【Teamユキヤ通信】ツール・ドゥ・リムザン 第1ステージ“ムッシュ・リムザン”新城幸也に会場から歓声 総合で遅れるも「ステージ優勝を狙いたい」

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 4日間のステージレース「ツール・ドゥ・リムザン」が8月19日、フランスで開幕し、2012年に総合優勝した新城幸也(チーム ヨーロッパカー)が参戦。第1ステージはメーン集団のなか40位でゴールしたが、先頭から7分7秒の遅れをとった。

晴天に恵まれたリムザンだが例年のような暑さはない。選手たちには走りやすいコンディションとなった(Photo:Miwa IIJIMA)晴天に恵まれたリムザンだが例年のような暑さはない。選手たちには走りやすいコンディションとなった(Photo:Miwa IIJIMA)

 1月から休みなく走り続けてきた新城は、リムザンへの出場を予定していなかったが、急きょメンバー入りした。休養明けの調整段階で、万全とはいえないコンディションでの出場となった。
 
チームとしてはほぼツール・ド・フランスと同じ、気合いが感じられるメンバーでの参戦となった。しかしスタート30分前、大きなアクシデントがチームを襲った。エースのトマ・ヴォクレール(フランス)がウォーミングアップを兼ねて、応援に来ている家族のもとに向かったところ、一般の車にはねられて鎖骨を骨折。スタートを切ることができなかった。

チームプレゼンテーションに登場したヨーロッパカーの選手たちに笑顔はなかった(Photo:Miwa IIJIMA)チームプレゼンテーションに登場したヨーロッパカーの選手たちに笑顔はなかった(Photo:Miwa IIJIMA)

 チームプレゼンテーションの舞台でそのニュースが伝えられると会場は騒然とし、チームヨーロッパカーのメンバーも動揺を隠しきれない様子だった。しかし、総合優勝をはじめ度々表彰台にのぼってきた新城が、会場の雰囲気を一変させた。“ムッシュ・リムザン”と新城が紹介されると、会場からひときわ大きな歓声が上がった。

 レースはリムザンらしいサバイバル戦に。序盤に逃げた4人が中盤前に吸収され、その後は20人以下の逃げが形成されてはハイペースの後続集団に追いつかれる展開が繰り返された。選手にとって、休みどころがないのもこのレースの特徴だ。

レースのコントロールに加わる新城幸也(Photo:Miwa IIJIMA)レースのコントロールに加わる新城幸也(Photo:Miwa IIJIMA)

 残り30kmを切ったところで、ヨーロッパカーのシリル・ゴティエ(フランス)とクリストフ・ケルヌ(フランス)の2人が含まれる19人の逃げが形成された。そのなかからケルヌがアタックし、残り9kmで先頭はケルヌを含む4人に。ゴールでは4人の中からロングスパートをかけたビョルン・ルークマンス(ベルギー、ワンティ・グループゴベール)が逃げ切り優勝。ヨーロッパカーではケルヌが4位、ゴティエが7位に入った。

 メーン集団でゴールした新城はレース後、次のように語った。

 「休養からの強行参戦で、リムザンに合わせて調整してきたわけではなかった。なのでどこまで走れるか不安もあったが、『これぞリムザン』というような厳しいコースを脱落せずに走れて良かった。トマの事故でチームに動揺はあったが、その分、みんなが責任を持ち、全員でレースを動かしていた。みんな良く走れているし、自分も徐々に体が動くようになると思うので、ステージ優勝を狙ってがんばる」

◇         ◇

 この日は、ゴール地点の町にホームステイしていた福島県会津市の12歳の少年2人が生まれて初めてのロードレース観戦をした。リモージュ地域在住の日本人の方々が福島県などと協力し、夏休みを利用して子供たちに2週間のホームステイ体験をプレゼントする取り組みで訪れたのだという。

ゴール後の新城幸也の元に、会津市からやってきた2人の少年が訪れた(Photo:Miwa IIJIMA)ゴール後の新城幸也の元に、会津市からやってきた2人の少年が訪れた(Photo:Miwa IIJIMA)

 その話を聞いたチームのゼネラルマネージャーからヨーロッパカーのポディウムキャップをプレゼントされた2人は、早速かぶって嬉しそうな表情をみせた。

 「正直、自転車レースはわからなかったので、新城選手のことも知らなかったけど、すごく速くて、かっこよかった」

 「一瞬で通り過ぎちゃったけど、待っている間もドキドキしていた。新城選手をみて、フランス人に囲まれてサインとかしてる日本人はスゴイと思った」

 そんな風に語り、しばしの間、新城との会話を楽しんでいた。

(レポート 飯島美和)

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