メッセンジャーBambiのCMWCレポート<3>「楽しんでる?」 世界に繋がるメッセンジャーの“合言葉”

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 現役メッセンジャー「Bambi」が、アメリカ・シカゴで開催された「サイクル・メッセンジャー・ワールド・チャンピオンシップス(CMWC)2012」に出場。現地レポートの最終回は、日本のメッセンジャーの大会結果や、出逢いをつうじたBambiの想いをお届けします。
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 “ビフォー” アフターパーティー

シカゴは建築の街シカゴは建築の街

 8月5日の夜は、アフターパーティー。それまで時間があるので、一度ホテルへ戻り、最後の夜にもう少しだけ街を観光をしてきました。夕暮れから夜のシカゴの街は、ノスタルジックな雰囲気です。自転車のオブジェなども見つけましたよ。

ホテルからの夜景。橋がまたいいですねホテルからの夜景。橋がまたいいですね

 「JOURNEY」というロックバンドの曲で、僕が大好きな「lights」という曲があります。たまたま入った店で流れていたのですが、あまりに街にピッタリで感動しちゃいました。

 夕食を済ませ、夜9時頃にパーティーへ向かいました。ホテルを出て、賑やかな繁華街を抜けて、チャイナタウンの近くの会場まで走ります。街並みの変化を楽しめる、面白いルートでした。

 案の定、同じく会場へ向かうであろうライダーと遭遇したので、一緒に走行。やはりそういう時間がとても楽しい。

 会場に着くと、すでにハイテンションなメッセンジャーたちが話しかけてきます。「中は混んでいるから、しばらく外で飲まないか?」なんて誘われ、7、8人で近くの公園の芝生へ陣取りました。

アフターパーティー会場からあふれ出る人アフターパーティー会場からあふれ出る人
パーティー会場の外の公園で語り合う パーティー会場の外の公園で語り合う

 聞けば、カナダ・トロントや地元のシカゴなど皆バラバラの土地のメッセンジャー。僕だけが英語が危うい状況の中で、それぞれの街のメッセンジャー事情を語り合ったりしました。正直言って、半分くらいしか話を理解できなかったのですが…。

 「シカゴは街が(十字に区切られた)ブロックになっていて、道を覚えやすそう。東京はアップダウンも激しいし、道は覚えづらいよ!」と僕が言えば、「トロントの道はわかりやすいけれど、雪がすごい。それでもフィックスドギア(固定ギア)だぜ!ギア比は落としてね」といった感じです。僕が何度も聞き直すものだから、まわりは大変だったかもしれませんが、すごく盛り上がりました。

日本のメッセンジャーが総合2位!

やっと会場へ向かうと出会った日本のメッセンジャー達やっと会場へ向かうと出会った日本のメッセンジャー達

 やっとパーティー会場へ戻った頃には夜の11時を回り…もしや、と聞くと「表彰は終わったよ」ーとのこと。ショック! ちょうど日本のメッセンジャー達が帰るところに遭遇し、メインレースでTORIZO君が2位を獲得したと聞いて、テンションはMAXに。だからこそ、表彰見逃したことがますますショックです。

 あれだけパワフルでアグレッシブな海外勢に混ざって総合2位というのは、ほんとうにすごいことです。SINOさんは5位。毎年1ケタの順位を確実に獲ってくることも、また偉業だと思います。

 リザルトを後ほど確認したところ、他の日本勢も大健闘していました。嬉しかったですし、リスペクトですね! 僕自身もそんな一員でありたかったのですが…誰よりも楽しむことができたので、よしとしましょう。

メッセンジャーは“職業”を超えて

今回のシカゴ大会の主催者“ニコ”と今回のシカゴ大会の主催者“ニコ”と

 地元バンドのライブが始まったころ、今大会の主催メッセンジャー“ニコ”に会って「楽しい時間をありがとう」と伝えると、「東京から来てくれてありがとう。楽しんでもらえて嬉しい」と話してくれました。

 それは他のメッセンジャー達も同じで、まず聞くのは「楽しんでる?」ってこと。おきまりの挨拶のような“合言葉”かもしれませんが、そんな雰囲気がすごく嬉しかった。メッセンジャーをやっていて良かったな、と心から思いました。

 実は、僕はメッセンジャーを始めるまで、学生時代の部活動はおろかスポーツすらしたことがありませんでした。「自転車が好きだ」という思いだけで始めた仕事です。そこから、こんなにも広い世界へ繋がりを持てたということが、とても嬉しいのです。

 自分の自転車で知らない街を誰かと一緒に走ることが、こんなに楽しいとは。CMWCというお祭りを最大限に楽しむことができ、また、シカゴという街をただの観光とは違う視点で、たっぷり味わうことができました。メッセンジャーが“職業”という枠を超えたものであると実感できる4日間でした。

 またシカゴを走ってみたいし、ほかにも新しい街を自転車から見てみたい。その日まで、また東京の街を走り続けたいと思います。

Bambi南秀治(みなみ しゅうじ)
役者を志し上京するも、自転車好きが高じてメッセンジャーとなる。モデル業などをこなしつつ、自転車の世界を幅広く探求中。自転車好きのイケメンモデルらによるユニット「チャリメンズ」メンバーのひとり。メッセンジャーネームは“Bambi”(バンビ)。1983年生まれ、東京在住。ブログ「RIDE MY LIFE」。

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