世界6つ目の直営店はオープン1カ月「ラファ サイクルクラブ東京」探訪 自家製フードで“カフェ偏差値”もハイレベル

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 ロードウェアブランドRapha(ラファ)の直営店は、世界に6店舗が展開されている。日本国内では7月25日、大阪に次ぐ2店目として東京・千駄ヶ谷に「Rapha Cycle Club Tokyo」(ラファ サイクルクラブ東京)が誕生した。オープンから1カ月が経った8月25日、同店を訪ねた。

カフェタイムはエントランス横にコーヒーとスイーツがディスプレイされている=ラファ サイクルクラブ東京(東京都渋谷区)カフェタイムはエントランス横にコーヒーとスイーツがディスプレイされている=ラファ サイクルクラブ東京(東京都渋谷区)

オリジナルフード&ドリンクは周辺住民にも人気

 ラファの製品販売はオンラインが中心のため、実際に製品を手にとったり試着したりして買い物を楽しめる直営店は貴重な存在だ。ラファ サイクルクラブ東京は、首都圏のファンにとって待望の直営店とあって、休日はもとより、平日の夕方や夜にもサイクリストがひっきりなしに来店している。折しも、8月末までサマーセールが開催中だ。

「ラファ サイクルクラブ東京」外観「ラファ サイクルクラブ東京」外観
地下ショップにはラファ製品が並ぶ地下ショップにはラファ製品が並ぶ
サイクリストだけでなく一般客でにぎわう店内カフェフロアサイクリストだけでなく一般客でにぎわう店内カフェフロア

 地上階のカフェは、バリスタが淹れる本格的なコーヒーや、毎朝パティシエールが作るおいしくてボリューム満点の自家製スイーツ、さらに自家製ローストポークのサンドといったグルメをおしゃれな空間で楽しめる。このためサイクリストだけでなく、周辺住民や通りかかった一般客らにも人気が高い。普段着の客でにぎわう店内では、カウンター越しの大型ディスプレイに流れるロードレースの映像も、さり気ない演出のように感じられる。

 コーヒーは、富山県の自家焙煎コーヒー豆専門店「MicT」(ミクト)の豆を取り寄せている。常時5種類の豆が用意され、好みやシーズンに合わせた飲み方を楽しめる。9月には、近隣の人たちに店を知ってもらおうと試飲会イベントも開催するそうだ。

 この日、2歳と4歳の子供たちを連れて訪れた近所の女性は、「エスプレッソがとてもおいしい。トイレのアメニティまで上質」と笑顔。来店のきっかけは、北参道というカフェ“激戦区”に登場したガラス張りの店が「気になった」からだといい、「自転車レースの映像は初めて。子供たちも釘付けになって見ていました」と興味深そうに店内を見渡していた。

ラファ サイクルクラブ東京オリジナルブレンドなどのコーヒー豆が並ぶラファ サイクルクラブ東京オリジナルブレンドなどのコーヒー豆が並ぶ
「ジェントルマン・ブレンド」(320円)はアイスでもしっかりとした味が印象的「ジェントルマン・ブレンド」(320円)はアイスでもしっかりとした味が印象的
バリエーション豊かなビールのラインナップバリエーション豊かなビールのラインナップ
自家製ローストポークがとろけるサンド(480円)自家製ローストポークがとろけるサンド(480円)
「ローストポークは下味をつけた“岩中豚”をじっくり焼きます」とカフェマネージャーの三浦世名さん「ローストポークは下味をつけた“岩中豚”をじっくり焼きます」とカフェマネージャーの三浦世名さん

驚きの補給食「ライスケーキ」

ライスケーキ(各200円)は冷蔵保存で2日間もつためおみやげにもなるライスケーキ(各200円)は冷蔵保存で2日間もつためおみやげにもなる

 ラファ サイクルクラブ東京で提供されるフードの中には、チーム スカイ(イギリス)のプロ選手が補給食として摂っている「ライスケーキ」もラインナップ。炊いたコメとクリームチーズを混ぜてオーブンで焼き上げたもので、古くから存在する菓子だそうだが、小分けにして持ち運ぶことができ、腹持ちもよいのでサイクリストの補給食にピッタリだ。加えて、注目の集まるグルテンフリー食品でもある。

