【車椅子バスケの魅力】レベルの高い豪リーグで外国人助っ人として活躍 車椅子バスケ・網本麻里さん<4>

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 車椅子バスケットボール女子日本代表のポイントゲッター、網本麻里さん(25)。2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックでの活躍が期待される“浪速っ娘”だ。まず2年後のリオデジャネイロ・パラリンピック出場が目標だが、アジア・オセアニアゾーン予選で強豪オーストラリアと中国が立ちはだかる。 (聞き手・産経新聞大阪編集局 野瀬吉信)

◇         ◇

1つのアジア枠をめぐる戦い

――2020年は東京パラリンピックですが、今の一番の目標は

外国人助っ人としてオーストラリアのチームでプレーする網本麻里さん(左) =2013年、オーストラリア(網本麻里さん提供)外国人助っ人としてオーストラリアのチームでプレーする網本麻里さん(左) =2013年、オーストラリア(網本麻里さん提供)

 一番の目標は2年後の16年リオデジャネイロ・パラリンピックに出場して、メダルを取るということです。6月にあった世界選手権(17~29日、カナダ)の結果も踏まえて、12年のロンドン・パラリンピックで2枠あったアジア・オセアニアゾーンの出場枠が1つしかなくなってしまったので、中国にもオーストラリアにも絶対勝って出ないといけないんですよ。じゃないとメダルどころかリオに出場もできません。通過点として1位になるというのが最低限の目標です。

――日本が出場できなかったロンドン・パラリンピックに中国もオーストラリアも出場した。強敵です

 中国には勝ったこともあるのですが、オーストラリアにはここ最近勝ててなくて。やっぱり強い。体格が違うのと、選手交代や攻め方などの対応、駆け引きとかがうまいですよね。

――リオデジャネイロ・パラリンピックの予選はいつから

 たぶん来年の10、11月です。あと1年ぐらい。それまでに中国、オーストラリアに勝てるようにしないといけない。

――オーストラリアは車椅子バスケが盛んですか

 私自身がオーストラリアのチームにも所属してるんですけど、全国でも5つしか女子チームはない。その各チームに10人も選手はいないので、50人弱ぐらいしかいない。日本より競技人口は少ないのです。

――いつからオーストラリアでプレーを

 オーストラリアは4年前から。リーグのレベルは日本より高いです。

――オーストラリアでの生活は

 ホームステイです、基本。チームメートの家やその知り合いの家だったり、いろいろでした。今年はこれまでのチームから移籍して、「コメッツ」というブリスベーンのチームです。これまでもサラリーはもらってないです。給料はもらわずに、向こうの生活の面倒と日本からオーストラリアの移動費とかを支援してもらいます。

――今シーズンは

 7月から10月です。リーグ戦をやって順位を決めて、決勝トーナメントがあります。

――これまでのオーストラリアでの成績は

 去年は準優勝で、私は決勝トーナメントのMVPをもらった。それまでは4位とか3位でしたね。「ベアーズ」というシドニーのチームでした。今回の移籍は単純にチームにお金がないからです。「お金を出せない」っていわれて、「わかった」っていったら、コメッツが声をかけてくれたので、移籍することにしました。私は完全に外国人助っ人です。

――去年のコメッツの成績は

 決勝トーナメントにもあがれなかったチームなんですけど、たぶん、今年はいい感じになると思います。オーストラリアに行けば、いきなりシーズンインです。これまでも毎年そんな感じでした。今年は私も世界選手権があってバタバタしてて、期間に余裕をもっていけなかったので、すごく直前のオーストラリア入りなんです。でも、体はできあがってます。戦術などは試合をしながら合わせていくという感じです。

→<5>へつづく

網本麻里(あみもと・まり)

 1988(昭和63)年、大阪市出身。小3でバスケットボールを始めるが先天性内反足という右足首の病気のため断念。2004(平成16)年の高校1年時から車椅子バスケットボールを始め、翌年日本代表入り。08年の北京パラリンピックは4位だったが7試合133点をマークして得点王。11年のU25世界選手権メキシコ戦では51得点し、1試合得点の女子世界記録を樹立した。

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