新製品情報ジャイアントがディスクブレーキ装備の新生「DEFY ADVANCED SL」発表、9月発売

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 GIANT(ジャイアント)は7月、国内メディア向けの発表会を行い、新しく生まれ変わったエンデュランスロード「DEFY ADVANCED SL」(ディファイ アドバンスド エスエル)の概要を明らかにした。ジャイアント初のディスクブレーキを採用したロードバイクで、超軽量ながら高いペダリング剛性や、快適な乗り心地を実現している。9月発売予定で、価格は現時点で未定。

ディスクブレーキを装備し、まったく新しく生まれ変わった GIANT DEFY ADVANCED SLディスクブレーキを装備し、まったく新しく生まれ変わった GIANT DEFY ADVANCED SL
GIANT DEFY ADVANCED PROGIANT DEFY ADVANCED PRO
GIANT DEFY ADVANCEDGIANT DEFY ADVANCED

さまざまな新機軸を盛り込みフルモデルチェンジ

 DEFY ADVANCED SLは、グランフォンドレベルのロングライドで、高い操作安定性と快適性を重視したエンデュランスロードの最高峰として、フルモデルチェンジが行われた。キーワードは「確実な操作性」「超軽量」「高剛性」「快適性」の4つ。

 確実な操作性を実現するために、確かな実績のあるジャイアントのエンデュランスジオメトリー、大径テーパーコラムのOverDrive 2 ステアリングチューブを採用。さらに、ジャイアントのロードバイクでは初めてディスクブレーキを装備。今回発表されたADVANCED以上のカーボンモデルはディスクブレーキ専用設計となった。

 ブレーキがディスクになることで、天候に左右されず、長い下りでも安定した制動力を発揮すると同時に、カーボンリムでは時に致命的となるホイールの過熱や削れを避けることができる。ローターは機械式では160mm、油圧式では140mmを使用する。

フロントのディスクブレーキ。ケーブルはタイラップで固定フロントのディスクブレーキ。ケーブルはタイラップで固定
リアのディスクブレーキ。油圧式は140mmローターを使用リアのディスクブレーキ。油圧式は140mmローターを使用
機械式は160mmローター。キャリパーがアダプターを介して取り付けられる機械式は160mmローター。キャリパーがアダプターを介して取り付けられる

 新設計のフレームは、これまでのDEFY ADVANCED SLから大幅に贅肉を削ぎ落として、大幅に軽量化された。ジャイアントのエンデュランスロード史上最軽量であると同時に、フォークや小物を装着したフレームセットでは、他ブランドの同様なエンデュランスロードのフレームに比べ、200g以上も軽量であるという。また大口径のヘッド・ダウンチューブはペダリング剛性とステアリング剛性を高いレベルで実現する。

 一方、細く平たくシートステーがオフセットして取り付けられ、路面からの振動を和らげる柔軟性を発揮。快適性を最適化するために、フレーム全体が戦略的に設計されているという。エラストマーや機械的ギミックなどを使わず、カーボンレイアップやジオメトリーと形状の工夫、そしてD-FUSEシートピラーの導入により、ライダーの疲労を軽減する柔軟性を実現している。

ステアリング部は OverDrive 2 テーパードコラムで高剛性を発揮するステアリング部は OverDrive 2 テーパードコラムで高剛性を発揮する
ディスクブレーキに対応するため、バック部は左右非対称デザインディスクブレーキに対応するため、バック部は左右非対称デザイン
後部を切り落とした D-FUSE シートピラーの断面形状がよく分かる後部を切り落とした D-FUSE シートピラーの断面形状がよく分かる
平らでオフセットしたシートステー、ISP D-FUSEシートピラーなど、特徴的な部分平らでオフセットしたシートステー、ISP D-FUSEシートピラーなど、特徴的な部分
ADVANCED グレードではISPタイプではない D-FUSE シートピラーを採用ADVANCED グレードではISPタイプではない D-FUSE シートピラーを採用

 シクロクロスモデルから導入されたD-FUSEシートピラーは、特徴的なD型断面となっている。一般的な丸断面のシートポストでなく、楕円の後方部分を平らに切り落とした形状で、縦方向の柔軟性と横方向の剛性を両立。軽量で高い快適性を実現する。

