ツール・ド・フランスに合わせて開催テントに泊まってシクロクロス アウトドア×自転車の“いいとこ取り”「ラファ・テンペスト」

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 イギリス・リーズでのツール・ド・フランス開幕に合わせて、サイクルウェアブランド「Rapha」(ラファ)が7月3~6日、アウトドアイベント「ラファ・テンペスト」をリーズ郊外のスキプトンで初開催した。広大な会場にはテント泊スペースやライブステージ、屋外上映スペース、フードやドリンクスタンド、ショップといったさまざまなアウトドアエンターテイメントに加え、シクロクロスコースも設けられ、仲間や家族と共に訪れた約3500人の参加者が思い思いに楽しんだ。(スキプトン 柄沢亜希)

テキーラを飲み干せば近道できる珍ルール「テキーラショートカット」のポイント。たちまちカオスな状態になった(柄沢亜希撮影)テキーラを飲み干せば近道できる珍ルール「テキーラショートカット」のポイント。たちまちカオスな状態になった(柄沢亜希撮影)

3000エーカーの広場は“お祭り騒ぎ”

初開催となった「ラファ・テンペスト」の会場は900年の歴史を持つ「Broughton Hall Estate」(柄沢亜希撮影)初開催となった「ラファ・テンペスト」の会場は900年の歴史を持つ「Broughton Hall Estate」(柄沢亜希撮影)

 会場となった「Broughton Hall Estate」は、約3000エーカー(約1200ヘクタール)の芝地に、城と見まがう豪奢なメインホールや石造りの建物が点在する。テンペスト一族が所有する土地で、起源は1066年までさかのぼる。一族の現在の長であるロジャー・テンペスト氏は、各種のイベントやセミナー、セレモニーといった催しへの同地の貸し出しに熱心で、今回のイベントにも進んで賛同してくれたという。ラファ・テンペストは、そんな同氏の姓から命名すると同時に、英語で「お祭り騒ぎ」といった意味を持つ。

受付を待つ列(柄沢亜希撮影)受付を待つ列(柄沢亜希撮影)
ラファのプレス担当でイベントの仕掛け人でもあるケイティー・ジャガーさん(柄沢亜希撮影)ラファのプレス担当でイベントの仕掛け人でもあるケイティー・ジャガーさん(柄沢亜希撮影)

 今回のような複合的なイベントは「ラファにとって初めての試み」と語るのは、ラファのプレス担当を務め、イベントを率いるケイティー・ジャガーさん。ツール・ド・フランスへ参戦する「チーム スカイ」をスポンサーとして支えるラファとして、「サイクリストの集える場所と機会を提供したい」と開催の狙いを語った。

「Broughton Hall Estate」の顔となるメインホール(柄沢亜希撮影)「Broughton Hall Estate」の顔となるメインホール(柄沢亜希撮影)
雨宿りがてらビールを飲む来場者(柄沢亜希撮影)雨宿りがてらビールを飲む来場者(柄沢亜希撮影)
アルコールのサービスを含め、フードは15店ほどが出店(柄沢亜希撮影)アルコールのサービスを含め、フードは15店ほどが出店(柄沢亜希撮影)

「テキーラを飲み干せ!」 ユニークなレースも

 取材に訪れた4日、夕刻まで降り続く雨で中止となったレースイベントもいくつかあったが、芝に設けられたシクロクロスのコースでは、ラファが3年前から英国各地で秋に開催している「スーパークロス」レースが絶え間なく行われていた。日本のラファ直営店スタッフ、衣本始司(きぬもともとじ)さんも、ファンレースに参戦。レース前にコースの走行感を尋ねると、「芝は泥よりつらいと思う。雨で草がより絡みつくタフなコンディション」と気を引き締めていた。

