工具はともだち<52>ソケットとの組み合わせでメンテナンスの幅を広げる駆動工具

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 関東は例年よりも10日以上遅れて梅雨明けしました。いよいよ夏真っ盛りですね。猛暑日には、酔っ払いが街で暴れる件数が増加するとか。他人に危害を与えない楽しいお酒を心がけたいですね。

 前回出題した「どちらの工具が硬いか」というクイズにコメントをいただき、ありがとうございました。正解は写真右のヘキサゴンビットソケットでした。

 少し解説をしますと、ビットソケットのビットは耐摩耗性を考慮して硬度を高くしています。工具は用途を最大限考慮し、硬さや素材などに工夫を加え、安全で使い易いものになるようにしています。

 ちなみにKTCのビットは交換式ですので、摩耗が進んだ場合や破損があった場合でも、先端だけ交換して長くお使いいただけますが、想定を超えた使い方はご遠慮下さいね。

1本の工具でさまざまなサイズ、場面に対応

 さて今回は、サイクリストの皆さんにも使ってきたい便利工具をご紹介します。

 工具には、ネジに差し込む部分と力を入れる部分が一体化されているものが多くあります。例えば六角棒レンチやめがねレンチなどがそれらにあたります。

 ですが、異なるネジのサイズに対応するためには、そのサイズに併せて工具を用意する必要がでてきます。必然的に工具の本数が増えてしまいますよね。

 そこで、力を入れる部分と先端部分を自由に組み合わせることで本数を少なくするのが、駆動工具と区分される工具類です。

 ソケットやビットソケットを駆動させるためのハンドルと、ソケットとハンドルを接続するためのアタッチメントがあり、作業目的や作業場所などにより、最適な組合せを選択して使用することができます。

 自転車で使用するサイズのビットソケットをそろえておけば、駆動させるハンドルは、1本準備するだけでOK。もしBBなどの力のかかる部分を緩めたりする場合は、ハンドルは長い方が便利です。スピンナハンドルなど長さのあるハンドルに取り換えていただければ、少ない力で硬く締まったボルトやナットを緩めることができます。

世界最多クラス、90枚のギアをもつ「ネプロス 9.5sq.ラチェットハンドル」世界最多クラス、90枚のギアをもつ「ネプロス 9.5sq.ラチェットハンドル」

 自転車メンテナンス以外でも、手の届きづらい奥まった場所なら、ソケット類とハンドルの間にアタッチメントを追加。長さを調整することによって、難しい場所にあるネジへのアクセスも可能になります。

 駆動工具は多くそろえるほど組み合わせパターンが増加し、メンテナンスの幅が広がります。ただしあまりにも広げてしまうと、今度は「どこにしまっておこう…」なんて悩みもでてしまうので、まずは愛車に使われているサイズをよぉ~く観察して、どれを使うか決めて下さいね。

 次回も、もう少し駆動工具類についてご紹介します。

小池覚(こいけ・さとる)

KTC(京都機械工具)へ入社後、販売企画や商品開発に携わる。学生時代から二輪、四輪が趣味で、整備経験が豊富。自転車は実は始めたばかりだが、工具のプロとして、サイクリストにも整備の“いろは”を伝えることに燃えている。

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