 グラフィックは今回より「GIANT」のロゴが新しくなり、スピード感を増した。ワイヤーは前ブレーキ以外は内蔵で、フレームの挿入部が左側に集約されたため、取り回しの見た目がスッキリした。変速は機械式と電動式の両対応だ。

GIANTのロゴマークが新しくなったGIANTのロゴマークが新しくなった
ワイヤーの内蔵口がフレーム左側に集約。インナールーティングも標準装備されるワイヤーの内蔵口がフレーム左側に集約。インナールーティングも標準装備される

フレームは3グレード展開

 フレームのグレードは、ADVANCED SL、ADVANCED PRO、ADVANCEDの3つ。さらにパーツのグレードに応じた数モデルに分化する。

 ADVANCED SLはフレームがT800カーボンの ADVANCED SL グレードになるほか、シートポストがISPタイプとなる。

 ADVANCED PRO と ADVANCED はフレームは同一の ADVANCED グレードだが、カーボンフォークとシートピラーのグレードが異なる。ADVANCED はフォークがアルミコラムとなり、ヘッド部も上位グレードが OverDrive 2(1 1/4 – 1 1/2 インチ)を採用するのに対し、OverDrive(1 1/8 – 1 1/4 インチ)となる。

 ディスクブレーキは ADVANCED SL 、 ADVANCED PRO が油圧式、ADVANCED が機械式となる。

 国内での販売価格は現時点で未発表。9月に改めて販売店向けに正式発表を行い、受注開始となる予定。また、アルミフレームのDEFYに関してもリニューアルされる予定だという。

DEFY ADVANCED SL 1DEFY ADVANCED SL 1
DEFY ADVANCED PRO 0DEFY ADVANCED PRO 0
DEFY ADVANCED PRO 1DEFY ADVANCED PRO 1
DEFY ADVANCED 1DEFY ADVANCED 1
DEFY ADVANCED 2DEFY ADVANCED 2
DEFY ADVANCED 3DEFY ADVANCED 3

New DEFY ADVANCED を、さっそく試乗インプレッション

ADVANCED 2 に試乗ADVANCED 2 に試乗

 今回はDEFY ADVANCED 2(105コンポ)と、同 ADVANCED PRO 1(ULTEGRAコンポ)に試乗することができた。残念ながらADVANCED SLグレードは展示車のみで試乗できず。しかもこのモデル(DEFY ADVANCED SL 0 だそう)は日本国内での販売予定がないという。いきなり残念続きだが、気を取り直して試乗してみよう。

 まず試乗したのは、ADVANCED 2 のほう。乗り心地はマイルドで良好。ただし加速感は少々もっさりしているかも。上りはペースでこなせば辛い感じはしない。ハンドリングはニュートラルで扱いやすく、ジャイアントらしい堅実な走り心地を実現している。

 続いてADVANCED PRO 1 に試乗した。メーンフレームは同じということだが、印象はかなり異なった。こちらはシッティング、ダンシングともキビキビした加速反応を示してくれる。フロントフォークとシートポストは異なるが、ここまで印象が変わるとすれば、主な理由はホイールあたりかも知れない。

ADVANCED PRO 1 に試乗ADVANCED PRO 1 に試乗

 ディスクブレーキは今やエンデュランスロードでは標準仕様になりつつある。今回試乗した2台は機械式と油圧式の両方だったが、短い時間の試乗ではこれといって差異は感じられなかった。もっと長時間、厳しい条件下でのライドになれば、油圧のメリットを実感できるだろう。

 フルモデルチェンジながら、全体に高い完成度を感じるこができた。ロングライド系で使うなら、有力な選択肢となるのは間違いない。個人的には、 ADVANCED PRO のほうはかなり気に入った。ただ、バイクのポテンシャルを十二分に発揮するには、完成車はそこそこ以上のグレードで選んだほうが良いかも。

 ディスクブレーキ専用ということで、UCI(国際自転車競技連合)のルールが及ぶ正式なロードレースでは現時点で使用できないが、レース的な走りも含めて幅広いシーンで活躍するはず。今回試乗できなかったADVANCED SLも楽しみだ。

(レポート 米山一輝/写真 瀧誠四郎・米山一輝)

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