後ろから異次元の加速を見せた。先頭に立つとそのまま他を寄せ付けず、余裕のガッツポーズでゴール。一昨年のブエルタで5勝した“上れるスプリンター”が、今大会まず1勝目を挙げた。

表彰台のデゲンコルプ表彰台のデゲンコルプ
スタートに向かうマシューズ。この日もリーダーの座を守ったスタートに向かうマシューズ。この日もリーダーの座を守った

 デゲンコルプをマークしていたマイヨロホのマシューズはステージ3位に入り、総合首位の座を守った。総合有力勢のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)、クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)、ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンピア、モビスター チーム)らも、60人弱のメーン集団で危なげなくゴールしている。

 翌第5ステージは、プリエゴ・デ・コルドバからロンダへの182.3km。後半に3級山岳ポイントを除けば大きなアップダウンがないプロフィール。しかし全体に小さな起伏が続き、またゴール前800mからは若干の上りとなる。ブエルタらしくひとひねりのあるコースで、単純なスプリンター対決になるとは言い切れないステージだ。

(文 米山一輝/写真 砂田弓弦)

第4ステージ結果
1 ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ) 4時間2分55秒
2 ビセンテ・レイネス(スペイン、イアム サイクリング) +0秒
3 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
4 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、キャノンデール) +0秒
5 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) +0秒
6 アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、チーム カチューシャ) +0秒
7 ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +0秒
8 ヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ) +0秒
9 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、トレック ファクトリーレーシング) +0秒
10 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +0秒

個人総合(マイヨロホ)
1 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 13時間30分44秒
2 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンピア、モビスター チーム) +8秒
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +15秒
4 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファルマ・クイックステップ) +19秒
5 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、キャノンデール) +21秒
6 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +21秒
7 ジョージ・ベネット(ニュージーランド、キャノンデール) +24秒
8 アイマル・スベルディア(スペイン、トレック ファクトリーレーシング) +24秒
9 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) +27秒
10 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +27秒

ポイント賞(プントス)
1 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 45 pts
2 ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ) 45 pts
3 ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ ポワン エフエル) 33 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 リュイスギジェルモ・マス(スペイン、カハルラル・セグロス RGA) 9 pts
2 ジェローム・クザン(フランス、チーム ヨーロッパカー) 9 pts
3 ダニーロ・ウィス(スイス、BMC レーシングチーム) 6 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ) 77 pts

チーム総合
1 ベルキン プロサイクリングチーム 40時間4分29秒
2 BMC レーシングチーム +9秒
3 チーム カチューシャ +26秒

敢闘賞
アメツ・チュルーカ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)

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