【Teamユキヤ通信】ツール・ド・フランス 第10ステージ最初から最後まで全開でアシストした新城幸也 「強い選手でもゴールは簡単じゃない」

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 7月14日に行われたツール・ド・フランス第10ステージで、新城幸也(チーム ヨーロッパカー)は先頭から16分7秒遅れの69位でゴール。個人総合成績は93位へと上昇した。

険しい表情で1級山岳を登る新城幸也(Photo: Mwa IIJIMA)険しい表情で1級山岳を登る新城幸也(Photo: Mwa IIJIMA)

 この日のステージは161kmと距離は短いものの、3級山岳が1回、2級山岳が2回、そして1級山岳が4回と、計7回もの山岳ポイントを上り下りする過酷なコース。​序盤からアタック合戦でペースは上がり、スプリンターたちは早々に集団から脱落した。

 チーム ヨーロッパカーの作戦は、トマ・ヴォクレールを逃げの集団に送り込んでステージ優勝を狙うとともに、メーン集団の他チームを消耗させ、ピエール・ローランの総合上位を守るというものだった。

チームの​作戦通りに逃げたトマ・ヴォクレール(Photo: Mwa IIJIMA)チームの 作戦通りに逃げたトマ・ヴォクレール(Photo: Mwa IIJIMA)

 スタート直後にトマを含む各チームのエース格の選手たち7人が逃げ、ポイント賞ジャージのペテル・サガン(キャノンデール)ら3人が追いつく形で10人の逃げグループができ、レースはいったん落ち着いた。

 しかし、1級山岳が連続する中盤で逃げグループから脱落する選手がでるなか、メーン集団では山岳に自信のある選手たちがペースアップ。山岳を一つ越えるたびに、メーン集団もふるいにかけられるように人数を減らしながら進んでいった。

 そしてゴールまで25kmを残した1級山岳でレースは一気に動き、逃げ集団は崩壊。後方から追い上げてきた選手たちが逃げに追いつき、山頂ゴールまでさらにペースを上げていく。ここまで来ると、メーンといえる集団もなくなり、個々の登坂力勝負に。

フランスの​革命記念日にマイヨジョーヌを着て走るトニー・ギャロパン(ロット・ベリソル)。しかしジャージを守りきることはできなかった(Photo: Mwa IIJIMA)フランスの 革命記念日にマイヨジョーヌを着て走るトニー・ギャロパン(ロット・ベリソル)。しかしジャージを守りきることはできなかった(Photo: Mwa IIJIMA)

 スプリンターたちがタイムアウトにならないよう力を合わせて走る30人以上の最終集団が、ゴール1つ手前の1級山岳を登り終えるころ、トップでゴールの1級山岳山頂へ駆け上がってきたのは、ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ プロチーム)。第3ステージから第9ステージまでマイヨジョーヌを着続けていたイタリアチャンピオンが、超難関山岳ステージを制し、前日に手放した総合リーダージャージを奪還した。

 新城は残り2つの1級山岳までピエール・ローランとともにメーン集団に残り、位置取りを手助けしたが、ピエールは思うようにペースが上がらず、トップから4分14秒遅れの28位でゴール。総合も16位に後退してしまった。

 レース後の新城は「今日は最初から最後まで全開。ただそれだけ。ピエールのためにできることはやった。(この日も落車が多かったが)無事にゴールできて、やっと休養日を迎えられる」と語った。

 今年のツールはこの日までに、マーク・カヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)、クリス・フルーム(チーム スカイ)が落車でリタイアする波乱があった。そして第10ステージも時折、濃い霧やスコールのような雨に見舞われて落車やトラブルが続出。優勝候補のアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)までもが下り坂で落車し、右ひざを骨折してツールを去った。
 
こうした状況について新城は、「何があるかわからない。そして、誰が勝つかわからない。どんなに強い選手でもゴールは簡単じゃない。これがツールだ」 とコメントした。

(レポート 飯島美和)

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