不思議なハンモックサドルのクラシック自転車 「DUKE」に乗って19世紀の風を感じる

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 「この自転車、博物館で見たことがあるぞ!」

 ブレイントレーディングが取り扱う「DUKE」(デューク)は、ペデルセン自転車と呼ばれるもので、デンマーク人発明家ミカエル・ペデルセン(1855~1929)が19世紀末に開発したバイクを、現代に蘇らせたものだ。細身のパイプを組み合わせたトラス構造のフレームと、ハンモック式に吊られたサドルが独特の外観を形作っている。

SOLU INTERNATIONAL "DUKE"SOLU INTERNATIONAL "DUKE"
ハンドル部を前からハンドル部を前から
サドルは400kgまでの荷重に耐える高強度ベルトによって吊られるサドルは400kgまでの荷重に耐える高強度ベルトによって吊られる
シートチューブとステーの交差部分も美しい工作となっているシートチューブとステーの交差部分も美しい工作となっている

 近年、ペデルセン自転車のレプリカは幾つか出てきているが、このDUKEは台湾のSOLU INTERNATIONALが製作するものだ。フレーム構造は100年以上前に考案された形をそのまま踏襲しており、見た目はクラシックテイストにまとめられている。本革のグリップとサドル、サドルバッグや、金属ボディの砲弾形状LEDライトを標準装備。フェンダー(泥除け)は標準では金属製だが、オプションで写真の試乗車に装備されている竹製フェンダーも用意される。その一方で、走りのためのパーツにはシマノDEORE(10段変速モデル)やNEXUS(8段変速モデル)を採用しており、快適な走りを実現している。

 さて実際にバイクに跨ってみるとしよう。筆者もペデルセン自転車を見たことはあるが、もちろん実際に乗って走るのは初めてだ。

 乗車前は見慣れない風景(フレームやハンドルやサドルなどの付き方や位置関係が、現代のバイクと全く異なる)に少々戸惑うが、スポーツバイクのセオリー通りに足を後ろから回して跨る。幅広のサドルには、とにかくどっかりと座ればよい。現代のスポーツバイクの常識でいけば、サドルはあくまで支点であって「座る」ものではないが、このバイクはむしろサドルに体重を預けることで安定感が得られるようになっている。乗車姿勢もアップライト、というよりむしろ、直立に近い姿勢で乗るのが正しいように思えた。スーツや山高帽などで乗るのも似合いそうだ。

クラシックな見た目に反して走行はとても快適。服をもう少しフォーマルにして乗るべきだったと若干後悔クラシックな見た目に反して走行はとても快適。服をもう少しフォーマルにして乗るべきだったと若干後悔

 走りは思っていた以上に快適。ハンモック式のシートが、独特の乗り味を演出する。吊られたサドル部が小刻みに左右に揺れるが、乗る前に心配していたようなフラフラしたものではなく、あくまで衝撃吸収動作の一環という感じだ。もちろん上下の衝撃吸収はしっかりしているし、幅広の本革サドルがお尻全体をサポートするので、どっかり座ってもお尻が痛くなる感じはしない。本革サドルの特性上、使い込めばさらにオーナーのお尻の形にフィットして、より良い乗り心地が得られるはずだ。

 ポジションはどちらかと言えばシティサイクルに近いものだが、フレームの剛性感やパーツの良さから、想像よりずっと「走る」バイクになっている。単なる歴史上の自転車としてだけでなく、21世紀の現代に復刻版が登場しているのも納得できる。独特のフォルムは、19世紀当時の材料や加工技術の制約の中で、軽さと強度、快適性を実現しようと苦心した結果なのだろう。街中を走れば、間違いなく目を引く存在になるはずだ。

SOLU INTERNATIONAL DUKE
24インチ外装7速 キャリパーブレーキ  168,000円(税込み)
 カラー: アイボリーホワイト・カッパーゴールド・ミディアムブルー・ピンク

26インチ外装10速 キャリパーブレーキ 168,000(税込み)
 カラー: アイボリーホワイト・カッパーゴールド・ミディアムブルー・アンブラムレッド

26インチ内装8速 ローラーブレーキ 178,000(税込み)
 カラー: アイボリーホワイト・カッパーゴールド・ミディアムブルー・アンブラムレッド

標準装備:
メタルフェンダー
クロームLEDライト
本革サドル(ハンモックシート)
本革サドルバッグ
本革グリップ
 
オプション装備:
前かご(ダボ溶接が必要な為、車両注文時のみ装備可)
バンブーフェンダー
 
※基本的に受注生産の為、納期、オプションアップチャージは別途お見積もり。

試乗車協力 Fresh & Fly Cycles(東京都千代田区)

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