“山岳王”リシャール・ヴィランクさんも来訪ツール・ド・フランスを迎え盛り上がる小さな町 そして大会を支える「フェスティナ」

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 ツール・ド・フランスが2回目の休息日を迎えた7月21日、大会のオフィシャルタイムキーパーを務める時計ブランド「FESTINA」(フェスティナ)のゼネラルマネージャー、マノン・コロンビスさん(Manon Colombies)に招かれ、マノンさんの故郷・カルカソンヌの町がツールを迎える様子を取材した。同時に、ヴィラージュ(スタート/ゴール会場でサービスを提供するテント村)やキャラバン隊などを通じて大会を盛り上げるフェスティナの取り組みを追った。(柄沢亜希)

フェスティナのGM、マノン・コロンビスさん(中央)が開いたプライベートパーティーでくつろぐ元プロ・レーサーのリシャール・ヴィランクさん(左)とマーケティングマネージャーのダヴィド・ビングさん(柄沢亜希撮影)フェスティナのGM、マノン・コロンビスさん(中央)が開いたプライベートパーティーでくつろぐ元プロ・レーサーのリシャール・ヴィランクさん(左)とマーケティングマネージャーのダヴィド・ビングさん

ツールを迎える小さな町は「皆が顔見知り」

ユネスコ世界遺産に指定されている城塞都市 (柄沢亜希撮影)ユネスコ世界遺産に指定されている城塞都市 (柄沢亜希撮影)

 カルカソンヌは、「歴史的城塞都市カルカソンヌ」の名でユネスコの世界文化遺産に登録されている城壁に囲まれた古い街区や、その城下に広がる街並みが美しい。記者は昨年12月、来日中のコロンビスさんに東京でインタビューをした際に、「ツール・ド・フランスへ行かない自転車ジャーナリストなんて!」という叱咤とともに、ぜひカルカソンヌを訪れてほしいとお誘いを受けていた。

 記者がカルカソンヌを訪れた21日には、かつてツールの山岳王として名を馳せた元プロ・ロードレーサーで、現在はフェスティナのPRキャラクターを務めているリシャール・ヴィランクさん(Richard Virenque)が町に滞在し、マノンさんの親しい友人らが集まったプライベート・パーティーに参加するなど、大会休息日に束の間のリラックスタイムを過ごしていた。翌22日の第16ステージは、この町をスタートする。

 人口5万人弱の小ぶりな町では、文字通り「皆が顔見知り」といった様子だ。広場を囲むカフェのひとつでマノンさんの友人や家族らと語らっていると、「約束なんてしなくても小さな町だからすぐに会っちゃうのよ」と友人のひとりが笑って教えてくれた。その言葉通り、店の前を通る誰もが次々とあいさつをしていく。そしてそのたびに、店内では「乾杯!」の掛け声が上がった。

カルカソンヌの街角で見かけたショーウィンドウカルカソンヌの街角で見かけたショーウィンドウ

 この町にツール・ド・フランスがやってくるのは、2014年で通算8回目。レースを盛り上げるための飾りつけや、事前の関連イベントが当たり前のように行なわれていた。住民は、ツールをどのように迎えているのだろうか。

 スタートエリアとなる中心街に住むマノンさんの友人の女性は、「町にとってはとてもいいこと。だけど中心街に住んでいる私たちは、レース前夜にクルマを移動させておかなきゃいけないの。家から歩いて20分はかかる場所だから、通勤が面倒ね」と語った。

 商店が建ち並ぶメインストリートでは、ツール・ド・フランス仕様のイエローに彩られたジュエリーショップのショーウィンドウがひと際目を引いた。飾り付けをした女性店員は、地元出身の元レーサー、ピエール・カンパニャーロさん(Pierre Campagnaro)の現役時代の写真や、最近取り上げられた新聞記事を指し示して「彼は町の誇りよ。(歳をとって)ずいぶん変わってしまったけれどね」と笑顔で教えてくれた。

ジュエリーショップのショーウィンドウを飾り付けた女性と、近くの美容院で働く男性。さぁ、準備は万端 (柄沢亜希撮影)ジュエリーショップのショーウィンドウを飾り付けた女性と、近くの美容院で働く男性。さぁ、準備は万端
ツールが訪れると関係車両が街中のあちこちで見られる。リシャール・ヴィランクさんが大きくデザインされたフェスティナのクルマツールが訪れると関係車両が街中のあちこちで見られる。リシャール・ヴィランクさんが大きくデザインされたフェスティナのクルマ
リシャール・ヴィランクさんは街なかでも大人気で次々と写真撮影を頼まれるリシャール・ヴィランクさんは街なかでも大人気で次々と写真撮影を頼まれる

「ツールはフェスティナに欠かせない」

ダヴィド・ビングさんは20本近くのフェスティナウォッチを所有。「勤めてから長いからね」ダヴィド・ビングさんは20本近くのフェスティナウォッチを所有。「勤めてから長いからね」

 フェスティナでマーケティングマネジャーを務めるダヴィド・ビングさん(David Bing)は、ツール・ド・フランス関連の業務に携わって10年。今大会では同社のVIPゲストらを案内する役目を担い、キャラバン隊との同行、関係者のみが入ることができるスタート地点のヴィラージュへの誘導、レースをコース途中のベストポジションで観戦する手配、VIP用ヘリコプターの搭乗手配、ゴールエリアへの誘導―などを日々こなしているという。

 ビングさんは、ツール・ド・フランスはフェスティナにとって「欠かせないイベント」と断言する。その理由として、「フェスティナウォッチの売上は世界中でフランスがトップ」であることを挙げるとともに、「最も人気のある、とても大切なイベント」と説明。同社が支援する他のスポーツイベントと比較しても、盛り上がりが圧倒的に大きい点を指摘した。

ツール・ド・フランス2014開催を記念したフェスティナ「クロノバイク」のリミテッドエディションツール・ド・フランス2014開催を記念したフェスティナ「クロノバイク」のリミテッドエディション
自転車をモチーフにしたフェスティナ「クロノバイク」2014年モデルのステンレスタイプ(左、イエロー)とラバータイプ(ホワイト)自転車をモチーフにしたフェスティナ「クロノバイク」2014年モデルのステンレスタイプ(左、イエロー)とラバータイプ(ホワイト)
フェスティナのウォッチ型をしたキャラバンカーフェスティナのウォッチ型をしたキャラバンカー

 キャラバン隊はレースが通過する数時間前にコースを走り、沿道で選手たちを待ち受ける観客の盛り上げ役となる。フェスティナでは、キャラバン隊クルー15人が5台のクルマに乗り込んで進むという。ツール・ド・フランスの観戦グッズとして人気のあるフェスティナのバッグは、期間中に計20万枚が配られ、さらにフラッグ1万本、帽子5千個も用意されているそうだ。

リシャール・ヴィランクさんのファンには女性も多いリシャール・ヴィランクさんのファンには女性も多い
ダヴィド・ビングさんらがてきぱきと片付けてVIP客の案内へと移動するダヴィド・ビングさんらがてきぱきと片付けてVIP客の案内へと移動する

 取材時にはヴィラージュのテントにフェスティナのPRキャラクターであるヴィランクさんが待機し、写真撮影やサインに応じていた。そしてひととおりファンらを楽しませると、手慣れた様子でブースを片付けるビングさんとともに、足早に次の場所へと移動していった。

<取材協力 FESTINA> 

選手を待ちわびる観客の前を通過するキャラバン隊がレースをいっそう盛り上げる ©Festina選手を待ちわびる観客の前を通過するキャラバン隊がレースをいっそう盛り上げる ©Festina

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