産経新聞【きょうの人】より被災地から発信、人を育てるイベントに 「ツール・ド・三陸」応援団長の片山右京さん 

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大会と同じコースを試走し、「赤字でも続けていく」と抱負を語る片山右京さん(高木克聡撮影)大会と同じコースを試走し、「赤字でも続けていく」と抱負を語る片山右京さん(高木克聡撮影)

 東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市など沿岸部で11月2日に開催される自転車イベント「ツール・ド・三陸」に、元F1ドライバーの片山右京さんは応援団長として関わってきた。「沿道で応援してくれる子供やおばあちゃんと目線を合わせながら走ることができる。地域に根付いてきている」。3回目となる今回は昨年より規模を拡大し、1100人の参加者を募っている。

 6月末にコースを試走し、被災地の現状を目の当たりにした。アスファルトがはがれたでこぼこ道、ふたのない側溝、曲がったままのガードレール…。津波が直撃した市街地の再建はかさ上げ工事が終わってからの予定で、タイヤが細くパンクしやすい競技用自転車で走るには決して恵まれた道路事情とはいえない。それでもイベントを続けるにはわけがある。

 「今、被災地の情報は100のうち3くらいしか全国に届いていないんじゃないか」

 震災後、東北へは何度も足を運んだ。しかし、元F1ドライバーとして関係の深い自動車関連工場がある宮城県の内陸部や仙台市の繁華街では震災の傷痕はほとんどなく、その雰囲気が東京へも伝わっていると感じる。

 「自転車はチーム競技。エースを勝たせるために、他のメンバーは風よけや、苦しい上り坂での先導役となり、犠牲となる」。見てもらいたいのは、助け合ってゴールを目指す姿だ。

 イベント当日の参加は仕事の関係で実現していない。「心苦しい気持ちもあるが自分にできる役割はある。この大会からドラマが生まれ、スポーツ選手が巣立つような、人を育てるイベントにしたい」(産経新聞東北総局・釜石駐在 高木克聡)

産経新聞より)

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