市内7カ所に拡大、“就職”果たすケースも増加大阪のシェアサイクル「ハブチャリ」、路上生活者らスタッフに 自転車で新しい就労支援

  • 一覧
貸自転車を整備するハブチャリの男性スタッフ(左)とホームドアの川口加奈理事長=大阪市(一部画像を処理しています)貸自転車を整備するハブチャリの男性スタッフ(左)とホームドアの川口加奈理事長=大阪市(一部画像を処理しています)

 街中をめぐる足として人気の貸自転車サービスを、路上生活者(ホームレス)らに運営してもらう活動を大阪市北区のNPO法人「Homedoor(ホームドア)」が続けている。定職に就くきっかけを与えるのが狙いで、多くが客や同僚との交流で仕事への自信を深め、苦境を脱した。

 ホームドアは平成22年4月から、炊き出しや見回りなど路上生活者への支援活動を開始。現場の聞き取り調査で、自転車に乗って空き缶を集めて生活費を稼いだという人が多いことが分かり、身近な自転車を使った就労支援を考えた。

 24年4月、大阪市内の3つの駐輪場で自転車を貸し出す事業「ハブチャリ」をスタート。接客や整備を担当するのは、路上生活者や路上生活は脱したが無職のままの人たちだ。

 乗った場所と別の駐輪場にも返却できる「シェアサイクル」という仕組みは観光や営業マンの外回りに重宝され、今年2月から働く男性(57)は「外国の方から会社員まで、さまざまなお客さんとの出会いが刺激になる」と充実した表情だ。

 勤務日数は自由。無理のないペースで続けられる。毎月1回、スタッフで食事会や遠足をして親睦を深め、ホームドアによる就職のための面接練習もある。

 26年5月までに20~70代の54人が働き、約25人がその後に清掃業や運転手といった仕事を見つけた。サービスも好評で、今では駐輪場は市内7カ所に拡大。ホームドアの川口加奈理事長(23)は「人を支える実感がスタッフを前向きにしている。働くためのステップを多くの人に提供したい」と話した。(共同)

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

レンタサイクル/バイクシェアリング

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載