会場に近接するブラッドフォードをベースに活動する大道芸人曰く「すごいサイクリストばっかりで3回もチェーンをはずされちゃったよ」(柄沢亜希撮影)会場に近接するブラッドフォードをベースに活動する大道芸人曰く「すごいサイクリストばっかりで3回もチェーンをはずされちゃったよ」(柄沢亜希撮影)
小さな女の子もキッズレースに参戦(柄沢亜希撮影)小さな女の子もキッズレースに参戦(柄沢亜希撮影)

 ファンレースを思い切り楽しめるよう、コース上には趣向を凝らした“仕掛け”も用意されていた。そのひとつが「テキーラショートカット」。補給ポイントでボトルを受け取るがごとく、テキーラショットを受け取って飲み干した者だけが数mのショートカットルートを走行できるのだという。

「テキーラショートカット」の準備をするスタッフ(柄沢亜希撮影)「テキーラショートカット」の準備をするスタッフ(柄沢亜希撮影)
「ビールは寒くない?」と問う記者に「寒いよ」と答えて笑う男性客(柄沢亜希撮影)「ビールは寒くない?」と問う記者に「寒いよ」と答えて笑う男性客(柄沢亜希撮影)

 心躍る仕掛けに記者がカメラを構えて待っていると、飲まないのにショートカットをしたり、自転車に乗ってない人がテキーラを受け取ったり…カオス! 結局、全員がショートカットルートを走行していた。

「テキーラショートカット」ポイントを通過するラファ・ジャパンの小俣雄風太さん(柄沢亜希撮影)「テキーラショートカット」ポイントを通過するラファ・ジャパンの小俣雄風太さん(柄沢亜希撮影)

来年以降も5月開催予定

 ラファ・テンペストでは、夜中の2時までDJが音楽を奏でて会場を盛り上げ、飲食や上映を楽しめるほか、ヨークシャー地方がルートとなるツール・ド・フランス第1、第2ステージを皆で観戦に出かける企画も用意されていた。ジャガーさんは「ここを拠点にすれば、観戦だけでなく選手と同じコースを走ってみることもできるし、“ツールの週末”をキャンプをしながら満喫することもできる。雨は残念だったけれど、その分、雨宿りの人が多くてお店が繁盛したかも!」と笑顔で語った。

芝の上で開催する「ラファ・スーパークロス」(柄沢亜希撮影)芝の上で開催する「ラファ・スーパークロス」(柄沢亜希撮影)
ゴールアーチ手前には泡を吹きかける“大砲”も出現。泡をかぶる位置をあえて通り抜ける人も多かった(柄沢亜希撮影)ゴールアーチ手前には泡を吹きかける“大砲”も出現。泡をかぶる位置をあえて通り抜ける人も多かった(柄沢亜希撮影)
ゴールアーチ手前には泡を吹きかける“大砲”も出現。泡をかぶる位置をあえて通り抜ける人も多かった(柄沢亜希撮影)ゴールアーチ手前には泡を吹きかける“大砲”も出現。泡をかぶる位置をあえて通り抜ける人も多かった(柄沢亜希撮影)
チーム スカイから、ツールに出走しないイアン・スタナードとジョッシュ・エドモンドソンが来場した(柄沢亜希撮影)チーム スカイから、ツールに出走しないイアン・スタナードとジョッシュ・エドモンドソンが来場した(柄沢亜希撮影)

 会場には、チーム スカイからツール・ド・フランスに出走していないイアン・スタナードとジョッシュ・エドモンドソンの2選手がファンとの交流のために来場。スタナードは、「選ばれなくて残念。だけど雨の日もテレビの前で濡れずに快適に温かく観ることができるね」とコメントし、会場の笑いを誘っていた。

 ラファ・テンペストは来年も、5月1~3日に初開催が予定されているロードレース「ツアー・オブ・ヨークシャー」に合わせて開かれる予定で、その後も継続されるという。

シクロクロスのファンレースを楽しんだ小俣雄風太さん(右)と衣本始司さん(柄沢亜希撮影)シクロクロスのファンレースを楽しんだ小俣雄風太さん(右)と衣本始司さん(柄沢亜希撮影)

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