【車椅子バスケの魅力】障害を感じさせない迫力、みんなに伝えたい 車椅子バスケ・網本麻里さん<5>

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 車椅子バスケットボール女子日本代表のポイントゲッター、網本麻里さん(25)。2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックでの活躍が期待される“浪速っ娘”だ。まず2年後のリオデジャネイロ・パラリンピック出場が目標だが、アジア・オセアニアゾーン予選で強豪オーストラリアと中国が立ちはだかる。 (聞き手・産経新聞大阪編集局 野瀬吉信)

◇         ◇

競技者の体は車椅子に守られている

――将来の夢は

将来の夢は「カフェ」という網本麻里さん。「自分で焼いたパンを出したい」 (甘利慈撮影)将来の夢は「カフェ」という網本麻里さん。「自分で焼いたパンを出したい」 (甘利慈撮影)

 いっぱいあります。したいこといっぱいなんです。最近の一番の夢はカフェをやりたい。そのカフェの中でパン作りをして、パンをメニューに出せたらなって思っています。

――車椅子バスケの指導者には

 今、選手じゃないですか。だから、あまりそこまで考えてないんです。タイミングとかで指導者になることになったら、なるかもしれないですけど。指導をすごくしたいとかはありません。

――2020年東京パラリンピックの目標は当然優勝

 もちろん、それはやっぱり。でも、生半可な気持ちで「取れるかなー」なんて思っていたら絶対無理です。

――競技中に危険を感じることは

 ぜんぜん最近ありません。最初からあまりなかったのですけど。一応、競技者の体は車椅子に守られているのです。競技用の車椅子は普通の車椅子と違うので、例えばタイヤがハの字に付いているとか、ベルトがあるとか。車のバンパーと同じで、足の前にバンパーが付いているので、バンパー同士が先に当たって、足をけがしないようになっています。後ろにも小さいタイヤが付いていて、後ろに反ってもこけないように工夫されてたりとか。バスケットボール用の車椅子になっているので、あまりけがっていうけがはしません。まぁ、青痣(あおあざ)はしょっちゅうですけど。

――競技中にこける選手もいる

 すごくこけますよ。起き上がれない選手もいる。障害の程度によって違いますが。私はすぐに起き上がれるのですが腹筋背筋が効かない人は、起き上がれない。審判が止めるまで試合は動くので、審判が止めてから助けにいったり、起こしにいったりという感じです。

――最後にいいたいことは

 車椅子バスケをやっていて思うのが、もっと車椅子バスケをいろんな人に知ってもらいたいなって。初めて見たっていう人でも、すごくはまってくれたり、すごいファンになってくれたりとか、そんな人がたくさんおられる。見てもらえる機会をもっとこちらからも増やせるようにして、車椅子バスケを誰もが知っているスポーツにしたいなといつも思っています。

――どこに行けば車椅子バスケを見られる

 私、ブログ(http://ameblo.jp/amimoto-mari15/)もやっているのですけど、車椅子バスケのチーム「カクテル」のホームページもあるし、そういうネットでみてもらったり。あとは、病院にチラシを置いていたり。毎年2月、たぶん来年もあると思うのですが大阪市中央体育館(大阪市港区田中)で国際親善女子車椅子バスケットボール大阪大会があって、そのポスターが大阪市の施設や地下鉄に貼り出されます。そんなのを見てもらったりですね。

――一度観戦すれば魅力がわかる

 わかってもらえると思います。みんなにいつもいわれるのが、「障害者がやっていることを忘れてた」って。試合中も「障害者がやっている。大変そう」というのも忘れると。「あー、この人たち障害持ってる人やった」みたいに後になって思い出すとか。

――一度見に来てっていうことですね

 そうですね。(おわり)

網本麻里(あみもと・まり)

 1988(昭和63)年、大阪市出身。小3でバスケットボールを始めるが先天性内反足という右足首の病気のため断念。2004(平成16)年の高校1年時から車椅子バスケットボールを始め、翌年日本代表入り。08年の北京パラリンピックは4位だったが7試合133点をマークして得点王。11年のU25世界選手権メキシコ戦では51得点し、1試合得点の女子世界記録を樹立した。

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