ブエルタ・ア・エスパーニャ2014 第2ステージ完璧なお膳立てを受けたブアニがスプリントで圧勝 マイヨロホはバルベルデが獲得

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 ブエルタ・ア・エスパーニャは24日、第2ステージが行われ、ゴールスプリントを制したナセル・ブアニ(フランス、エフデジ ポワン エフエル)が優勝。ブエルタではステージ初勝利を挙げ、ジロ・デ・イタリアに続くポイント賞獲得に向け好スタートを切った。総合首位の証であるマイヨロホは、第1ステージのチームTTを制したモビスター チーム内での移動となり、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)が手にしている。

ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ ポワン エフエル)が完璧なチームプレーからのゴールスプリントでステージ優勝ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ ポワン エフエル)が完璧なチームプレーからのゴールスプリントでステージ優勝

 このステージは、ジブラルタルにほど近いアルへシラスをスタートし、おおよそ海岸線に沿って進むルートで、距離は174.4km。スタート直後から3級山岳の上りが始まり、10.2km地点で今大会最初の山岳ポイントを迎える。その後、イベリア半島最南端のタリファを通過すると、あとはゴールまでほぼ平坦。中盤で細かいアップダウンはあるものの、スプリンターを苦しめるほどのものではない。フィニッシュのサン・フェルナンドに入ると、運河を渡るホセ・レオン・デ・カランサ橋やテクニカルなコーナーが次々と現れ、終盤をどのように攻略するかもポイントだ。

リーダージャージを着てサイン台に向かうカストロビエホリーダージャージを着てサイン台に向かうカストロビエホ

 スタート直後は6選手が先行。ステージ後の山岳賞ジャージをかけて、最初の戦いが繰り広げられた。ここは力のあるネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ)がトップで通過。その後ハースを含めた山岳賞狙いの選手がメーン集団へと戻り、4選手の逃げグループでまとまった。

 先行したのは、ヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ)、フランシスコハビエル・アラメンディア(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)、ロマン・アルディ(フランス、コフィディス ソリュシオンクレディ)、ジャック・イャンスファンレンスブルフ(南アフリカ、MTN・クベカ)。最大で約5分のリードを得て、快調に逃げ続ける。その間、94.4kmに設けられた1回目の中間スプリントポイントはイャンスファンレンスブルフが、132.5kmの2回目の中間スプリントポイントはコンティがそれぞれトップ通過した。

エスケープした4人の選手エスケープした4人の選手

 メーン集団は、スプリント勝利を目指すエフデジ ポワン エフエルやチーム ジャイアント・シマノが積極的にコントロール。集団後方で数選手が落車に見舞われるシーンもあったが、それ以外は大きなトラブルなく先行する4選手との差を少しずつ縮めていった。

 残り30kmを前にタイム差は1分を切り、メーン集団にはタイム差調整を行う余裕が見られた。しばらく粘っていた4選手だったが、残り20kmを切ってからのイャンスファンレンスブルフのアタックを最後に全選手がメーン集団に吸収。いよいよフィニッシュに向けて各チームのポジション争いが加速する。

 スプリンターチームはもとより、総合成績を見据えるエースの危険回避に動くチームも前方を占める。しかしコースが狭く、チームごとにトレインを形成するのが困難な状況でもあった。そんな中、最終局面に向けて冷静にレースを進めていたのはエフデジ ポワン エフエルだった。

ステージ終盤のプロトンステージ終盤のプロトン

 終盤に差し掛かり集団の中程に位置していたものの、残り1kmを目前に5選手がトレインを形成して前方へと上がってきた。その最後尾はもちろんエーススプリンターのブアニだ。テクニカルなコーナーが連続する中、残り500mで先頭に立ったジョフレ・スープ(フランス)が抜群のリードアウトを見せる。残り100mまで引き続けると、最後はブアニをしっかりと発射。ブアニにとっては、フィニッシュラインに向かって突き進むだけだった。追いすがるジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ)らを寄せ付けず、余裕のゴール。

 2012年以来2度目のブエルタで初勝利を挙げたブアニ。今シーズンはジロでステージ3勝を挙げ、ポイント賞を獲得したものの、熱望したツール・ド・フランスへの出場は叶わず。「ツールに出られなければ移籍」と公言していたこともあり、2015年にコフィディス ソリュシオンクレディへ移籍することが決定している。発射台を務めるスープもともに移籍するとあって、この日は互いの相性の良さをアピールする形にもなった。レース後、ブアニは、「チームメートのアシストが素晴らしかった。チームの勝利だ。ポイント賞の獲得を視野に入れていきたい」とコメント。ジロに続くポイント賞獲得に向け、まずはグリーンジャージのプントスに袖を通している。

リーダーの座についたバルベルデリーダーの座についたバルベルデ

 また、総合首位のマイヨロホはバルベルデへと渡った。このステージでマイヨロホを着用したホナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター チーム)もバルベルデ同様、トップと同タイムでゴールしたが、ステージ順位の合計によりリーダージャージを明け渡している。

 第3ステージは、スペイン西部の港湾都市カディスをスタート。内陸部の丘陵地帯を越え、アルコス・デ・ラ・フロンテーラを目指す197.8kmのステージ。中級山岳ステージにカテゴライズされ、中盤に4つの3級山岳が控える。最後の山岳ポイントからゴールまでは54.2kmと、スプリンターにとっては上りで多少遅れても挽回するチャンスはある。しかし、メーン集団に復帰できたとしても、ゴール前2kmが上り基調と、ピュアスプリンターにとっては難度の高いコースと言えそうだ。上りに強いスプリンターや、パンチャー、アタッカーが主役の1日になることも大いに考えられる。

(文 福光俊介/写真 砂田弓弦)

第2ステージ結果
1 ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ ポワン エフエル) 4時間1分30秒
2 ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ) +0秒
3 ロベルト・フェラーリ(イタリア、ランプレ・メリダ) +0秒
4 ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック ファクトリーレーシング) +0秒
5 フランチェスコ・ラスカ(イタリア、カハルラル・セグロス RGA) +0秒
6 オスカル・ガット(イタリア、キャノンデール) +0秒
7 ヤウヘニー・フタロヴィッチ(ベラルーシ、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +0秒
8 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ) +0秒
9 モレノ・ホフラント(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +0秒
10 マッテーオ・ペルッキ(イタリア、イアム サイクリング) +0秒

個人総合(マイヨロホ)
1 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 4時間15分43秒
2 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +0秒
3 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター チーム) +0秒
4 ホナタン・カストロヴィエホ(スペイン、モビスター チーム) +0秒
5 イマノル・エルヴィティ(スペイン、モビスター チーム) +0秒
6 ゴルカ・イザギレ(スペイン、モビスター チーム) +0秒
7 オスカル・ガット(イタリア、キャノンデール) +6秒
8 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +6秒
9 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、キャノンデール) +6秒
10 マチェイ・ボドナル(ポーランド、キャノンデール) +6秒

ポイント賞(プントス)
1 ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ ポワン エフエル) 25pts
2 ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ) 20pts
3 ロベルト・フェラーリ(イタリア、ランプレ・メリダ) 16pts

山岳賞(モンターニャ)
1 ネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ) 3pts
2 クリスティアン・スバラーリ(イタリア、MTN・クベカ) 2pts
3 ヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ) 1pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ) 102pts

チーム総合
1 モビスター チーム 12時間18分43秒
2 キャノンデール +6秒
3 オリカ・グリーンエッジ +6秒

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