東海地方のシリーズ戦ロードレースAACAカップ第14戦は2日間・3レースのステージレース形式 湯浦裕貴が総合優勝

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 東海地方で開催されているロードレースのシリーズ戦「COUPE DE AACA」(AACAカップ)の第14戦が7月12、13日、岐阜県の国営木曽三川公園と、平田リバーサイドプラザで開催された。今回は初めての試みとして、土、日曜の2日間にわたって3ステージで争われるステージレース形式が採用された。

第2ステージのスタート第2ステージのスタート

 木曽三川公園で開催された初日のレースは、まず第1ステージとして午前に個人タイムトライアルが行なわれ、続いて午後は第2ステージとして約80kmのロードレースが行なわれた。

アタックの連続で形成された先頭集団 デリアックが抜け出し優勝

一番最初に決まった逃げの4人一番最初に決まった逃げの4人

 スタートと同時に集団では、いつものようにアタックが掛かり続ける。ここから抜け出しに成功したのは、鈴木龍(セキヤ)、筧五郎(イナーメ信濃山形)、湊正明、近藤良亮(ともにKINAN AACA)の4人だ。

 後続からはアタックして抜け出したい選手が前へ前へと展開する中、先頭の4人にまず小西優大(岩井商会レーシング)、畦地利哉(名岐ベンド)が、続いて窪翼(中京大)が、それぞれ早いタイミングで追いついた。

 しばらくは先頭の逃げ集団とメーン集団のままレースが進むが、後続は落ち着かない。動ける選手とそうでない選手との思惑が交錯する中、メーン集団は不安定な状態が続き、逃げ集団とのタイム差は1分30秒ほどまで広がった。

逃げ集団に追いついた小西、畦地逃げ集団に追いついた小西、畦地
6人の逃げに追いついた窪(中京大)6人の逃げに追いついた窪(中京大)

 この不安定なメーン集団から計ったようにアタックしたのは、ロイック・デリアック(KINAN AACA)だ。ものすごい勢いで逃げ集団に追いつくことに成功。この動きに反応できたのは栂尾大知(シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDA)ただ一人だった。

 少し遅れて反応する形となったのは、シリーズ戦ポイントリーダーの水野貴行(シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDA)、蜂須賀智也(CLT)、児玉利文(sfiDARE works)の3人。しかしこの追走もあと一歩というところで崩壊して追いつかず、この日の勝負は逃げ集団の中で争われることになった。

デリアックと栂尾が追いつくデリアックと栂尾が追いつく
先頭集団を追いかける児玉、蜂須賀、水野先頭集団を追いかける児玉、蜂須賀、水野
窪が遅れ、2人が追いつき先頭は8人の勝ち逃げに窪が遅れ、2人が追いつき先頭は8人の勝ち逃げに

 逃げ集団からは窪が遅れ、8人となったメンバーから、最初に均衡を破って攻撃を仕掛けたのは栂尾。このラスト2周のアタックをきっかけに最後のふるい落としが始まり、その中からデリアックが独走を開始した。筧、小西が追走に入り、あともう少しというところまで迫ったが届かず。デリアックが第13戦に続き長良川での2連勝を飾った。

デリアックを2人が追ったが届かずデリアックを2人が追ったが届かず
第2ステージの優勝はロイック・デリアック第2ステージの優勝はロイック・デリアック

雨のクリテリウムは波乱含み 近藤良亮がステージ勝利

 会場を平田リバーサイドプラザに移した2日目、あいにくの雨模様の中、最終・第3ステージが50kmのクリテリウムで行なわれた。

 雨とはいえ最後の勝負に臨む選手たちの意気込みはものすごい。スタートからアタックがかかり、筧五郎(イナーメ信濃山形)を含む4人が抜け出した。初日にも逃げに乗った筧は、2日目も変わらず積極的だ。

 逃げが吸収されたあとも、集団はアタックと牽制が繰り返され、落ち着かない。一人、また一人とスピードの上げ下げに対応できなくなった選手が脱落していく。そんな中、リーダージャージの岩月伸夫(イナーメ信濃山形)が落車によりリタイヤしてしまう。

 混沌とした中から、この日最も積極的にアタックした栂尾大知(シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDA)、近藤良亮(KINAN AACA)と秋本光隆(イナーメ信濃山形)が逃げ始める。メーン集団ではシリーズ戦ポイントリーダーの水野貴行がデリアックを徹底マークする場面も見られた。

一度捕まったあとまた抜け出した3選手一度捕まったあとまた抜け出した3選手
シリーズリーダー水野から徹底マークを受けるデリアックシリーズリーダー水野から徹底マークを受けるデリアック
メカトラブルで逃げ集団から脱落した秋本光隆メカトラブルで逃げ集団から脱落した秋本光隆
秋本がリタイヤしたことを受けて逃げ集団に加わった筧(イナーメ信濃山形)秋本がリタイヤしたことを受けて逃げ集団に加わった筧(イナーメ信濃山形)

 逃げの3人は一時は1分ほどのアドバンテージを築いたが、後続のメーン集団もペースをアップ。逃げ集団からメカトラブルで秋本がリタイヤすると、その差はあっという間に20秒ほどに縮まった。

 このタイミングで筧と湯浦裕貴(ヤマシゲ)が絶妙な抜け出しで逃げ集団に合流。これがこの日の最終便となり、4人での勝負に持ち込まれた。最後のゴールスプリントは近藤と栂尾がハンドルを投げ合う僅差の勝負となり、近藤が第3ステージを制した。

 逃げ集団に入りタイム差を稼いだ湯浦が、3ステージを通じての総合優勝に輝いた。

ゴールスプリントでハンドルを投げ合う2人ゴールスプリントでハンドルを投げ合う2人
逃げて総合リーダーを勝ち取った湯浦裕貴逃げて総合リーダーを勝ち取った湯浦裕貴

8月の第15戦もステージレース形式で開催

 AACAカップは現在ウェブサイトで、8月16日~17日開催の第15戦の要項を発表している。第15戦は今回同様、2日間・3ステージによるステージレース形式で行なわれる。2日間通しての参加はもちろん、総合成績が付かない1ステージのみのスポット参戦も可能。また初日リタイアしても、2日目のコンソレーションレースに出場することができる。

 シリーズはさらに9月15日の第16戦、10月25日の第17戦の開催が予定されている。

レポート 加藤康則(KINAN-AACA)

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