 記者もさっそく、プロのレース用と同じレシピの「スカイ」と、ラファ サイクルクラブ東京オリジナルレシピの「ドライフルーツミックス」の2種類を食べてみた。スカイ版は121kcal、ミックスフルーツは117kcal。もっちりとした食感を期待したひと口目、予想に反したあまりのジューシーさに驚いた。これは、おいしい。

 固形の補給食にありがちな食べにくさは一切ない。「ドライフルーツミックス」は、通常ならかたくてよく噛まなければならないドライフルーツが、まわりのコメと同じくらいに柔らかくなっていた。「スカイ」はシンプルな味付けながらも、ココナッツオイルの豊かな風味が際立つ。「クリストファー・フルーム(イギリス)もこれを食べて走り続けているのかぁ」と思うと感慨深く、目をつぶってしばらく余韻にひたった。

 ラファのウェブサイト(英語)では、ライスケーキのレシピも公開されている。またプロ選手がライスケーキを食べる様子を収めた以下の動画も公開中だ。

“サイクリストの拠点”に

「ライドはいっしょに走りながらユーザーの声を聞く貴重な機会」と店長の内田雅樹さん「ライドはいっしょに走りながらユーザーの声を聞く貴重な機会」と店長の内田雅樹さん

 ラファ サイクルクラブ東京では、同店をスタート・ゴールとする定例の「モーニングライド」を毎週水・土曜に開催しており、これまでに計8回、延べ100人がライドに参加してきた。店長の内田雅樹さんは、「会計時に声をかけたりしながら募ってきた結果、一度に20人以上が集まることも少なくない。2割程度が女性で、クロスバイクやマウンテンバイクでの参加者がいることも特徴です。自転車のある休日の過ごし方の提案していきたい」とコメントした。

 店舗のスタッフは13人で、そのうち8人を女性が占める。カフェマネージャーの三浦世名(せいな)さんは、「ロードから始めて、トライアスロンやマウンテンバイクもやってきた」と話すアクティブな女性だ。ラファでは、女性だけの3~5人のチームで長野県・野辺山の難関コースに挑むライドイベント「ラファ ウイメンズ・プレステージ」を9月7日に開催する。その本番を控えた今週末には、高低差1500m、距離70kmの“プレライド”が行われる予定で、三浦さんは「参加しないといけない雰囲気です」と笑った。

 スタッフのほとんどが自転車通勤。スタッフ同士で、あるいはなじみの客を交えて会話をしていると、自然と店での新しい企画やレース、選手の話題になっていく。サイクリストの拠点としても居心地のよい空間だ。

店内の案内板はツール・ド・フランスでおなじみのタイムボードだ店内の案内板はツール・ド・フランスでおなじみのタイムボードだ
ラファ・ジャパンの小俣雄風太さんラファ・ジャパンの小俣雄風太さん

 ラファ・ジャパンの小俣雄風太さんは、「東京の新店舗は世界のラファ サイクルクラブから注目されている。おもしろいことは“やった者勝ち”。それぞれのスタッフが“自分自身のラファ”の世界観を持っていて、頼もしい。それを東京から世界へ発信していきたい」とチャレンジ精神をのぞかせた。

ブエルタ観戦は要予約、「Cyclistを見た」で特典も!

スパイスのきいた自家製ピクルス(300円)スパイスのきいた自家製ピクルス(300円)

 店内の大型ディスプレイでは、常に世界のサイクルロードレースの映像が流されている。8月23日に開幕した「ブエルタ・ア・エスパーニャ」は、ライブ中継の放送開始が午後10~11時ごろとなるため、通常営業中に観戦することはできないが、「5人以上で事前予約すれば、ライブ放送時間にもカフェを営業します(ワンドリンク制)」という。予約時に「Cyclistを見た」と告げれば、特別にオリーブ盛り合わせがサービスとなる。

 仕事帰りの夜7時にラファ サイクルクラブ東京を訪ねた記者は、一般の来店客が飲食やウェアだけでなくサイクリングに興味を持っていく様を目の当たりにして、心地よい気分でおつまみとビールを味わった。


■Rapha Cycle Club Tokyo
【所在地】東京都渋谷区千駄ヶ谷3-1-6 コモンガーデン原宿北参道 B1F/1F
【電 話】03 6434 5571
【営業時間】※レース放送時は終了まで
平日:カフェ8:30-20:00 ショップ12:00-20:00
土曜:10:00-20:00
日祝:10:00-18:00

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